はくたかは、東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)が、北陸新幹線の主に東京駅・長野駅 - 金沢駅間で運行している特別急行列車の愛称である。本項では、北陸新幹線開業以前に国鉄時代ならびに北陸本線・北越急行ほくほく線で運転されていた特急「はくたか」についても記述する。特急「はくたか」は1965年10月、上野行き「白鳥」を分離し、上野駅 - 金沢駅間を信越本線長野経由で運転を開始した。1969年10月改正で上越線長岡経由に変更し電車化した。1982年11月に上越新幹線が開業したことに伴い廃止され、6年後の1988年に長岡駅 - 金沢駅間に速達タイプの特急「かがやき」が運転を開始した。その後、1997年3月22日に北越急行ほくほく線が開業したことに伴い、「かがやき」に代わり上越新幹線と越後湯沢駅で接続することで首都圏と北陸地方を連絡する列車として復活した。2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間開業に伴い、在来線特急の「はくたか」は開業前日3月13日の運行を最後に廃止されて、その名称は東京 - 金沢間を運転する停車タイプの列車に転用された。「はくたか」が首都圏から北陸地方に直通したのは、上越新幹線開業に伴う廃止から実に約33年ぶりのことであった。また、「かがやき」は「はくたか」と同区間を走る速達タイプの列車として、約18年ぶりに復活した。列車名は立山の開山伝説(白鷹伝説)に登場する白い鷹「白鷹」が由来となっている。北陸新幹線の列車名は公募によって決定され、「はくたか」は第1位であった。選定理由は、「スピード感があり首都圏と北陸をつなぐ列車として親しまれているため」とされる。なお、「かがやき」は第5位、「つるぎ」は第4位、「あさま」は第7位であった。定期列車は、東京駅 - 金沢駅間で14往復、長野駅 - 金沢駅間で1往復が運転されている。この他、平日の早朝に上越妙高発長野行きの上り臨時列車が2本設定され、長野駅で東京行きの「かがやき」または「あさま」と接続する。東京駅 - 長野駅間は「かがやき」に次ぐ速達列車として運転され、上越新幹線との共用区間である熊谷駅と本庄早稲田駅、および安中榛名駅は全列車通過する。また、長野駅 - 金沢駅間は基本的に各駅停車となるが、飯山駅は通過列車が3往復設定される。また臨時列車では糸魚川駅・黒部宇奈月温泉駅を通過する列車が設定されている。E7系電車(F編成、JR東日本長野新幹線車両センター所属)およびW7系電車(W編成、JR西日本白山総合車両所所属)が充当される。E7系・W7系ともに12両編成で、1 - 4号車が普通車自由席、5 - 10号車が普通車指定席、11号車がグリーン車指定席、12号車がグランクラス指定席となる。なお、グランクラスでは「かがやき」と同様、専任アテンダントによる軽食・ドリンクなどの車内サービスが実施される。ただし、長野駅 - 金沢駅間の1往復は座席のみの営業となり、アテンダントによる車内サービスは実施しない。はくたかは、西日本旅客鉄道(JR西日本)、北越急行および東日本旅客鉄道(JR東日本)が福井駅・金沢駅・和倉温泉駅 - 越後湯沢駅間を、七尾線・北陸本線・信越本線・ほくほく線・上越線経由で運行していた特別急行列車である。2014年3月15日現在の運行概況は次の通り。定期列車は13往復が運転され、1往復(下り5号、上り24号)は福井駅 - 越後湯沢駅間、1往復(下り21号、上り6号)は和倉温泉駅 - 越後湯沢駅間、それ以外の列車はすべて金沢駅 - 越後湯沢駅間で運転されていた。列車番号や号数は越後湯沢駅へ向かう列車が下りを表す奇数、逆方向が上りを表す偶数となっていた。これは、はくたかがJR西日本主体の列車であり、北陸本線に合わせたためである。東京駅から上越新幹線を利用し越後湯沢駅で乗り継ぐことにより、糸魚川駅 - 東京駅間は最短2時間50分台、直江津駅 - 東京駅間は最短2時間20分台、東京駅 - 富山駅間は最短で3時間10分台、東京駅 - 金沢駅間を最短3時間50分台、金沢駅 - 東京駅間を最短3時間40分台で結ぶんでいた。走行区間の大部分を北越急行ほくほく線(最高速度160km/h)や北陸本線(最高速度130km/h)が占めるため、表定速度は100km/hを超え、日本の特急の中ではトップクラスの速さであった。ほくほく線内では信号機に高速進行の信号現示を行うことにより130km/hを超える高速運転が可能とされた。運転開始時点で「はくたか」のほくほく線内の最高速度は140km/hで、最終的に2002年には160km/hに向上された。国内の在来線で最高速度160km/hを達成したのは当列車が初めてであり、廃止されるまでは日本国内の狭軌の在来線における最高速度の列車であった。なお、ほくほく線の線路は高速走行ができるように、分岐器やレールの形状など新幹線と同等のものを用いている。2011年時点でこれ以上の速度上昇は技術的に困難とされている。和倉温泉駅発着列車は金沢駅でスイッチバックを行うため、金沢駅 - 津幡駅間が重複運転となるが、この区間内で途中下車をしなければ分岐駅通過の特例により重複区間の運賃・料金は計算に含まれない。同列車が経由するほくほく線、七尾線は単線であるため、列車によっては行き違いのため時刻表上では通過扱いの駅でも運転停車を行うことがある。災害などによりほくほく線または上越線が不通となった場合は犀潟駅より先、信越本線を経由して長岡駅まで乗り入れることがあった。この場合、直江津駅 - 長岡駅間は原則として無停車となっていた。北越急行の681系2000番台・683系8000番台「スノーラビットエクスプレス」および、JR西日本の金沢総合車両所に所属する681系0番台「ホワイトウイング」が使用されていた。ほくほく線内の複雑な断面形状のトンネルを高速で走行する際に車内の気圧が変動することを防ぐための対策として、車内の気密性を確保するために扉を完全に圧着する戸押さえ装置を追加した。そのため、JR西日本所有の683系はもとより、681系であっても「サンダーバード」に用いられている編成は当列車に所定のダイヤで充当することはできない。なお、北越急行の車両はJR西日本に管理を委託していた。福井駅・金沢駅 - 越後湯沢駅間では9両または6両編成で運行されたが、金沢駅 - 和倉温泉駅間はグリーン車のない付属編成の3両で運転された。ただし、7・10号は6両編成(1 - 6号車)で運転。また、23・2号は通常は6両編成だが、多客期は9両編成で運転された。その際、5号車が座席指定席の場合があった。また、2005年に681系・683系に運用車両が統一されると、それ以前には突発的な運用変更時にしか見られなかった北越急行とJR西日本の車両の併結や、681系・683系の併結が頻繁に見られるようになった。北越急行の公式サイト内では、「はくたか」に充当される編成表が掲載されていた。車両不足が発生した場合は、「サンダーバード」で運用される683系4000番台が代走することがあった。この場合、ほくほく線内の最高速度は130km/hに制限される。ただし、JR線内は489系と違って所定編成と同等の性能・ダイヤで運転可能であった。2015年3月13日の最終はくたか25号、26号には8000番台統一の9両編成が充当された。北陸新幹線の金沢開業ならびにその列車名転用以降、使用車両であった681系・683系は列車編成の方向転換が行われた後、全て「しらさぎ」の運用に移行された。また北越急行所属の681系・683系は、JR西日本に売却された。運転開始当初はJR西日本・JR東日本・北越急行の3社で運行距離による比率で車両を保有し、定期列車10往復のうちJR西日本681系が4往復、JR西日本485系が2 - 3往復、北越急行681系2 - 3往復、JR東日本485系が1往復を担当する形とした。2005年2月28日まで485系も使用されていた。JR東日本が所有する485系3000番台の2本(R1・R2編成)が最後まで運用されていたが、「はくたか」の速達化のために北越急行が683系を増備したことに伴い定期運用離脱。なお、この編成は「はくたか」と配置区所の新潟車両センターへの出入区のための「北越」にほぼ運用が限定され、先頭車には翼を模した銀色のエンブレムが取り付けられていた。本列車から撤退後は6両編成(R26・R27編成)に再組成され、先頭車のエンブレムは2011年6月から撤去が始まっている。2001年3月改正までは当時新潟駅直通の「雷鳥」に使用されていた485系9両編成が代走することがあった。485系はJR西日本でも2002年3月22日まで使用されており、「はくたか」で唯一の8両編成であった。「サンダーバード」用の681系からの転用改造に伴い運行終了している。多客期の臨時列車などでは、JR西日本の金沢総合車両所に所属する489系が運用されていたが、この場合は1号車と4号車が入れ替わっていた。また、ほくほく線内での最高速度は130km/hに制限される上、JR線内(特に北陸本線)は681・683系と同等の性能で走行することが出来ないため10分程度の遅れが出ていた。なお、福井行きの24号に489系が入った場合、同編成で運転する区間は越後湯沢駅 - 金沢駅間のみであり、金沢駅 - 福井駅間は所定の681・683系に差し替えて運転することがあった。直江津以西の乗務はJR西日本が、直江津以東の乗務は、北越急行とJR東日本の境界駅である犀潟駅・六日町駅に停車しない関係で(六日町駅は一部の列車が停車)運転士・車掌共にJR東日本直江津運輸区が担当する。開業当初は運転士のみ交代し、JR西日本の車掌が越後湯沢駅まで、JR東日本の車掌が金沢駅までそれぞれ越境乗務していた。車内販売は越後湯沢駅 - 金沢駅間を日本レストランエンタプライズ (NRE) が担当していたほか、2014年9月まで一部列車では北陸トラベルサービスも担当していた。
出典:wikipedia
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