日の丸自動車興業株式会社(ひのまるじどうしゃこうぎょう)は、東京都文京区に本社を置く、主に貸切バス事業を運営するバス事業者である。日の丸リムジングループに属する。1963年に、日の丸自動車の貸切バス部門として営業を開始したのが始まりである。その後1980年代に分社化している。当初は東京都内のみを営業エリアとしていたが、1990年以降は東日本観光バス(祐徳自動車系列)・むらさき観光(キッコーマン系列)・都自動車(バス部門)・八街観光自動車(一部のみ)・エアポートバス(日本ビューホテル系列)らを買収・統合することで事業拡大を図り、現在は1都3県(神奈川県・千葉県・埼玉県)を営業区域としている。このほか大東観光バスを傘下に加え、HMC大東を経てHMC東京を設立し、2015年には明星自動車(バス部門)を傘下に加え、明星観光バスを設立し、関西へ進出した。また、地域企業をスポンサーにした無料巡回バスの運行も手がけている。1970年以降、他社の車両とは差別化した豪華仕様のバスを導入し、スタンダード貸切車が多い関東地区では目立つ存在となっていた。それをさらに進める形で、1980年代にはドイツ製の輸入車両を相次いで導入、以後の同社の観光バスの特徴となっている。2007年7月現在の輸入車はネオプラン31台・デザインライン8台となっており、これは2007年7月現在の在籍車両の23%に相当する。日本製の車両は大半が三菱車であるが、2006年には同社としては久しぶりの日野車としてセレガ、無料巡回バスや契約輸送では日野・ブルーリボンシティハイブリッドや日野・レインボーIIが導入されている。他社の買収直後は、その事業者の車両を引き継いでおり、特に東日本観光バスから引き継いだ車両については「East J」というロゴを「East Coast」に変更した程度でそのまま使用していた(もともと同社のスタンダード貸切車は「ウエストコースト(West Coast)」という愛称がある)。2011年現在はHMC東京(旧・大東観光バス)の車両の一部とエアポートバス事業部を除いて同社が購入した車両となっている。特徴的な車両としては、ネオプラン・スカイライナー(ダブルデッカー)の後半部分を中2階構造とした「アメリカンドリーム(American Dream)」や、2階席がオープン構造になっているオープントップバス「スカイバス」、左ハンドルのまま使用しているネオプラン・スターライナー「ベガス(Vegas)」などがある。特に、スターライナーは日本全国でも14台しか輸入されていない上、左ハンドルでのスターライナー導入は日本唯一の事例。また、無料巡回バスに使用されているデザインライン車も、営業車両としては日本唯一の導入例である。貸切車には全て愛称がつけられている。過去に在籍した車両の愛称としては「グランプリ」(Grand Prix)、「コンコルド」(Concord)、「ゴールドラッシュ」(Gold Rush)といったものもあった。同社では、日本の観光都市での「スカイバス」運行に携わっている。JTBグループ・バス事業者と提携、同社は運行ノウハウ提供と車両貸与を行い、実際の運行は現地のバス事業者が担当するものである。2006年6月に北都交通の運行により札幌での運行を開始した後、2007年からは京都(京都定期観光バスの一環として京阪バスが運行)・那覇(沖縄バスが運行)においても運行を開始している。また、2006年の北海道日本ハムファイターズの日本シリーズ優勝パレードにも貸し出され、この時はジェイ・アール北海道バスが運行を担当した。2007年11月から12月にかけては帝産富士交通に貸し出す形で、仙台でも運行された。2009年4月には横浜市で(日の丸が運行)、5月には長電バスに貸与して長野市で、伊予鉄道に貸与して松山市としまなみ海道で運行されている。2013年には東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズ優勝パレードで仙台バスに貸し出し、2014年には名古屋市で名鉄観光バスに貸与して「ナゴヤスカイバス」が運行されている。神奈川県横浜市のみなとみらい地区において、横浜の観光名所と水辺をシームレスで結び非日常体験を楽しむことを目的として2016年7月27日より水陸両用バス「スカイダック」の運行を開始した。スカイダックの運行は社会実験の一環と位置付けられ、運行期間は2020年3月末までを予定している。
出典:wikipedia
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