『将太の寿司』(しょうたのすし)は、寺沢大介による日本の漫画作品(料理漫画)、およびそこから派生したドラマ・アニメ・小説作品。この項目では、直後に開始された続編『将太の寿司〜全国大会編〜』(しょうたのすし ぜんこくたいかいへん)、次世代編『将太の寿司2 World Stage』(しょうたのすしツー ワールド・ステージ)についても扱う。東京の名店「鳳寿司」で働く少年・関口将太が、日本一の寿司職人となってライバル・笹寿司の打倒と実家の寿司店を再興させることを目標に、創意工夫を凝らした寿司によってトーナメント方式の寿司職人コンクールを勝ち進むという展開で、寿司作りによって人間関係を修復したり悪人を倒すなどのエピソードが挿入される構成を基本としていた。これは同作者の漫画『ミスター味っ子』にも通ずるものがあるが、本作では第1期後半以降、トーナメント(対戦)の描写が長丁場に続くこととなり、8年近くに及ぶ長期週刊連載の要因となった。また、全国大会編ではアニメ版『味っ子』を思わせる派手なリアクションシーンが登場している。第1作第1期の『将太の寿司』は1992年から1997年の『マガジンSPECIAL』および『週刊少年マガジン』(共に講談社)誌上で連載し、単行本が全27巻刊行された。短期間の休載後、第2期『将太の寿司〜全国大会編〜』が1997年から2000年まで『週刊少年マガジン』に連載され、完結。全国大会編は単行本が全17巻刊行されている。2002年に講談社漫画文庫化され、第1期は全14巻、第2期は全8巻刊行されている。第1作は第20回講談社漫画賞少年部門を1996年に受賞。同年を中心にテレビドラマ・ノベライズ化など各種メディアでも展開された。韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の原作者が本作から料理勝負の着想を得ている。2013年『イブニング』(講談社)第20号より、続編となる第2作『将太の寿司2 "-World Stage-"』の連載が開始した。『マガジンSPECIAL』に連載。巴寿司・小樽の面々・佐治やシンコなどの存在しないパイロット版である。将太は東京出身の高校2年生で陸上に打ち込んでいたが、父親が入院し家計を支えるために3年への進級間際に中退し、寿司職人を目指す設定になっている。大政・親方も既婚であり妻子を持っているが後の連載版とは異なった家族構成になっている。KCコミックスでは1巻から2巻、文庫版では14巻に収録されている。東京の名店「鳳寿司」の追い回し(雑用係)として働く関口将太と、彼を取り巻く職人たちのドラマを描いた短編・中編集となっている。最終エピソードである大政の寿司握りコンテスト出場から独立までの話には、今後の週刊連載での縦糸とる「寿司バトル漫画」の骨格がみられる。また初回から最終話までの中で、マグロ尽くしや魚の目利きが勝敗を左右するエピソード、手数の差を克服するエピソードなど後の週刊誌での連載の重要な役割を果たすアイディアも既に垣間見ることが出来る。『週刊少年マガジン』に連載。舞台は北海道の小樽から始まる。中学3年生の将太の実家は「巴寿司」という寿司店を営んでいたが、巨大チェーン店の「笹寿司」による度重なる嫌がらせのせいで最低の材料しか手に入らず、店は廃れていた。将太は笹寿司の鼻をあかすために「寿司握りコンテスト」の出場を父・源治に提案し、源治はネタを獲るために漁船に乗り込むが、笹寿司の謀略による転覆で重傷を負う。代わりにコンテストに出場した将太は、東京の名店「鳳寿司」の親方である鳳征五郎に職人としての心がけを認められ、高校には進学せず(中卒)一人前の寿司職人になるため単身東京へ向かう。鳳寿司にて修行を続ける将太に、征五郎親方は「新人寿司職人コンクール」出場を勧める。先輩・佐治安人との出場権を賭けた四番勝負に将太は勝利し、佐治は「入りたての新人に負けたとあってはメンツが立たない」と言い残して鳳寿司を去っていった。強敵たちとの戦いをくぐり抜ける最中、再び登場した佐治によって将太は、この大会が全国新人寿司職人コンクールの東京大会であったことを知らされる。決勝戦・プレーオフと勝ち進み全国大会への切符を手に入れ、将太はついに鳳寿司のツケ場に立つことを許された。未だ見ぬ寿司職人との戦いを、そして京都代表・佐治安人との再戦の日を待ちながら、将太は寿司を握るのであった。『将太の寿司』に引き続き、『週刊少年マガジン』に連載。全国大会に参加した将太を待ち受けていたのは、孤高のハイパー寿司職人・大年寺三郎太を始めとする圧倒的なライバル達、強化される勝負の課題、そして笹寿司の魔手であった。笹寿司の一人息子・笹木剛志は、将太の行く先々に待ち受けて材料を買い占めるなどの妨害を行い、またコンクールの勝利と将太の破滅の為に「笹寿司四包丁」なる凄腕の職人たちをも雇っていた。数々の苦境を跳ね返し、将太はより強靱な職人へと成長する。終盤、笹寿司との対決に勝利し、日本一を勝ち取り故帰郷。家族で巴寿司を再建させ大団円を迎えた。『週刊少年マガジン』2000年44号に掲載された読切作品。当初は『全国大会編』に組み込む予定であったが、諸事情により果たせなかった(全国大会決勝戦でその設定があったことが伺える)。『全国大会編』最終巻(KCコミックス17巻・文庫8巻)に併載。かつての悪事によって業績が悪化した笹寿司が奮起しようと韓国へ進出したものの結果が思わしくなく、最終回で将太と和解した笹木剛志がかつての宿敵だった将太に助けを求めたところ将太はそれに応じて韓国へ向かった。そこで雑用に不満を持つ新入り職人の泰志(テジ)と共に新しい食材を求めて奔走する。『週刊少年マガジン』50周年特別企画として2008年19号に掲載された読切作品。連載終了から8年が経過しているため同時期に連載していた『ミスター味っ子II』同様に作画タッチが大幅に変化している。連載終了時点から3年後が舞台で、将太と久美子夫妻と、舅になった源治の物語が描かれている。こちらは2014年現在、単行本などには収録されていない。『イブニング』2013年20号から連載開始。『マガジン』での読切からおよそ18年が経過してからの世界を描く。鳳寿司本店の2代目親方となった佐治安人の下で修業する、将太の息子・関口将太朗と、安人の息子・佐治将太。そこにフランス人の寿司職人・ダビッド・デュカスが現れる。カッコ内は異名/読み仮名(異名の無いキャラクターは読み仮名のみ)。1996年4月19日から9月20日まで、フジテレビで金曜20時(金曜19:58 - 20:54)から全16話放送された。平均視聴率11.1%。柏原崇の初主演作であり、前クールの『白線流し』から連続してフジテレビドラマに出演し、かつ高校生役(本作では裸眼でブレザーの制服姿)を1話で引き続き演じることになった。放送終了後、日本国内では再放送・ビデオソフト(VHS・DVD)化が一切されておらず、サウンドトラックCDのみ発売された。台湾ではビデオCDが発売されているが、正規許諾を得ているのかは不明である。当時、ヤクルト・横浜(現DeNA)・中日戦(主に神宮球場・横浜スタジアム・ナゴヤ球場での対巨人戦ホームゲーム。中日戦は東海テレビと共同制作)を中心としたプロ野球の中継(さらに関西テレビでは阪神・オリックス・近鉄戦に、東海テレビでは中日戦(前述の巨人戦以外)、テレビ新広島では広島戦に、テレビ西日本ではダイエー(現:ソフトバンク)戦に差し替えの場合あり、またこれらの局では巨人戦ビジター以外でも本番組を平日午後または週末に後日放送として中継する場合もあった)と特番の乱発の影響で、放送回数が少なく、最大1カ月放送されなかった時期もあった。なお本作を以てCX金曜20時枠のドラマは、2013年10月25日開始の『金曜ドラマ 家族の裏事情』まで17年間中断する。物語は、原作の序盤の佐治との勝負をメインに、マガジン本誌連載前のマガジンスペシャル版でのエピソードや、オリジナルの展開を加えたものとなっている。そのため大政の娘の名前も「みのり」ではなく「ちえ」である。1996年12月に講談社のマガジン・ノベルスのシリーズから発売された。『将太の寿司 心にひびくシャリの味』のタイトルでアニメ化。農林水産省の政府広報番組であり、スポンサーも同省の一社提供である。1999年10月11日(体育の日)11:00-11:54にテレビ東京でスペシャル番組として放送された。少年マガジン連載版のプロローグ部分を中心とした構成であるが、原作にはない食糧自給率など農林水産分野の政策問題を一部取り上げている。アニメーション制作陣は超発明BOYカニパンのスタッフ・キャストが一部続投していたが、動画・作画の多くを海外に外注している。政府公報番組であるものの、ビデオソフト化はされていない。
出典:wikipedia
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