普門館(ふもんかん、"Fumon Hall")は、仏教の在家団体「立正佼成会」が所有するホールである。1970年4月28日に東京都杉並区和田二丁目の立正佼成会本部内に落成した。立正佼成会の方針と5000人級ホール、大型バス駐車場設備を備えていることから、立正佼成会の活動に限らず各種催しに幅広く使用されている。1967年9月に着工し、約2年8ヶ月の工期を持ち、1970年4月28日に落成した。こけら落としは日本フィルハーモニー交響楽団による特別公演。現在は東京佼成ウインドオーケストラの本拠地である。1977年にH.v.カラヤンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率い、同館で来日公演を行った。しかしホールがあまりに巨大で、コンサート専用のホールとして設計されたホールでないため響きが悪く、聴衆の失望を招き、1979年の再来日時にはカラヤンが反響板を新たに作るよう要求した。この1979年の普門館公演でライブ収録された交響曲第9番は、カラヤン没後にCD化され、カラヤンのライブ録音で第九が稀少であることから「普門館の第九」として話題を呼んだ。立正佼成会所有ホールではあるが、「文化、学術、芸術活動の普及と発展に貢献する」という佼成会方針の下、同会の活動拠点としてのみならず音楽コンサートで多くの人々に幅広く利用されている。これまでに、チェコスロヴァキア交響楽団、ウィーン交響楽団、ボストン交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、クリーヴランド管弦楽団、パリ国立オペラバレエ団、ボリジョイ・バレエらが来日公演を行っている。全館禁煙である。また、携帯電話の電波遮断装置は備わっていないため、館内であっても電波は入る。"詳細は「全日本吹奏楽コンクール#会場」の項を参照のこと。"全日本吹奏楽連盟・朝日新聞社主催の全日本吹奏楽コンクール(日本の吹奏楽界では、高校野球でいう「夏の甲子園」に匹敵する最も大きな大会である)中学・高校の部の全国大会が普門館で開催されていたことから、同館は「吹奏楽の甲子園」と呼ばれていた。1972年に普門館で初開催され、翌年からの4年間は別会場で開催された後、1977年以降は毎年連続して同館で開催された。日本テレビ系列で放送中の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』で、2004年 - 2005年に「日本列島 吹奏楽の旅」および2010年の「日本列島 吹奏楽の旅 2010」というコーナーで中高生の吹奏楽部の特集が組まれたことにより、吹奏楽に詳しくない一般に対しても普門館の意味を知らしめる事となった。また全日本吹奏楽連盟東京支部では東京都中学校吹奏楽コンクール(東京都大会の予選)と東京都吹奏楽コンクール中学校の部・高等学校の部でも同館が使用されていた(以前は一般の部等でも使用されていたが現在は府中の森芸術劇場等で行われている)。舞台で顔が映えるようにすることから舞台床には黒色が採用されており、吹奏楽関係者の間では有名である。2012年5月18日、耐震強度不足により震度6以上で天井崩落の恐れがあることが専門家の調査で分かり、2012年10月20日・21日に予定されていた第60回全日本吹奏楽コンクールで使用できないことが急遽発表され、2005年同様、名古屋国際会議場センチュリーホールで開催された。又、天井改修工事が間に合わないため、2013年の全日本吹奏楽コンクールも同会場で開催された。教団側は建て替えも検討していたが、ホールのある地区が建設当時の準工業地域から第一種中高層住居専用地域へと変更されたため、建築基準法の規制で同規模のホールが建てられないことが分かり、2013年11月13日、このホールの改修工事を断念する発表があり、同館での開催の歴史に幕を閉じた。東京都杉並区和田2-6-1
出典:wikipedia
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