難波駅(なんばえき)は、大阪府大阪市中央区・浪速区にある、南海電気鉄道(南海)の駅。大阪市の繁華街の一つ、ミナミの玄関口となるターミナル駅。御堂筋の南端付近にある。駅名は大坂城下の難波新地および西成郡難波村に由来するが、「難波」という漢字では「なにわ」とも読めるため、駅構内や車内の案内表示では「なんば」と平仮名表記で統一されている。難波新地(現・中央区難波)の南端に南海難波駅、ほぼ中央に大阪難波駅および地下鉄千日前線ホーム、両者を結ぶように地下鉄御堂筋線ホームが位置し、難波入堀川(現・阪神高速1号環状線北行き)を挟んで西側に地下鉄四つ橋線ホーム、さらに西側にJR難波駅が位置する。線路名称上では、当駅を通る南海の路線は南海本線(当駅が起点)である。詳細は各路線の記事および鉄道路線の名称などを参照。南海の難波駅は、南海の大阪側のターミナルである。現在も戸籍上は南海本線単独の駅であるが、複々線化により高野線列車も発着するため、和歌山・関西国際空港・高野山・泉北ニュータウン方面の列車が発着する総合的なターミナル駅、大阪駅・梅田駅などと並ぶ大阪の主要駅の一つである。以下の駅・路線とは地下道などを通って乗り換えが可能である。櫛形ホーム9面8線が3階に設置されている高架駅。案内表示・駅名標などは「なんば駅」と平仮名表示に統一されているが、正式表記は漢字の難波駅であり、乗車券類などに表記されている。なお、当駅には南海本線の起点を示す0キロポストが設置されている。駅正面に百貨店の高島屋大阪店(南海ビルディング)があり、駅上にスイスホテル南海大阪がそびえ立っている。高島屋は大阪店が本店である。1階北出口方面から3階北改札口までの間は大階段で直通しており、その左右に4台のエスカレーター(上り2台、下り2台)が配置されている。他に、2階に中央改札口と南改札口がある。中央改札口と南改札口のラッチ内コンコースは、ホームを通ることなく連絡通路で行き来することも可能である。1990年代半ばには、3階北改札口ラッチ外西側(エレベーターと立喰いそば店の間)上部に、3色LED式の大型案内板「NANA」が設置され、沿線情報や新聞ニュース・占いなどが表示されていたことがあったが、「ドット抜け」などの故障が目立つようになり、数年で撤去された。ホームは9番のりばまであり、1 - 4番のりばに高野線の列車が、5 - 9番のりばに南海本線の列車が発着する。基本的に9番のりばには南海本線・空港線の空港特急「ラピート」が発着する。8番のりばと9番のりばは同じ線路を共有しており、列車種別によって使用ホームを使い分けている。なお、9番のりばは8番のりばの降車ホームでもあり、関西国際空港の開港以来現在の形となった。そのため、「ラピート」以外にも9番のりばに到着する列車が設定されている。行先案内表示機は、この9番のりばが整備されるまではブラウン管モニタ式(「先発」などの発順表示部分は行灯式)が用いられ、その後はフラップ・LED併用式のものが20年以上使用された。なお、この行先案内表示機は2016年2月から順次、4か国語(日本語・英語・中国語・韓国語)表示に対応したLCD式に交換された。また、9番のりばへの通路の途中には中間改札ブースがあり、「ラピート」への乗車には必ずここを通ることになる。2階中央改札口中の3階9番ホームへのエスカレーターの乗降口付近にも中間改札ブースがある。「ラピート」運転開始当初はここでも乗車券・特急券のチェックが行われていたが、2000年代以降は車掌が常に特急券の発券状況をリアルタイムで把握するようになった(発券されていない座席に着席している者がいれば、その都度車内で車掌が検札する方式)ため改札はしなくなったが、係員はそのまま配置されている。南海の特急は全車座席指定の「ラピート」、「こうや」、「りんかん」、「泉北ライナー」と、座席指定車に加えて自由席車も連結した「サザン」があり、指定席への乗車には特急券(座席指定券)が必要になる。改札口には特急券発売窓口があるが、ホーム・コンコースには発売窓口がないため、代わりに特急券自動券売機が設置されている。但し、自動券売機では直近の列車のみの発売であり、かつ発車20分前からの発売となっている(その時点で満席のときは発売されない)。トイレは改札内に4か所(北改札口東西2か所・中央改札口コンコース内1か所・南改札口コンコース内1か所)ある。かつては北口改札外・中央口改札外・中央口改札内東側にもあったが、後述のリニューアル工事に伴って2008年(平成20年)2月・2009年(平成21年)1月・2009年(平成21年)9月にそれぞれ閉鎖され、跡地は改札外2か所については店舗スペースに、改札内は業務用スペースに転用された。なお、コリント様式の駅ビルである南海ビルディングは、鉄道省初代建築課長でもあった建築家の久野節が設立した久野建築事務所の設計によるもので、1933年(昭和8年)に竣工。久野建築事務所が設計した昭和初期を代表する大型近代建築の一つに数えられる。当駅は、駅長が配置され、当駅のみの単駅管理である。第2回近畿の駅百選選定駅である。2007年(平成19年)5月14日に南海電気鉄道は、総投資額は約150億円に上る南海難波駅周辺の再生計画を発表し、同年10月より約21億3,000万円を投入し、窓口・切符売り場の集約、トイレなどの施設の充実化を進めてきた。また、隣接地への高島屋のTE館新設、南海ビルディングの外装タイルの補修、高島屋・なんばCITY・なんばパークスに接続する通路の新設・移設、耐震補強などの工事が行われ、2009年(平成21年)9月17日には、南海ビルディング(高島屋)の外装リニューアルが完成した。同時に、なんばCITY北側のロケット広場の高さ33mのロケットのレプリカを撤去し、高さ30m、広さ1,200平方メートルの室内吹き抜け空間を設け、関西国際空港と直結する大阪の玄関口にふさわしい「なんばガレリア」として整備し、2009年(平成21年)10月16日に完成した。またホーム階においても細部の改良が行われ、耐震補強、案内サイン(ユニバーサルデザインのピクトグラム・中国語・韓国語対応)の更新、LED照明の導入なども行われた。南海ビルディング上部のなんばガレリア側には、英文で駅の開設(1885年)、南海ビルディングの竣工(1932年)、リニューアル工事(2009年)の各年が刻まれている。なお、高島屋が増床部分を含め「新本館」として一体的な運営をするための全館改装を行い、2011年(平成23年)3月3日に同店がグランドオープンしたのに続き、なんばCITYを含めた南海難波駅のリニューアルが、同年4月26日に完成した。南海電気鉄道は2011年(平成23年)2月に今宮戎駅北側の近接地に南海電鉄の新本社・コンサートホール・大阪府立大学のキャンパスを併せ持つ再開発ビルを建設し、南海電鉄本社が入居した「南海会館ビル」を超高層ビルに改築する計画(2018年度完成予定)であることを発表し、2013年2月に南海電鉄本社は再開発ビルの「南海なんば第1ビル」へ移転した。大和田建樹作詞の「鉄道唱歌」第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)64番の歌詞にて当駅が歌われており、鉄道唱歌で最後に登場する駅である。第1集の最初の駅である新橋駅が始発駅とすれば当駅は終着駅ということになる。2014年(平成26年)度の1日平均乗降人員は244,045人である。同社の駅(100駅)では第1位である。最多時は1日平均乗降人員が40万人を越えていたが、御堂筋線の中百舌鳥駅延伸(1987年)、堺筋線の天下茶屋駅延伸(1993年)、関西国際空港開港(1994年)以降における阪和線の大阪環状線直通運転の増加、明石海峡大橋開業(1998年)による南海フェリーの需要の低下などの影響から、2002年度には30万人を割るに至った。阪神なんば線の大阪難波駅延伸(2009年)以降は25万人前後で下げ止まりの傾向にある。各年度の1日乗車・乗降人員数は下表のとおり。駅周辺はミナミの中核をなし、梅田と並ぶ大阪有数の繁華街を形成している。大阪市営バスのなんば停留所がある。バスのりばは新歌舞伎座西側の阪神高速1号環状線高架下にある1 - 4番のりばと御堂筋南端の高島屋前にある5・6番のりばの二か所にあり、両方を合わせてなんばバスターミナルとしている。平成エンタープライズ及び平成コミュニティバスが使用。イチエイ総合ビルの5階に待合室を設置、出発時刻とは別に定められた集合時間にバス停まで誘導する形を取っている。なんばパークス・パークスタワー向かいにある。湊町リバープレイス・なんばHatch前。高島屋前のりばから発車する。停留所名は大阪市営バスと同様、なんばである。なお、休日・大型連休・盆期間中・年末年始は運休となる。イチエイ総合ビル前に「なんば」停留所がある。
出典:wikipedia
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