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仮面ライダーシリーズ

「仮面ライダーシリーズ」(かめんライダーシリーズ)は、1971年より開始された石ノ森章太郎原作・東映制作による特撮テレビドラマシリーズである。本シリーズは同一の番組ではなく、仮面ライダーの名を冠した複数の番組が、登場人物や設定を変えながらシリーズとして続けられている作品群である。数度の中断をはさみながら現在も放映され続け、放映期間は1971年に始まる第1作『仮面ライダー』放映以来40年を超え、2016年には45周年を迎えた。また、映画・漫画・小説・舞台など、テレビ以外の媒体でも展開されている。いずれの作品も石ノ森章太郎が原作者とされる。生前の石ノ森は『仮面ライダー』第1作から『仮面ライダーBLACK RX』まで企画・制作に関わり、数篇の漫画も執筆している。また、映画監督を志したこともある石ノ森は、『仮面ライダー』第84話をはじめとして何度か撮影の監督を務めたり、あるいは端役として出演したりもしている。『仮面ライダークウガ』以降は没後の作品ゆえに関与していないが、「仮面ライダー」というコンセプトに対する原作者としてその名をクレジットされている。また、早瀬マサトによれば、新ライダーのデザインや要素を考える過程で、石ノ森の旧作や未使用スケッチを参考にすることもあるという。各作品の内容は、主人公などが仮面ライダーと呼ばれる戦士に変身し、怪人と総称される敵と戦うというものである。しかし同じく東映が制作している特撮ヒーロー番組である「スーパー戦隊シリーズ」と異なり、仮面ライダーシリーズは明確なフォーマットが確立していない。そのため、テーマや演出は作品によってまちまちである。平成年間の数作品のプロデューサーを務めた白倉伸一郎は、「仮面ライダー」を成立させるための最低限の要素として、以下の3つを挙げている。また、仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの双方で監督を務めた経験を持つ田崎竜太は、「戦隊と比較してライダーは『個』である」「人間という集合体の中の一番はじっこにいる」「境界線ギリギリのところにいるか、あるいは踏み越えている」のように述べている。これを受けて「共生のための国際哲学教育研究センター」 (UTCP) 上廣共生哲学寄付研究部門特任研究員の筒井晴香は、「仮面ライダーとは敵となる異生物と人間との境界線上をさまよい、いずれの側にも安住できない存在である」と解釈している。仮面ライダーとして設定されたキャラクターの総数は、2010年代には100名を越えるようになり、もはや全員に当てはまる定義を述べることが不可能な状況にある。仮面ライダーの条件の1つとして「人間以上の能力を持った戦士」であることが考えられるが、『仮面ライダーストロンガー』に登場した電波人間タックルや『仮面ライダー龍騎』のオルタナティブのように、変身する戦士であるにもかかわらず仮面ライダーとはされないものもおり、それぞれの作品に深く踏み込まないとライダーか否かの区別はつけがたい。その上であえて仮面ライダーの定義を挙げるならば、「原点である仮面ライダー1号と2号の特徴を部分的に受け継いでいる」ということになるとされる。前述のオルタナティブや『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』のゴルドラ、シルバラのように曖昧な位置づけのものは「擬似ライダー」と分類されることもある。『マーチャンダイジングライツレポート』1976年1月号によると、『仮面ライダー』開始 - 『仮面ライダーストロンガー』終了時点までのロイヤリティーは12億円強、商品売上は小売価格で推定500億円。また、同時点でのレコード売上は400万枚を記録した。平成仮面ライダーシリーズ開始後のキャラクター商品売上の過去最高はシリーズ(昭和・平成含む)40周年を迎え、上半期に『仮面ライダーオーズ』、下半期からは『仮面ライダーフォーゼ』が放映されていた2011年度の283億円であり、過去最低は『仮面ライダー響鬼』が放映されていた2005年度の65億円である。1971年に始まった仮面ライダーシリーズは、その後も常に継続して作品が公表されているわけではなく、何度かの大きな断絶と再開を繰り返しながら続いている。そのため、第1期、第2期、第3期という区分がファンによってなされている。ただし俗称による区分であるため資料によって若干の差異があり、第1期が『ストロンガー』までというのは明確だが、第2期についてはテレビシリーズに着目した文脈では『スーパー1』をもって終わりとされる一方で、シリーズ化しなかった『ZX』も含むとする資料もある。本稿では便宜上、以下のように取り扱うこととする。後述する平成ライダーと対比して、上記の作品群を昭和仮面ライダーシリーズ(昭和ライダーシリーズ)と呼ぶ。厳密には『BLACK RX』の放映中に日本の元号は昭和から平成へと切り替わっているが、『クウガ』以降との区別のために『J』までを含めて昭和作品として扱われている。2000年放送開始の『仮面ライダークウガ』以降のテレビシリーズは平成仮面ライダーシリーズ(平成ライダーシリーズ)と呼ばれる。これは先行する特撮作品群「平成ガメラ」「平成ゴジラ」「平成ウルトラマン」の流れに沿ってファンが使い始めた呼称である。2003年ごろには「第4期」「新世紀仮面ライダー」とも呼ばれていたが、同じころには「平成ライダー」の語が現れておりその後完全に定着。2009年の『ディケイド』では「平成仮面ライダー 10th SINCE 2000」として、このシリーズ名が作品映像や公式サイト・関連玩具でも使われた。なお、同時期には劇場作品『仮面ライダー THE FIRST』『THE NEXT』、イベント的な特別編『仮面ライダーG』も制作されているが、テレビシリーズではないので平成ライダーシリーズには数えられていない。平成ライダーシリーズは10年以上途切れず続いているが、第11作『仮面ライダーW』は「平成ライダー第二章の仮面ライダー1号」というコンセプトであるため、以降は平成シリーズの第2期とされる。1971年、在阪準キー局・毎日放送から土曜午後7時30分枠の新番組の打診を受けた東映テレビ部長の渡邊亮徳が、石ノ森章太郎を原作に起用し、平山亨と阿部征司を企画に据えて制作し、NET(現:テレビ朝日)系列で放送開始したのがシリーズ第1作『仮面ライダー』である。しかし序盤の怪奇ムードや大人びた雰囲気は児童層からの受けが悪く視聴率が伸び悩んだ上に、仮面ライダー・本郷猛役の藤岡弘が収録中の事故で大怪我を負い、しばらく休業を余儀なくされてしまう。1クール終了を待たずして早くも番組存続の危機に陥った制作側は、「本郷はヨーロッパへと転戦した」という扱いにして急遽、仮面ライダー2号・一文字隼人を登場させる。それと同時に変身ポーズの導入や相棒・滝和也の定着、ライダーガールズの採用などの新機軸を盛り込み、明るい雰囲気のヒーロー番組へと作り変えた。この狙いは大当たりで視聴率は20%を越えるようになり、視聴者の間で変身ブームを巻き起こした。傷の癒えた藤岡が復帰したことでダブルライダーが実現すると視聴率は30%を突破し、新作劇場映画も制作された。だが、自らが起こした変身ブームが引き金となって同種番組が増えると、『仮面ライダー』は他作品との差別化を必要とするようになった。番組強化案として仮面ライダー3号の登場が決定し、検討の末に新シリーズ『仮面ライダーV3』が制作された。初回放送の視聴率は関西で32%というシリーズ最高記録を達成し、仮面ライダー人気は絶頂期を迎えた。しかし第1クールこそ好調だった視聴率はその後次第に低下をはじめ、制作者は序盤の特徴である「V3二十六の秘密」のフェイドアウトや敵組織幹部の頻繁な交代などの対策に講じた。中でも結城丈二・ライダーマンの登場は終盤のドラマを盛り上げ、視聴率の回復につながった。1974年ごろになると変身ブームに蔭りが見え、『マジンガーZ』が火付け役となった「ロボットアニメブーム」が台頭してきた。こうした状況の中、制作者たちは番組の内容を一新することに決め、これまでにないメカニカルな魅力を備えた『仮面ライダーX』が作られた。しかし重厚なドラマや当時の日本人になじみの薄い神話モチーフの怪人があだとなって視聴率が低下したため、巨大幹部キングダークの登場やXライダーの強化といった要素の投入による路線変更が行われた。スマートで流麗だった『X』の不振を受け、後番組『仮面ライダーアマゾン』はその対極をめざして野獣性に満ちた異形のヒーローを登場させることになった。ところが毎日放送が1975年4月に実施されたネットチェンジにより、NET系列からTBS系列へと改編されることになり、それに伴って新シリーズの制作を要求された『アマゾン』は全24話という短さで幕を下ろすことになった。なお、これにより空いたNET土曜午後7時30分枠で開始したのが、後の「スーパー戦隊シリーズ」第1作となる『秘密戦隊ゴレンジャー』であった。TBS系列土曜午後7時に移動して放映された新シリーズ『仮面ライダーストロンガー』は単純明快にして明朗快活さを追求したが、視聴率の低下は止めようもなく、ついに毎日放送側は「人気のあるうちにシリーズを終わらせよう」という判断を下した。終盤では7人の仮面ライダー全員が集結し、最終話である第39話の予告では「仮面ライダーストロンガー最終回」ではなく「仮面ライダー最終回」と銘打たれ、4年9か月にわたって続いた仮面ライダーシリーズはひとまずのグランドフィナーレを迎えた。シリーズ終了後も、幼年誌の特集や再放送の影響で新たな仮面ライダーを求める声は少なくなかった。そこでリサーチの結果もっとも人気があったと判断された初代作品のリメイク的番組を制作することになり、1979年版の『仮面ライダー』が作られた。題名も初代作品と同じであるため、区別を必要とするとき、同作品は『仮面ライダー(新)』『スカイライダー』と呼ばれる。しかし蓋を開けてみると視聴率は10%台半ばであり、内容の大きな修正が求められた。批判のあった飛行能力の描写は抑えがちになり、代わって歴代ライダーの客演が作品の目玉として据えられた。さらには新ライダーの投入までもが検討されたが、視聴率が上向いてきたため実現は見送られた。その新キャラクター案を改めて主役として構成しなおした作品が『仮面ライダースーパー1』である。これは制作側からも視聴者からも高い評価を得たが、放送局の都合で放映時間が金曜午後7時全国ネット枠から関西では土曜夕方5時、関東では土曜朝7時へとそれぞれローカルセールス枠へ移動。「ジュニアライダー隊」を物語の中心とした児童向けの路線に移行するも、時間変更による視聴率の低下は防ぎきれず、テレビシリーズは2度目の中断を迎える。『スーパー1』終了を受けてファン主導で開催されたイベント「仮面ライダー復活祭」に特別ゲストとして出席した石ノ森章太郎は、その場で新ライダーの制作を公約。実際に「10号ライダー」の企画が動き出した。当初からテレビシリーズではなく児童誌でのグラビアによる展開とされており、公募による正式名称『仮面ライダーZX』の決定を経て、全13回の雑誌掲載が行われた。その後1984年の特別番組『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』の放送をもって一連の企画は締めくくられた。1987年、旧作から一新されたスタッフによって6年ぶりにテレビシリーズ『仮面ライダーBLACK』が制作された。「仮面ライダー0号」を掲げ、シリーズ原点への回帰を目指した同作品は成功を収め、同一の主人公を据えた『仮面ライダーBLACK RX』へと続いた。しかし『RX』は放映2年目ということで旧作からの継承要素にこだわらない姿勢を取り、『BLACK』から一転して意欲的かつ実験的な要素を数多く盛り込んで、従来の仮面ライダーのイメージとはかけ離れたメタルヒーローシリーズに近いコンセプトで作られていたため、放映当初から賛否が分かれた。この後、仮面ライダーシリーズはテレビからしばらく姿を消すことになるが、1992年には仮面ライダー生誕20周年記念企画としてVシネマ作品『真・仮面ライダー 序章』が制作された。「序章」という題名を冠しており当初は3話、もしくは5話を想定したシリーズ化を目指していたがそれ以上の展開は実現せず、東映とバンダイの提携で映画を制作するという取り決めがあったため、次のライダー作品は劇場映画になった。1993年に公開された『仮面ライダーZO』は動員数100万人という大ヒット作となり、続編も企画されたものの、イベント的要素の強い劇場版を作るということで、翌1994年の映画は完全新作『仮面ライダーJ』となった。2000年、『BLACK』のスタッフだった東映の高寺成紀がプロデューサーとなり、テレビ朝日を制作局として11年ぶりにテレビシリーズ『仮面ライダークウガ』が制作された。「仮面ライダーは改造人間である」という旧作の基本設定の排除、フォームチェンジの本格的導入、VTR撮影への移行といった新要素を大量に取り入れ、作劇面ではヒーローと警察が緊密に連携するリアリズムを追求した。変身ベルトの玩具は売れ行き好調で、商業的にも成功した『クウガ』の後番組も仮面ライダーになることが決定したが、何らかの理由で高寺はスタッフの座に就かなかった。以後3作品にわたって白倉伸一郎がプロデューサーを務めたため、これらを3部作と見る向きがある。共通する主題は「乱立する小さな正義とその調停」である。2001年の『仮面ライダーアギト』では当初から3人の仮面ライダーが登場し、それぞれの運命が交錯する様を描くという群像劇の手法をはじめて特撮ヒーロー番組に導入した。「イケメンヒーローブーム」が到来したのもこのころである。視聴率は好調で『クウガ』が達成できなかった劇場映画化も実現した。反面、前作の路線を継承して新味を欠いた玩具の売り上げは落ち込んでいる。この時点では制作側にまだ「仮面ライダーシリーズ再開」という意識はなく、当初は『クウガ』『アギト』だけで終了という予定だったが、続く『仮面ライダー龍騎』によって平成ライダーの長期シリーズ化が決定的になる。アメリカ同時多発テロ事件の後、ヒーローの意義が問われる中で制作された『龍騎』は、13人の仮面ライダーがそれぞれの望みをかなえるために最後の1人になるまで戦うという、もはや正義も悪もない衝撃的な設定で旧作ファンの世代から強い反発を受けたものの、テーマを最後まで貫いたことで結果的に高い評価を得た。また、変身ベルトのような高額商品とカードのような安価で収集できるアイテムを組み合わせる商法は大ヒットし、以後、1作品における複数ライダー・複数アイテム制はシリーズの定番となる。2003年の『仮面ライダー555』は、条件さえ充たせば変身ベルトを手にしたものが誰でも仮面ライダーになれるという、ここまでの平成ライダーで培われたイメージの集大成的な作品となった。白倉3部作の終了後、平成ライダーは試行錯誤の時代に入る。2004年の『仮面ライダー剣』ではプロデューサーが日笠淳に交替したものの、ライダー同士のバトルロワイヤルや美形俳優の起用など、前作までの路線は継承された。一方、高寺は自身が離れた後に平成ライダーシリーズがたどったこのような傾向を疑問視しており、プロデューサーに復帰した折はライダー以外の作品を制作するつもりでいたが、結果的に「政治的な判断」からライダーが続行することになった。こうして高寺が復帰して制作された『仮面ライダー響鬼』は「完全新生」を宣言し、若手ではなく実績のある俳優を主演に据え、少年との交流を軸とした物語を描いた。だがこの作風は30 - 50代の高齢層から強い支持を受けた一方で、主要視聴者である男子児童からの支持はまったく得られず、売り上げは急速に落ち込んだ。その他諸々の事情が重なり第29話でプロデューサーを解任された高寺に代わって白倉が再登板し、脚本の井上敏樹とともに前半部分への批評的な内容を展開。作風が一変したため、その是非をめぐって視聴者間で激しい議論が交わされることになった。なお、同じ2005年には映画『仮面ライダー THE FIRST』が公開され、2007年の『仮面ライダー THE NEXT』へと続いているが、これらはテレビシリーズとは別の流れになる独立した作品である。ヒーローの王道を目指した『仮面ライダーカブト』の後、2007年の『仮面ライダー電王』は落ち込み続きだった売り上げを一気に好調へと転じた、いわば「平成仮面ライダー中興の祖」である。主人公の外見とそこに宿る人格が頻繁に変転する設定の『電王』において、キャラクターを明示するための記号として用いられたのが声優の声である。この演出によって男性声優の女性ファンが流入したため従来とは異なる消費者層が開拓され、複数の続編映画のみならずスピンオフアニメが制作されるまでに至った。時間を行き来する列車「デンライナー」も便利なガジェットとして以後の劇場作品にたびたび登場している。2008年の『仮面ライダーキバ』の後には「平成ライダー10周年企画」である『仮面ライダーディケイド』が制作された。パラレルワールドとして再構築された、それまでの平成ライダー9作品の世界を渡り歩いていく主人公の旅は、やがて昭和ライダーのもとにも及び、時代を超えて全作品のキャラクターが呼び出される「オールライダー」映画への道を切り開いた。なお、スーパー戦隊シリーズと重なっていた番組開始時期をずらすために同作品は全31話で終了となり、以後のテレビシリーズは9月開始となる。2009年の『仮面ライダーW』は制作スタッフを入れ替え、「新たな10年」に向けて原点回帰を目指した作品である。舞台は架空の都市「風都」で、主人公はその街を愛するがゆえに悪の手から守ろうとする。以降、主人公が大きすぎる救世主願望を乗り越え小さな「ヒーローになれる空間」を獲得するまでの物語『仮面ライダーオーズ/OOO』、学園という『W』以上に限定された空間を舞台とした『仮面ライダーフォーゼ』へと続き、大々的な正義が通用しなくなった時代において、世界を狭くすることでヒーローを成立させる傾向が指摘されている。だが作品の内容はいずれも高品質で安定しており、商業的評価は極めて好調、『オーズ/OOO』の時点でバンダイの商品における不動の1位だったガンダムシリーズの売り上げを凌駕するに至った。番組放送期間は9月第1週開始 - 翌年8月最終週終了のスタイルが採られていたが、2012年『仮面ライダーウィザード』は一カ月間延長の翌年9月最終週終了となり、2013年『仮面ライダー鎧武/ガイム』以降は10月第1週開始 - 翌年9月最終週終了へと変更された。アメリカンコミックスのヒーロー『スパイダーマン』『バットマン』は映像化されるたびにリブートし、その都度の時代性を織り込みつつ常に同一のキャラクターを活躍させるのに対し、仮面ライダーシリーズは作品ごとにヒーローのモデルチェンジを行い、結果としてキャラクターが累積していく傾向にある。これは、仮面ライダー1号・本郷猛役の藤岡弘、の撮影中の事故が原因の負傷による長期休養という事態に際して俳優交代という手段を取らず、新たに仮面ライダー2号・一文字隼人を登場させたため、1つの作品世界に主役格のヒーローが複数いるという構図が意図せずして造られたことに起因する。初代『仮面ライダー』から『仮面ライダーストロンガー』までの5作品は、それぞれ別の主役を起用しているものの支援者・立花藤兵衛が一貫して登場することによって結び付けられており、しばしば先輩ライダーが「日本国外で活動していた」という設定の下で加勢に現れる。特に『ストロンガー』の終盤に集結した7人の仮面ライダーは、その後の「昭和ライダー」の共闘の定式を形作っている。1979年の『仮面ライダー』はシリーズのリブートを試みた作品であるが、視聴者からの評判は芳しくなかった事から原点回帰という初期のコンセプトは途中で放棄され、歴代ライダーの客演で番組の人気を集める手法に移行した。次作『仮面ライダースーパー1』では支援者・谷源次郎が引き続き登場しつつもライダーの客演は劇場版のみに留められたが、雑誌展開作品『仮面ライダーZX』では積極的に客演が行われ、最後は10人ライダーが集結することで締めくくられた。1987年の『仮面ライダーBLACK』は「仮面ライダー0号」と位置づけられた、再度リブートを図った作品である。しかしその直接の続編『仮面ライダーBLACK RX』では、番組の放映終了後も仮面ライダーブランドを維持させようという商業的要請から終盤で歴代ライダーが登場し、11人ライダーが共演する児童向け漫画作品への橋渡しが行われた。なお、『仮面ライダー世界に駆ける』では、BLACK、BLACK RX、ロボライダー、バイオライダーが共演するという演出があったが、ファンサービス的な要素が強く、ストーリーの根幹に関わるものではなかった。2000年の『仮面ライダークウガ』から始まった「平成仮面ライダーシリーズ」は、作品ごとに独立した世界観を有する。『仮面ライダーアギト』は序盤で『クウガ』の続編であることをほのめかしつつも、実際には意図的に時系列が矛盾するように設定されており共演は成立せず、『仮面ライダー龍騎』のビデオ作品には仮面ライダーアギトが登場するものの、すべては主人公の見た夢だったというオチがつく。だが、昭和のように先輩ライダーが駆けつけるような展開はありえない代わりに、平成シリーズでは一作品に複数の仮面ライダーが登場するのが定番となったため、ヒーローキャラクターの累積性は各作品内で確保されている。このことは、すべてのデータがアーカイブ化され自在に呼び出されることを前提とした、21世紀におけるヒーロー像の反映である。本格的に作品間をまたいだ平成仮面ライダー同士の共演は2008年の『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』から始まる。しかし翌2009年の『仮面ライダーディケイド』では、そのようなイベント的演出ではなく、作品の根幹にライダーの共演が据えられている。『ディケイド』の主人公・士は、パラレルワールドとして設定されたそれまでの平成仮面ライダー9作品の世界を渡り歩いていく。そして9つの世界をめぐり終えた士は、さらに昭和仮面ライダーの世界にまで足を伸ばす。だが劇中で描かれる過去番組の世界はシミュラークル(オリジナルではない模造品)であり、制作者である東映自身による二次創作物である。しかも複雑なことに、シミュラークルである「キバの世界」の仮面ライダーとは別に前作『仮面ライダーキバ』の主人公がオリジナルキャストで登場しており、同じヒーローキャラクターの原典と二次創作が1つの番組内で混在している。ここでは、シリーズの歴史はもはや「始まりと終わりがある物語」ではなく「いつでもどこでもアクセス可能なデータベース」として解釈されている。『ディケイド』で一区切りのついた平成仮面ライダーシリーズは、その第2期の開始として位置づけられた『仮面ライダーW』以降も作品ごとに別個の世界を展開しつつ、必要に応じて他作品の人物や事物を随時データベース的に呼び出して共演させる手法を取り入れている。たとえば『W』終盤の第47話には、次作『仮面ライダーオーズ/OOO』のキーアイテム「オーメダル」が一瞬映し出される場面があるが、これは新番組の事前告知宣伝を兼ねたサービスカットとして導入されたものであり、それ以上の意味はない。以降の作品でもこの演出を踏襲して『仮面ライダー鎧武』を除き最終回に次作の人物をカメオ出演させている。また、テレビシリーズでは互いに接点のない各作品の仮面ライダーたちも、劇場版ではあたかも地続きの場所で暮らしていたかのように出会い共演する流れになっていることが多い。監督の坂本浩一は『仮面ライダーW』以降のライダーシリーズは基本的に世界観共通と考えている。『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』においてV3、アマゾン、キカイダーの存在が示唆されているが、いずれも写真のみの登場であり、共演はしていない。テレビシリーズにおいては、スーパーヒーロータイムの冒頭と最後の映像で共演が行われているが、本編中での共演は『仮面ライダーディケイド』が初となる。同作品では『侍戦隊シンケンジャー』と連動したストーリーが展開され、両方の作品で共演が行われた。2014年には『仮面ライダー鎧武』と『烈車戦隊トッキュウジャー』との1時間コラボ特番が、2015年には『仮面ライダードライブ』と『手裏剣戦隊ニンニンジャー』との1時間コラボ特番がそれぞれ放送された。2016年の『仮面ライダーゴースト』では、『ディケイド』・『シンケンジャー』と同様、『動物戦隊ジュウオウジャー』と連動したストーリーが展開されている。『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では、キカイダー、キカイダー01、イナズマン、快傑ズバットと共演している。『スーパーヒーロー大戦』シリーズでは、第1作の公開当時の全作品のスーパー戦隊シリーズと共演している。第2作では宇宙刑事を始めとするメタルヒーローシリーズのヒーローとも共演している。第3作と第4作の二作では共に当時放送中のスーパー戦隊(トッキュウジャー/ニンニンジャー)が登場し、戦隊のロボットが作品の敵となるロボットを、ライダーの搭乗物と合体して倒すという形でコラボレーションしている。『ウルトラマンVS仮面ライダー』で『仮面ライダー』の1号と『ウルトラマン』が共演。これがシリーズ外の作品のヒーローと実際に共演した最初の例であり、また、他社のヒーローと公式に共演した唯一の例である。『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』では、オーズと『暴れん坊将軍』の徳川吉宗が共演した。漫画版『仮面ライダーBlack』には、『HOTEL』の舞台であるホテル・プラトンが舞台になる場面がある。スポーツのイベントとも連動しており、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)との協力により、2014年7月に上映された映画「劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」に現役Jリーガーを出演させているほか、スーパー戦隊シリーズ「烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS」と合わせた合同キャンペーンを行っている。このことについてはテレビ朝日系のJリーグ公認番組「やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜」でもメイキング公開とともに告知されている。また2015年は日本野球機構・パシフィック・リーグと協力したコラボレーション「パ・リーグ親子ヒーロープロジェクト」キャンペーンのキャラクターに起用され、仮面ライダードライブが参加6球団のそれぞれの本拠地に、また歴代ライダーも各球場1名ずつ登場してアトラクションを行う。仮面ライダーは、「 - 号ライダー」「 - 人目の仮面ライダー」といった数え方されることがある。これは、第1作の『仮面ライダー』で1号と2号が登場し、『V3』も企画段階の仮称では「3号」だった流れを継承している。『V3』のサブレギュラーであるライダーマンは「4号」とされるが、『ストロンガー』に登場する電波人間タックルはこのカウントには含まれていない。『ZX』が当初「10号ライダー」として発表され、公募によって正式名称を決定したこともあり、ここまでは明確である。事態が複雑になったのは『BLACK』と『BLACK RX』からで、両作品ではヒーローキャラクターのモデルチェンジが行われているものの、主人公は同一人物であり、能力強化に伴って姿が変わったと設定されている。よって両者をまとめて11人目とする解釈があり、児童誌では「11(イレブン)ライダー」をユニットとして活躍させる漫画が展開した。同様の解釈に基づき、『真』を経た『ZO』を13号とした資料もあるほか、『J』の予告編ではJを「14人目の改造戦士」と紹介している。平成仮面ライダーシリーズが開始すると、1人のキャラクターが複数の姿に変化する「フォームチェンジ」や、1作品での複数の仮面ライダーの登場が一般化したため、カウントが困難になった。そこで『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』で設定の整理が行われ、ディケイドが通算で「仮面ライダー25号」または「平成ライダー10号」であるとされた。これはZXまでのカウントを継承した上で、BLACKを11号、BLACK RXを12号、真・ZO・Jを13 - 15号とし、クウガ以降は番組タイトルの主役ライダーを1体のみ、フォームチェンジを含めず数えたものである。なお、上記のようなシリーズ全体を通しての数え方とは別に、1作品の中で主役に次ぐ地位にある仮面ライダーのことを一般的に「2号ライダー」と呼ぶ。これは主人公と表裏にあるライバルキャラクターに対しての呼称であるため、劇中に登場する順番や、設定上誕生した順番とは必ずしも一致しない。仮面ライダーシリーズに初めて登場した変身する女性戦士は、『仮面ライダーストロンガー』の電波人間タックルである。これは「私たちも仮面ライダーごっこがしたい」という女の子たちの声を耳にした平山亨プロデューサーの発案によるものだが、彼女が仮面ライダーとしてカウントされることはなかった。企画段階でも「女仮面ライダー」とするかギリギリまで検討が続けられたが、最終的に見送られることになった。当初デザイン画にあった「仮面ライダータックル」という書き込みも、後になって「仮面ライダー」の部分だけが消されている。正式に初の女性仮面ライダーとされるのは『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』に登場する仮面ライダーファムである。以降、平成ライダーシリーズにおいては、たびたび仮面ライダーに変身する女性が登場する。しかしそれはゲストとしての扱いであって、作品の主役あるいは準主役(2号ライダー)になった例はない。『仮面ライダー555』『仮面ライダーキバ』は女性がライダーへの変身を試みる場面が目立って多い作品であるが、その挑戦は失敗するか、あるいは成功しても一時的なものに終わる。むしろ変身しようとして果たせない無力さを引き受け、乗り越えていくという形で彼女たちの成長を描いている。女性ライダーにはこのような「『変身願望』は乗り越えるべきもの」というパターンが多く、前述のファムも復讐心から仮面ライダーとなった結果、戦いから抜け出せず悲劇的な結末を迎える。『MOVIE大戦2010』の仮面ライダーキバーラ、『MOVIE大戦MEGA MAX』の仮面ライダーなでしこのようにポジティブな動機から変身する女性ライダーもいるが、そうした場合は男性主人公の相手役を務める劇場版ヒロインとしての色彩が濃い。しかしキバーラは別としても、なでしこは最後に肉体を失って主人公と別離しており、女性戦士が総じて不遇な扱いであることには変わりなかった。平成仮面ライダーが14作を過ぎると、『仮面ライダーウィザード』の仮面ライダーメイジや『仮面ライダー鎧武/ガイム』の仮面ライダーマリカ、『仮面ライダーゴースト』の仮面ライダーダークネクロムピンクのように、テレビシリーズに継続的に女性ライダーが登場するようになった。話数及び通算回数はレギュラー放送のみをカウントし、特別編はカウントしない。以下のシリーズ作品の本放送は大阪・毎日放送が制作し全国ネット(TBS系列。ただし『仮面ライダーアマゾン』までは、地方によりNETテレビ(現:テレビ朝日)系列がネットしていた)で放送。本編放送通算448回。
現シリーズ作品の本放送はテレビ朝日が制作し全国ネットで放送(そのため、旧:NETテレビ時代から約25年ぶりにテレビ朝日系列で仮面ライダーシリーズが全国ネットで放送される様になったとともに、テレビの本放送では約10年ぶりに仮面ライダーシリーズ作品の制作再開となった。ただし近畿地方での準キー局である朝日放送での放送は初となる)。ここでは一切TVシリーズの派生ではない映画オリジナルの作品を記述する。『仮面ライダー』から『仮面ライダーBLACK』までは東映まんがまつりの一部として映画化。☆印の付記された作品はTVシリーズを再編集したものである。戦隊シリーズ・仮面ライダーの2本立ての夏休み興行(時期により公開時期は前後)。放送終了作品と放送中作品のライダーが揃う冬休み映画興行。なお、公式サイトのアドレスには『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』までそれぞれ独自のものが用いられていたが、『ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』以降は一貫して「www.movie-taisen.com」が用いられており、新作映画が発表されると前年の内容はすべて削除される。2016年以降はシリーズ総称を「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」に改称。基本コンセプトは従来と同一だが、放送終了直後の作品の主人公ライダーと歴代平成ライダー作品から選ばれた主人公ライダー3人が放送中作品の主人公ライダーとチームを組み、「5大ライダー」として共闘する。電王シリーズに代わる春休み映画興行。ヒーローショー以外の主な舞台公演。テレビの企画との連動で描かれたものであり、原作と呼ばれることもあるが厳密には原作ではない。真の意味での原作はテレビ用の企画である。リンクは、個別記事のみ。も参照。特に表記していないものは全てバンダイナムコエンターテインメント(2006年4月から2015年3月まではバンダイナムコゲームス。また2006年3月までは旧バンダイレーベル、2008年3月までは旧バンプレストレーベル)の発売である。他初期作品主要シリーズ外伝作品派生作品バトルドッジボールバトルサッカー単発作品開発元は記述がない限りバンダイナムコエンターテインメント(旧バンダイナムコゲームス)である。発売元はバンダイによる。「仮面ライダースナック」(仮面ライダーV3スナックなど)のみカルビー。講談社(2005年の『仮面ライダー響鬼』のみクレジット、なお、1987年の『仮面ライダーBLACK』の掲載はない)徳間書店小学館(2005年の『仮面ライダー響鬼』のみクレジット)秋田書店講談社が仮面ライダー生誕15周年を迎えた1986年春にテレビマガジン特別編集として刊行した「仮面ライダー大全集」など、数多く発売されている。デアゴスティーニ・ジャパンが2008年3月から2010年8月まで発売した「仮面ライダー OFFIDAL DATA FILE」では、『ディケイド』までのすべてのシリーズ(『SD』を除く)のキャラクターやアイテム(バイク、武器等)、怪人、テレビシリーズ(劇場版、OV作品も含む)のエピソードなどが収録されている。なお、当初は100号(『電王』まで)で完結の予定であったが、『キバ』・『ディケイド』を含めたことにより125号+索引での完結となった。2014年9月、新たに「仮面ライダー OFFICIAL PERFECT FILE」(全190号+索引の予定)を発売開始。「OFFICIAL DATA FILE」を一部流用しているが、『W』から『ドライブ』までの作品に関する情報や「OFFICIAL DATA FILE」完結後の出来事などの関連情報を追加している。仮面ライダーが誕生するまでのスタッフの活躍と、初代ライダーから10代ライダーまでを取材したドキュメンタリー作品として『不滅のヒーロー 仮面ライダー伝説』(ソニーマガジンズ)が1999年に出版されている。また、その原作書ともいうべき仮面ライダー創造者列伝が電子書籍化されている。放送時間・遅れ日数は2016年4月現在。テレビ朝日系列以外の放送局では連動データ放送は行われていない。以前はABCテレビでもデータ放送を実施していなかった。6月第3週の全米オープンゴルフ、11月第1日曜日の全日本大学駅伝が放送される場合は休止となる。その他、オリンピック、世界水泳、FIFAワールドカップに伴う休止が過去に行われている他、2013年・2014年はスポーツ中継以外の特別番組による休止があった。この場合、テレビ朝日系列以外のネット局では過去の再放送もしくは別番組に差し替える。系列は放送当時のもの。◎が付いているものは、ネットチェンジ後に変更となった局。系列は放送当時のもの。テレビ放送に関しては基本的に省略した。CS放送では東映チャンネルやテレ朝チャンネル1やファミリー劇場で度々放送されている。各作品のスタッフは、各作品を参照。テレビシリーズのみでダブルチーフプロデューサーも含む。ただし、に含まれるものについては、そちらを参照。玩具メーカー、文房具メーカー、食品メーカー、衣料品メーカーなどがスポンサー企業として関連商品の販売を行なっている。車輌・オートバイ協力はスズキ (企業)〔昭和年間〕、HONDA〔平成年間〕が行なっている。主題歌・作中楽曲の発売元は、日本コロムビアが行っていたが、経営悪化により音源制作から撤退。現在はエイベックスが行なっている。2004年から2009年までのスポンサーである大塚製薬では、出演者が主演するオロナミンCドリンクのCMをこの番組内のみで放送していた。セブン-イレブンでは2008年以降、店舗でのスタンプラリーキャンペーンなどを実施。

出典:wikipedia

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