特殊部隊(とくしゅぶたい、)または特殊作戦部隊(とくしゅさくせんぶたい、)とは、特別な装備や訓練を受けた人員で構成され一般の陸海空軍や武装警察では任務の遂行が困難な特殊作戦に投入される部隊である。一般に、比較的小人数による部隊行動で後方攪乱、破壊工作(暗殺を含む)、戦略的攻撃、対テロ作戦、情報収集、心理戦、人質救出作戦などの任務を遂行する。その性格上、個々の能力を重視し、防諜のために高い秘匿性を維持している。軍隊、特殊部隊は機能によって大きく5つに分類できる。海軍においては水陸両用作戦部隊、空軍においては陸海の特殊部隊に航空戦力を提供する特殊部隊がある場合もある。警察においては人質救出作戦部隊、対テロ作戦部隊、対反乱作戦部隊などを有する。特殊部隊の編制は、所属組織やその任務によって様々だが、原則的には少数精鋭で、優れた人材を選抜したものが多い。その性質上、部隊の規模が小さくなるため独立の軍種や兵科として編成されることはほとんどなく、主に一個の部隊として編成される。アメリカ軍の統合軍の一つとして編成されている「アメリカ特殊作戦軍」また、「アメリカ特殊部隊連合軍」(United States Special Operations COMmand, USSOCOM)は、総数4万5千名前後と見られており、米軍の全兵力である約141万名のごく一部となっている。ソ連のスペツナズや旧東側国家の特殊部隊の場合はパルチザン部隊が起源であるので、旧西側に比して隊員の数が多く、選抜の基準が異なっていると考えられている。韓国国防白書2008年度版によると、北朝鮮軍は過去2年間で6万人の増員をし、約18万人の特殊部隊を保有しているとされている。一般的に陸軍では歩兵連隊、砲兵連隊など、兵科ごとに部隊が編成されており、作戦において敵味方が前線において戦闘するのが陸上戦力運用の基本であり、後方における通信、補給、医療などの支援部隊と一体として運用される。また、海軍では艦艇が、空軍では航空機が戦闘単位であって、これらを効率的に運用することに終始する。特殊部隊はこうした既存の戦力運用の形態に囚われない、後方攪乱や対テロ作戦、心理戦などの実行を主な目的としている。特殊部隊は、その部隊が治安機関の一部隊か、軍隊の一部隊かによってその性質が大きく異なり、人質や犯人、敵の扱いにも影響する。治安組織(警察)の特殊部隊の場合、人質は無事救出、犯人は逮捕(生かして拘束)するのが原則であり、射殺は最後の手段として存在し、発砲による抵抗抑止はその正当性や適法性が問われる事もある。これに対し軍の特殊部隊は任務の遂行が最重要事項であり、ある程度の人質の死傷や、殺害を含めた敵の無力化も止むを得ないとしている。自衛隊では以前より、陸上自衛隊の第1空挺団、冬季戦技教育隊、対馬警備隊のほか、航空自衛隊の基地警備隊などが特殊な任務を遂行する部隊としての性格を有していたが、正式な特殊部隊は編成されていなかった。自衛隊ではまず、能登半島沖不審船事件を受けて2001年、海上自衛隊に特別警備隊(SBU)を創設した。次いで、島嶼防衛を目的として2002年に陸上自衛隊に西部方面普通科連隊(WAiR)が結成され、2004年に本格的な特殊部隊として特殊作戦群(SFGp)がアメリカ陸軍特殊部隊群(通称グリーンベレー)をモデルとして創設された。自衛隊が現時点で公式に特殊部隊と位置つけているのは、この特殊作戦群のみである。なお、2007年3月には、防衛大臣直轄の機動運用部隊として中央即応集団が創設され、特殊作戦群は第1空挺団や中央特殊武器防護隊、第1ヘリコプター団などと一元的に運用されることが前提となっている。日本の警察に所属する部隊は以下のとおりである。海上保安庁では、海上テロ事案などに対処するため、1996年に特殊警備隊(SST)が創設されている。
出典:wikipedia
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