谷(たに、)とは、山や丘、尾根、山脈に挟まれた、周囲より標高の低い箇所が細長く溝状に伸びた地形のことである。渓、谿とも表記され、渓谷(けいこく)ともいう。日本で谷というと幅の狭いものを考えがちだが、グレート・リフト・バレーやカリフォルニア州のセントラル・バレーでは、谷の幅が100kmにも達する。「谷」「谷戸」「谷津」「谷地」と表し「や、やと、やつ、やち」などと読む地形および地名については谷戸を参照のこと。また、新潟県、長野県、静岡県以東の東日本では「○○沢」と呼ばれることが多いが、富山県、岐阜県、愛知県以西の西日本では「○○谷」と呼ばれることが多い。つまり、「谷」と「沢」とは、同じ意味を表す方言どうしであった、という見方も可能である。例えば、谷川岳と丹沢山とは、ともに谷あるいは沢の多い山を指す山名である。特に中間の富山県では、谷は比較的規模が大きく深く、沢は比較的規模が小さく浅い意味で用いられる。地図においては、尾根とは逆に等高線が凹状になって表れる。成因により、河川や氷河の侵食によってできた侵食谷と断層や褶曲によってできた構造谷とに分けられる。よく見受けられる谷は河川の浸食による浸食谷である。山脈に沿って流れる谷を縦谷(じゅうこく)、山脈を横切る谷を横谷(おうこく)という。横谷のうち、もともと川が流れていた平地の一部が隆起して川を横切るように山脈が形成されるときに、隆起の速度よりも谷の下刻が速い場合に形成されたものを先行谷(せんこうこく)という。吉野川が四国山地を横切る箇所にある大歩危・小歩危が代表的である。隆起の速度の方が速いと谷は切断される。また、谷の断面の形状によりV字谷・U字谷・鋸挽谷・峡谷・階層谷(キャニオン)・谷床・箱状谷・非対称谷などに分類される。谷を流れる川のことを渓流という。非対称谷(ひたいしょうこく)とは、左右両側の斜面勾配に著しい異なりを見せる谷である。
出典:wikipedia
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