ブラック・ムーン (Black Moon) は、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム。ラブ・ビーチから14年ぶりの、ELPのスタジオ録音アルバムである。3(スリー)が解散した後、キース・エマーソンは様々なプロジェクトやセッションをしながら、同時にソロ・アルバムのリリースを目指してデモ曲を作っていた。しかし多くのレコード会社は、ELPの再編成を望んでいた。特にこの時期、新しく発足したヴィクトリー・レコードの社長のフィル・カーソンが熱心であり、エマーソンはこういった周囲の環境に抗しきれず、同じくELPの再編成を熱望されていたグレッグ・レイクとコンタクトし、再結成が実現した。ボーナス・トラックを除く10曲のうち、Romeo and Juliet/Changing States/Close to Homeの3曲はキース・エマーソンがソロ・アルバムとして作っていた曲、Affairs of the Heartはグレッグ・レイクがソロ用に作っていた曲、それ以外は本作用に新しく作曲されたもの。ただし、Romeo and Juliet はプロコフィエフ作曲のバレエ音楽「ロメオとジュリエット」(1936年)のアレンジである。プロデューサーのマーク・マンシーナは、本作の後、「スピード」や「ツイスター」など、映画音楽の分野でキャリアを築くことになる。アメリカでの最高位は78位と芳しいものではなく、日本でも評判はよくなかった(ただし、その後の来日公演はチケットが追加公演も含め売りきれたため、ライヴは良かったと思われる)。この当時の最新式のシンセをふんだんに使ったデジタルサウンドで仕上げられているが、その中でも特に「Paper Blood」におけるハモンドオルガンの演奏や、「Changing States」が「エマーソン・レイク・アンド・パウエル (アルバム)」に収録された「ザ・スコアー」に近い曲想である事など、音楽性は旧来のELPから引き継がれた要素を含んでいる。
出典:wikipedia
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