みなみじゅうじ座(南十字座)(Crux)は、南天の星座の1つ。全天88星座の中で最も小さい。南十字星(みなみじゅうじせい)、または英語での通称サザンクロス(Southern Cross)としても知られる。この通称は、はくちょう座の中心部の別名『北十字星(Northern Cross、ノーザンクロス)』に対応して付けられたもの。ただし、小さい上に各星の明るさがあまり揃っていないこともあって、近くにある『ニセ十字』と間違えられることも多い。α星・β星ともに、全天21の1等星の1つである。3方向をケンタウルス座で囲まれており、残りの部分ははえ座に接している。現在、天の南極には南極星に当たる目立った星がないため、大航海時代以来主にみなみじゅうじ座が天の南極を測るために使われた。α星とγ星の間隔を、α星に向け約4.5倍すると、だいたい天の南極に到達する。(さらに、南十字星の位置を知るためにケンタウルス座α星、ケンタウルス座β星が使われる)。南方にある星座のため北半球では見えない場所が多いが、時期によっては日本でも沖縄県、小笠原諸島などで観望が可能であり、特に宮古諸島、八重山諸島からなる先島諸島では比較的観望しやすい。中でも国内最南端の有人島である波照間島では南十字星が観光資源にもなっており、切手が作られたり、観望ツアーが組まれたり、星空観測タワーなどが設けられたりしている。この地域で観望できる時期は12月下旬から6月中旬までの約半年であり、南中時刻が午後8時から10時ごろの見やすい時間帯となる5月頃が観望に適している。先島諸島からは、星座は地平線に近く、靄が出現すると見えにくい。ポラリス(現在の北極星)から天頂に至る線を南に延ばすと肉眼でもはっきり見える。なお、本州でも最南端に位置する串本町などで、時期や気候条件などが整えば、水平線真上に先端部分のγ星を確認することができる。2つの1等星α星とβ星以外に、2等星が1つ(γ星)ある。古代の地中海(古代ギリシア)ではこの星座を見ることができ、ケンタウルス座に付属する星として記録が残されている。歳差運動の影響で、現在は地中海地域から見ることができなくなっている。かつてはフランスの天文学者オギュスタン・ロワーエによって1679年に設定されたと言われていたが、1598年にペトルス・プランシウスによって独立した星座として描かれたのが先である。日本では戦時中まで、東京天文台系統では じゅうじ(十字)座、京都大学宇宙物理学教室系統ではじゅうじか(十字架)座と呼ばれていたが、戦後は現在の呼び名が使われている。八重山諸島では『はいむるぶし (南群星) 』と呼ばれることもあるが、。みなみじゅうじ座は、古くはブラジル皇帝ペドロ1世のように署名に添える人物もいた他、各地の旗や紋章に使われるなど、南半球の国や地域でアイデンティティの象徴とされた。ニュージーランドの国旗は、ε星を省略してあるが、この星座を使っている。オーストラリア、ブラジル、パプアニューギニアおよびサモアの国旗には、ε星まで5つ星全部を使ってこのみなみじゅうじ座をあしらった模様がついている。
出典:wikipedia
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