中国国際放送(ちゅうごくこくさいほうそう)は、中華人民共和国の対外向けラジオ放送(国際放送)。同国唯一の国家国際放送局である中国国际广播电台["zhongguo guoji guangbo diantai "](中国国際放送局、英語:China Radio International、略称:CRI)が、中国の共通語(普通話)及び4つの方言、そして38の外国語を用いて、首都北京から約200ヶ国に向けて放送を行っている。以前は「北京放送」(英語放送では「"RADIO PEKING"」)と言っていたため、日本語など一部言語では現在も「こちらは北京放送・中国国際放送局です」のアナウンスを併用している。放送開始時の音楽(インターバル・シグナル、IS)は全言語共通で、中国の国歌(義勇軍進行曲)のメロディーをアレンジしたものが使われている。なお言語によっては音程が高いものもある(朝鮮語放送など)。以前は「東方紅」のメロディーを使用していた。その時に放送される、ステーションコールのパターンも言語によって異なる。日本語放送の場合、女性アナウンサーが中国語の放送局名と日本語の放送局名をアナウンスする(2006年12月現在)が、男性と女性のアナウンサーが一人ずつ、中国語・放送言語の両方をアナウンスする言語もある(ロシア語放送など)。2006年より、ケニアのナイロビとラオスのビエンチャンからの現地向けFM放送を開始した。日本語放送は1941年12月3日に延安新華放送局として開始された(つまり、1949年10月1日の建国以前から放送されていたことになる)。開局当初は日中戦争を戦っていた兵士への投降の呼び掛けや反軍国主義宣伝(プロパガンダ)が中心で、主たる聴取者も捕虜収容所に収容されている日本兵だった。1960年代~1970年代の文化大革命の最盛期の頃は、毛主席語録の紹介や革命歌のコーナーなど、ほとんど文化大革命一色といってもよい政治色の強い番組構成となっていった。このため、中国共産党との関係が悪化していた日本共産党は、それまで『赤旗』に掲載されていた北京放送の番組表を掲載することをやめたり、党員らに北京放送を聴かないように圧力をかけたとされる。文化大革命が終結し、1978年以降から改革開放政策が行われるようになると、政治色は弱まり、娯楽色の強い番組構成となっていった。2000年代以降は、改革開放政策が進展して急激な経済成長を遂げており経済情報番組が充実している。日中友好運動において、北京放送は重要な役割を果たし、熱心なリスナーもかなり存在した。日本語部は東北アジア・中央アジア放送センター(日本語・朝鮮語・モンゴル語・カザフ語)に属している。なお、山梨県にあるテレビ山梨(UTY)(TBS系列)とは25年にわたって友好関係を築いており、日本語部のアナウンサーの研修をUTY側が受け入れたり、上海探偵団など日中が関わる特別番組を共同で制作したりするなどしている。2005年12月15日までの夜の日本語放送は18:30-翌日00:26までの6時間を通して放送(最後の23:30からの放送は一部解説番組などは省略)。番組編成は1時間単位とし、リスナーの生活時間帯などを配慮して、日本時間18時30分開始の分を初回放送とし、以後ニュース・時事解説・中国レポート(後者の2つはほぼ趣旨が同じ)などの報道番組を除き、再放送を翌々日まで1時間ずつずらして合計6回行っていた。その後2005年12月16日から2013年3月31日放送(実質は4月1日午前8時開始分)までは番組改正に伴い夜の放送での1044kHz(過去には夜の放送に限り7190kHzも該当)を除く周波数を1時間ごとに区切るようにした。日本語放送は30分繰り下げの毎日19時の放送で番組内容を更新するが、従来と同じく報道番組以外は基本的に1時間単位で、本放送を含む放送当日と翌日の合計8回に渡って放送されていた。2013年4月1日以後は放送時間ごとの周波数は1時間単位で変わらないものの、番組を3時間のワイド番組と見立てた「ハイウェー北京~CRI中国情報ラジオ」としてリニューアルし、日本時間19-22時までを初回放送、22時-翌日1時(深夜25時)と、翌日7時-9時に再放送(翌日早朝分は19時台の再放送はなし 土曜・日曜は19時から20時のみが初回で残りは同じ番組を合計7回繰り返し)を行うという体裁となった。毎時00分からのニュースはこれまでの10分から5分に縮小し、時事解説・中国リポートは廃止(実質的には19時、22時のそれぞれ15分目から放送される「チャイナエクスプレス」のコーナーがその後継になる)。そのあとに中国語講座(10分)を編成し、その後の残り時間は日時ごとに異なるテーマの内容を放送するようになった。主なものとして、「中日交流カフェ」(お便りの紹介)、「中日コミュ」(日本語を勉強している中国人の論文紹介)、「中国の旅」、その他インタビューや時事・季節の話題、エンターテインメント情報などで構成されている。その後、リスナーから「ニュースの時間を増やしてほしい」などの要望があったことなどを踏まえ、2014年1月7日からニュース枠を10分に拡大したほか、「ハイウェー北京」もこれまでの3時間から2時間に縮小(日本時間19-20時台が初回、以後翌朝を含め2回ずつ再放送)。更に日本時間21・24時台は前日の番組の一部を再放送、また週末(こちらは従来と同じ1時間もので、2時間目以後は再放送)は新番組「中国ミュージックマガジン」(土曜日)と、過去に放送したミニ番組のアンコール放送などを行うなどの見直しを行った。また世界的な年末年始と、中国の旧正月前後には特別編成となり、特別番組として日本の「紅白歌合戦」的な内容の番組である「紅白歌くらべ・知恵くらべ」も放送される。これは日本語放送スタッフが、日ごろのカラオケやかくし芸の練習の成果を披露し、またクイズ大会も行う。リスナーはそれがどのような印象を覚えたかを、メールやはがきなどで投票してもらうというものである。なおこの「紅白歌くらべ・知恵くらべ」の特番は2014年度からカラオケ大会に特化した「紅白歌くらべ」として大幅リニューアルを敢行し、これまでの日本語放送スタッフのカラオケ大会に加え、中国在住の日本人、日本在住の中国人を中心に一般リスナーにも広く門戸を開放した結果、500人以上の応募があった。この中から書類・テープ審査をへてまず50組に絞り、さらにインターネットを使ったリスナー投票を行い、元日放送(収録12月8日)の本選に出場する10組を決定する。また今回の大会では中国国際放送の日本語放送特別番組に加え、衛星放送の寧夏チャンネル、インターネットテレビの新華網、人民網他で映像番組として配信されるほか、在中国日本大使館、中国日本商会をはじめとした中国の日本との交流各機関、シャープ、テルモの現地法人などの協賛・後援を取り付けている。※下記、周波数は2016年3月27日から実施 一年に一度、日本への帰国用無料航空券が用意される他(複数年雇用の場合)、放送局近くに用意された専用マンションに住宅が与えられる(自費だが市場価格より安価)。番組作成は、アナウンサー自ら企画報道できるため、日本国内で主にラジオ放送アナウンサーを経験していた人が移籍するケースが多い。
出典:wikipedia
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