TOEFL( = 「外国語としての英語のテスト」、トーフル)は、アメリカ合衆国のNPOである (、ETS)が主催している外国語としての英語のテストである。その名称の通り非英語圏の出身者のみを対象としており、英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力を判定する際に用いる。英語圏の大学へ留学・研究を希望する者を主な対象とした英語能力を測定するテストであり、英語による高等教育に適う能力の判定が目的である。1964年から実施されており、日本ではCIEE( - 国際教育交換協議会)が窓口となっていた。結果は、0-120点のスコアとして判定される。現在のテスト形式は、2005年より開始されたiBT(アイビーティー、Internet-Based Testing、TOEFL iBT)というComputer Based Testingである。リーディング(Reading)、リスニング(Listening)、スピーキング(Speaking)、ライティング(Writing)の4部から構成されており、試験時間は約4時間である。リーディングかリスニングの何れかには「ダミー問題」と通称される、スコアには影響しない設問が追加されており、それにあわせて全体の試験所要時間も変化する。受験者には正規の問題とダミー問題との見分けは出来ない。700〜800語ほどの学術文章が提示される。それらは、多くの専門単語を含むアカデミックなものばかりであり、時事問題や物語文、対話文は扱われない。通常は3つ、ダミーが含まれる場合は5つのトピックを読む。第1リーディングは20分14問、第2リーディングは2トピックで40分28問、第3リーディングも同様に2トピックで40分28問。4択問題が主となる。全部で35問。合計時間は50分。第1リスニングは7問10分。第2・第3が14問3トピック20分。通常は2リスニングであり、ダミー問題を含む場合には3リスニングとなる。4択問題が主である。大学講義・大学キャンパス内を舞台とした内容となっており、学術的、及び実際英語圏の大学で使われる語彙が必要となる。一つのリスニング時間は3〜4分ほどであり、リスニング中にはノートを取ることができる。話者が2人以上いる場合は割り込み、言葉のオーバーラップなど、現実の会話に即した内容がみられる。全部で6問。単純な質疑応答(Independent)2問。文章や会話の総合的な理解力を伴う問題(Integrated)4問。質問に対する解答をマイクで吹き込み、それが評価の対象となる。発音、ボキャブラリー、文法、スピード、質問内容との一致性などが評価される。全部で2問。Integrated-essay1問20分。Independent-essay1問30分。解答はタイピングによって入力する。学術的な200〜300語程度の文章を3分で読んだ後、教授による講義を聞く。リーディングに基づいた具体的な内容を講義されるため、リーディングとリスニング両方の理解が必要となる。主に2パターンあり、教授がリーディング文章に対しサポート意見を述べる場合と、反対意見(キャストダウト)を述べる場合がある。模範解答としては「リーディングのメインポイント・リスニングのメインポイント。両者の具体的な例を記述(ABCD)」質問の内容は簡単で、自分の意見や経験などから文章を書くというシンプルな問題。有効回答字数は300ワード以上で4段落(序論・意見1・意見2・結論)構成が理想系とされる。文法・語彙力・文章構成・表現力・意見の的確さ・質問に対する正確な返答、などで点数が決まる。3種類の出題方法がある。TOEFLの申し込みはウェブページ(全て英語)より受け付けており、個人情報を登録すれば申し込める(申し込みフォームには日本語も存在する)。近年、受験料が値上がりしてきているが、2012年7月時点の日本国内の受験料は225USドル(ただし、試験日の7日前を過ぎてからの申し込みは260USドル)。予約変更料は一回60USドル。支払いはクレジットカードが主要な手段。申し込みは24時間365日可能だが、新規テスト日程がアップデートされたときには毎回、回線混雑が起こるため、TOEFLを受験するためだけに東京まで来る外国人などもいる(多いのは、TOEFL熱が高く、地理的に近い韓国人である)。これは、韓国内での受験に制限が多く、TOEFLが韓国内での受験受付を停止する時期すらあったことが原因である(韓国の受験希望者が申し込みの際に、プログラムを使って申し込みを有利にしようとする不正を行い、運営に支障が出たためTOEFLが受付を停止した)。ただし、受験要綱によると、試験会場はETS側で無条件にどこの会場にでも変更可能となっており、受験生は前日に必ず申し込み会場に変更がないのかをウェブページで確認することが義務づけられている。試験は毎月2~3回実施されており(国や地域による)、午前と午後があるが1日に2回受験することは出来ない。なお、申し込みを済ませるとネットでサンプル問題を解くことができる。見た目やスタイルは本試験と全く一緒だが時間はカウントされず出題量は少ない。試験開催日は基本的に週末(土日)が多い。日本国外の英語圏の国での受験料一覧(試験自体は世界130ヶ国、7000ヶ所以上で実施されている)満点は120点で、最低点は0点。それぞれのセクションの満点は30点。これは1問間違えて1点減点という方式ではない。評価は相対評価。点数は受験日より2年間有効。受験後15日間の平日を経て約3週間後に、点数を知ることが出来る。点数はインターネットで確認が可能で、テスト終了後に試験場のパソコンでスコアレポートの配信にYES回答すれば後日レポートが送られてくる。大学にスコアを送りたい場合はウェブページから別途申し込む。料金は2012年現在で18ドル。入学志願者の英語力判定のために要求されるスコアは、各教育機関ごとに異なる。例えば、「フルブライト奨学金」2010年度大学院プログラムではiBTで80点以上が応募条件、ニューヨークのバークレーカレッジではiBTで61点以上を要求している。大学院やアイビー・リーグなどの一流大学では更に高いスコアが必要とされ、ハーバード・ビジネス・スクールやオックスフォード大学のビジネススクールなどでは、いずれもiBT 109点を出願の最低条件としている。Institutional Testing Program 大学や法人などが、その団体員の英語力を測定するため、もしくは能力別クラスを編成するためにETSが提供しているTOEFLのことである。国際基督教大学や関西外国語大学などが毎年の英語の能力別クラス編成に利用している例が挙げられる。このほか、東京大学の大学院入試では、iBTのスコア提出に代えて志願者に向けて一括受験を課す研究科がある。Paper-Based Testingにおける過去問をランダムに使用し、出題形式や点数算出方法もPBTと同様のものを使用している。テストは2種類あり、TOEFLレベルとPre-TOEFLの2種類がある。前者はPBTテストの過去問で同等レベルだが、後者は過去のPBTテストのレベルの低い問題で問題数も抑えている。ただしITPのスコアは、あくまで英語力の腕試しのためのものであり、留学するための公式スコアとしては利用できない。日本ではTOEFL iBTが2006年7月15日より開始され、CBTは2006年9月30日をもって完全に廃止された。iBTを行うにはインターネットなど整った試験環境が必要であることから、筆記式であるPBTも一部で続けられている。次世代TOEFL(New Generation TOEFL)と呼ばれていたInternet-Based Testing(iBT)は、2005年よりアメリカ合衆国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアでは 9月から10月にかけてこれまでの CBT と PBT の代わりとして導入され、日本では、2006年7月15日から導入された。試験場でコンピュータを用いて受験する点はCBTと同じだが、問題内容はインターネットを通じて配信される。iBTでは従来のStructure Section(文法セクション)が廃止されたかわりに、Speaking Sectionが追加された、Listening SectionではCBTで用いられたCAT方式が廃止された、全てのセクションでノートテイキングが許可されたなど、各 Section にも多少の変化がある。PBT、CBTに比べ全体的に難易度は増しており、日本人が得意とされていた文法問題は外され、代わりに苦手とされるスピーキング問題が追加された。Paper-Based Testing(PBT)は筆記テストで、Listening SectionとStructure Section、Reading Sectionに分かれている。Computer Based Testing(CBT)は、コンピュータを使用したテスト形式であったが、iBTの実施に伴い2006年9月末で廃止された。基本的にPBTでも行われた3つのセクションに加え、Writing Sectionが追加された構成をとっていた。また、Listening SectionとStructure Sectionでは受験生の問題の正誤率から次の問題のレベルが逐次決められるComputer-adaptive testing方式が採用されていた。ETSは各テスト間のスコア換算表を発表している.TOEFLは、英語圏の高等教育機関における英語コミュニケーション能力(講義の受講、学術書の講読、ディスカッションへの参加等)を問うており、入学者選抜のための基準として用いられている。これに対し、TOEICはビジネス英会話および日常会話を主眼にしている。
出典:wikipedia
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