『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(メタルギアソリッドツー サンズ・オブ・リバティ、、略称: MGS2)は、コナミコンピュータエンタテインメントジャパンが開発したステルスゲームである。メタルギアシリーズ第4作目にあたり、前作『メタルギアソリッド』(シャドー・モセス島事件)の後の世界を描いている。物語のテーマは「MEME(文化的遺伝子)」。今作からプラットフォームをPlayStation 2に移行し、記憶媒体としてDVD-ROMを採用した。これによりグラフィックやシステム面での性能が向上し、要所にポリゴンデモムービーを挿入することで映画のような演出も可能になった。3DCGモデルのポリゴン数を抑え、ライティングにPlayStation 2の計算能力を大きく割り当てて制作されており、「ミドルポリゴン」を自称している。この制作方針により、ゲーム内の場面に応じた雰囲気や空気感の演出に成功している。なお、欧米ではXbox版『MGS2 Substance』も発売されており、この作品は『メタルギアソリッドV』の発売までシリーズ唯一のXbox作品でもあった。メタルギアシリーズで初めてドルビーデジタル 5.1chを採用した作品でもある。PS2版はオープニングデモムービーとエンディングデモムービーのみ対応し、本作のHDエディション(PS3・Xbox 360)と海外のみで発売されたXbox版サブスタンスはゲームプレイ中も含む全編5.1chサラウンド対応である。HDエディションは、ドルビーデジタル、リニアPCM、DTSの5.1ch対応。基本的に前作を踏襲するが、主観視点で武器を扱える、倒れた相手を抱きかかえて引きずる、敵をホールドアップさせるといった新要素が盛り込まれた。武器及び装備品の選択画面も変更され、前作のL字型メニューから種類を縦に配置し、それぞれが横に展開する階層型を採用した。麻酔銃(狙撃ライフル含む)と日本刀の「みね打ち」(突きを除く)が導入され、これを活用することで敵をボスも含め一人も殺さずにゲームを進めることができる。敵の殺害数はゲームクリア後の評価の一つとして表示されるため、いかに少ない殺害数でクリアできるかに挑むこともできる。本作は2部構成になっており、それぞれ「マンハッタン沖タンカー沈没事件」(タンカー編)、「ビッグシェル占拠事件」(プラント編)と呼ばれる。『インテグラル』に続き、今作でも難易度が設定できる。難易度によって装備品や弾薬の最大所持数、敵兵やボスの耐久力、巡回ルート、血の量、達成しなければならない目標が変化する。本作では初めてゲームをプレイする際に、アクションゲームが得意かや前作を知っているかといった質問が行われ、選択した内容によっては高難度が選べない場合がある。サブスタンスの場合、全ての難易度共通で、日本版と比べ監視カメラの台数が多くなっている。難易度ごとの強弱、大小の比較は、NORMAL(日本版HARD)を基準として表記。どの難易度でもレーダーをOFFにすることが可能で、この設定では、ノードにアクセスしてもソリトンレーダーが表示されなくなる。また、HARD以上の難易度では敵兵に見つかるとゲームオーバーになるかどうかが設定可能。2002年12月19日に発売された拡張版で、日本語音声から日本語字幕付きの英語音声に変わり、新たな難易度とモードが追加されている。このほか、赤外線ゴーグルの画像が温度変化に合わせたサーモグラフ状になる、出血表現が増えるなどの変更点がある。ステージクリア型のモード。仮想訓練を模したVR MISSIONS(全350種類)と、本編のステージを利用したALTERNATIVE MISSIONS(全150種類)がある。開始時にプレイヤーはいずれかのキャラクターを選択し、キャラクターによってVR訓練の内容が変化する。条件を達成すると使用できるキャラクターが増える。スネークが主人公の外伝で、ステージはタンカーやビッグシェルなど本編のものだが、パラレルワールドの設定になっていて物語につながりは無い。デモシーンは用いられず、ストーリーの合間合間に文章パートが入る。キャラクターの言動がコミカルなものに変更されるなど、登場人物の性格設定も一部変更されている。エピソードは5種類あり、それぞれの頭文字を並べると、A,B,C,D,Eのアルファベット順になる。プレイヤーの行動によってシナリオが分岐するポイントがある。難易度は本編のNORMAL準拠だが、一部を除いてソリトンレーダーが常時OFF、初期装備に麻酔銃がないなど、やや高難易度になっている。ミニゲーム。ビッグシェルを舞台にスケートボードに乗って得点を競い、指定されたミッションをクリアしていく。2011年11月23日発売のPlayStation 3版およびXbox 360版、2012年6月28日発売のPlayStation Vita版。『メタルギアソリッド2』および『メタルギアソリッド3』の移植版を収録。PS3版にはゲームアーカイブス版メタルギアソリッドの無料ダウンロードコードを同梱。サブスタンスと同等の仕様で、サブスタンスの追加要素も含め全編が日本語音声となっている。このため、数は少ないが、新録された音声もある。サブスタンスに収録されていた「VR MISSIONS」「ALTERNATIVE MISSIONS」「SNAKE TALES」も収録されている(「SKATEBOARDING」は削除)。本作においてもスネークが主人公であると思われており、予告ムービー等でもスネークが主人公であるような描写がなされていたが、発売一週間前に雷電の存在が発表された。シリーズの主人公であるソリッド・スネークを操作できるのは、序章に当たる「タンカー編」のみで、本作のメインとなっている「プラント編」での操作キャラクターは雷電のみであるため、彼が実質的な主人公となった。小島が雷電を主人公に据えた理由として「若い女性を新たにファン層に取り込みたかった」「女性モニターに『おじさんばかりが出てくるゲーム』と言われたから」と語ったインタビューの映像が入った特典DVDが出されたのち、「MGSはそんな軟派なゲームじゃない」とする意見も出たが、小島本人はインタビュー向けの冗談であり、真意は「新兵の目線で、客観的に老兵であるスネークを見せたかった。」「歴戦の勇士(=スネーク)が毎回1からやり直すシチュエーションになるのはおかしいと思ったから、新しい主役を立てようという発想が出てきた」との趣旨を語っている。他にも「サービスを提供してなんぼ」「お客さんにびっくりしてもらおうと思ったから」などの理由も挙げている。これに絡めて『サブスタンス』では、スネークが主人公のサブストーリーの「SNAKE TALES」が用意され、その中で雷電に対する自虐的な内容がある。続編の『メタルギアソリッド3』では、容姿が雷電そっくりの「ライコフ少佐」というキャラクターや彼に変装するためのマスクを登場させ、スネークがライコフ少佐に変装した後に通信を行うと、雷電への批判に関したやりとりが行われたりする。また2005年の東京ゲームショウにて『メタルギアソリッド4』の前座として、4の主役になるために、雷電が過去へビッグ・ボスを倒しに行くが災難に見舞われるというストーリーの特別映像METAL GEAR RAIDEN -SNAKE ERASER-(『サブシスタンス』にて閲覧可能)が上映され、映像中の音声として、雷電へのブーイングが起きる仕掛けになっている。しかし、新川洋司は『メタルギアソリッド4』の特典映像において「(主役を雷電にしたことに対する批判は)分からなくもないが、MGS4を観れば分かるように、雷電を登場させたことを失敗だったとは全く思っていない」という旨の発言をしている。
出典:wikipedia
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