


『ユグドラ・ユニオン』(英題: "Yggdra Union: We'll Never Fight Alone")は、スティングが開発・発売した日本のシミュレーションRPGである。キャラクターデザインはきゆづきさとこ、カードデザインは戸部淑。2006年3月23日にゲームボーイアドバンス用ゲームソフトとして発売され、2008年1月24日には新キャラクター、新マップ等の追加及び、キャラクターボイスを追加したPlayStation Portable版が発売された。剣と魔法の世界を舞台に、亡国の王女が軍勢を率い、祖国を滅ぼした帝国との戦争を勝ち抜いていくという内容のシミュレーションRPG。世界観を共有する『Dept. Heaven Episodesシリーズ』の第2作として製作され、前作『Riviera 〜約束の地リヴィエラ〜』とはシステム等も含めて大きく異なったシミュレーションRPGとなった。ゲームは1マップを1ステージとしたキャンペーンシナリオとして展開し、ステージ中は敵味方それぞれのフェイズを交代で行うターン制が採用されている。戦略性が重要となるゲームで、システムが比較的複雑だが、ゲーム中にも詳細なチュートリアルが行われる。登場人物のキャラクターデザインは可愛らしい絵柄で描かれている一方、物語は人間同士が戦争で殺し合い、敵対する登場人物が次々と戦死していくというシリアスな内容になっており、ミスマッチな絵柄と内容から生じる持ち味が意図されている。GBA版の初回生産分には初回特典としてキャラメイキングカードとフルメタルストラップが同梱されていた。『Dept. Heaven Episodesシリーズ』の次作でもある、2008年9月25日発売のニンテンドーDS用ソフト『ナイツ・イン・ザ・ナイトメア』では、DS本体のGBA専用スロットに本作を挿した状態で『ナイツ・イン・ザ・ナイトメア』をプレイすると、本作のキャラクターが絡んだ特典要素を楽しむことができる。同作の発売時には、本作のGBA版とのセット販売である特別版「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア Dept. Heaven Episodesシリーズスペシャルパック」も発売された。『「ユニオン」シリーズ』の第1作としても位置付けられており、2010年5月27日には本作の過去の時代を舞台に、本作では敵として登場した登場人物たちに焦点を当てた次作、『ブレイズ・ユニオン』が発売されている。本作の大きな特徴として、タクティクスカード(以下「カード」)の存在がある。各バトルフィールドの出撃準備時、プレイヤーは出撃メンバーを決定するのと同様に、使用するカードを手持ちの中から各バトルフィールド毎に定められた規定の枚数分選択する必要がある。カードにはそれぞれ攻撃力・移動力・スキル・エースタイプが設定されている。攻撃力は戦闘で勝利した場合に相手の士気を低下させる度合いを表した数値である。0になった場合そのユニットは撃破され、命を落としたり撤退したりする。なお、常にそのままの数値が適用されるわけではなく、最終的なダメージは残存兵力や能力差、地形効果などを加味した上で決定される。移動力はそのターンで全ての味方ユニットが移動可能なブロック数の合計値である。よって1ユニットだけを大きく動かすこと、複数ユニットを全体的に動かすことも可能である。スキルは戦闘中に一定の条件を満たすことで発動できる特殊技で、敵を状態異常にさせたり、自軍の士気を回復させたりと、その効果はカードに応じて様々である。このスキルを発動させるための条件の一つにエースタイプがある。エースタイプがユニオンリーダー(後述する)の武器と一致していないと、その戦闘ではスキルを使うことはできない。プレイヤーはこれらの要素を考慮した上で、各バトルフィールド開始時に手持ちのカードから持ち込むカードをバトルフィールドごとに定められている規定枚数だけ選択しなくてはならない。また、各ターン開始時に持ち込んだカードの中から1枚を選択しなければならない。なお、一度選択したカードはそのバトルフィールドが終了するか、状況が進展するイベントが発生するまでは再度選択することはできない。よってカードを使い切ってしまった場合、基本的にはゲームオーバーとなる。それぞれのバトルフィールドには、勝利条件と敗北条件が設定されている。この勝利条件を達成すると、そのバトルフィールドが終了するか、状況が進展することとなる。また、多くのバトルフィールドで「ミラノの士気が0になる」「ユグドラの士気が0になる」「カードを全て使い切る」が敗北条件となっており、いずれかの条件を満たすとゲームオーバーとなる。このほかの条件が存在する場合もある。戦闘は原則1ターンにつき1回行うことができ、敵味方ともにユニオンリーダー(切り込み隊長)とその近辺の仲間でユニオンと呼ばれる最大5人までのグループを組んで集団戦を行う。ユニオンに人数差がある場合は少ない側のユニットが相手の人数に合わせるために連戦しなければならず、その際はハンデが課せられるが、ユニットには武器による相性やタイプ別の攻撃相性も存在するため、ユニオン人数が多い側が一概に有利であるとは限らない。ステージ中に入手したアイテムは戦利品として一度保管され、次ステージ以降の出撃準備時に、ユニットに装備させるか、士気回復のための褒章として消費することができる。装備させた場合は、アイテム毎に設定された耐久度(ステージ数)が消費されるなどしてアイテムが失われるまで二度と外すことはできない。装備条件はアイテムによって異なり、性別やユニットタイプだけでなく、物によっては「読解力のある人」「婚約者がいない人」「ゲテモノOKな人」などユニークな条件を伴う場合もある。またそのアイテムを装備ではなく褒章として消費した場合、その回復の度合いは各人の好みによって大きく異なるが、事前に回復量が表示されるため、効果の判別は可能である。更に、資金の概念が存在しない本作においては、物々交換の手段としてもアイテムは大きな意味を持つ。使用または放置することで変化するアイテムや、そこからの更なる分岐なども存在する。クリア後にエキストラコンテンツの補完等のやり込み要素があるが、2周目以降へのステータス引継ぎ等はない。古来より神々の血を受け継いだ王家の一族によって統治され、豊かで安定していたファンタジニア王国は、新生ブロンキア帝国の侵攻を受ける。国土は侵略され、国王は命を落とし、王都パルティナは遂に陥落する。王女ユグドラは、代々ファンタジニア王にのみ受け継がれてきた聖剣「グラン・センチュリオ」を手に逃げ延びて行くが、盗賊王のミラノに窮地を救われ、それをきっかけとして共に王国の再興に向けて戦い始める。ユグドラは聖剣が正義を体現するという伝説を心の支えに、多くの仲間を得て幾多の苦難や犠牲を乗り越え、次々と現れる強敵を討ち取り、帝国を率いる指導者ガルカーサとの戦争を勝ち抜いていくが、やがて戦争の陰には地上世界の歴史を操ってきた、ある存在の暗躍があることを知ることになる。「声」はPSP版で役を演じた担当声優を示す。五頭竜将(いずりゅうしょう)とは、焔帝ガルカーサの直属の部下。それぞれ高い戦闘能力を持つ。個々のユニットは必ず特定のクラスに属している。名前付きのキャラクター専用のクラス一般兵として複数名登場するもののクラス同一スタッフが製作したRiviera 〜約束の地リヴィエラ〜と内容を比較すると、総合的なゲーム性は全く異なるものの、共通点も多い。最も共通性が見出しやすいのはグラフィック面である。丁寧に描き込まれたドット絵のキャラクターや背景もさることながら、小さいながらも読みやすい独特の英字フォントは、他社の作品には見られない大きな特徴である。またシステム面では、複数キャラクター間における戦略資源(アイテムやタクティクスカード)の共有、スキルゲージといった点に共通性が存在する。世界観では、劇中では明言されていないがこれら二作品の世界はそれぞれがヘブンズゲートを介して神界と繋がっていること、また両作品に登場する「神界」は同一の存在である事が、電撃「マ)王でのスタッフインタビューにて明言されている。この事は、両作品に共通した名称のアイテム等が登場する事、また本作に登場するキャラクターである“マリエッタ”のデザインがリヴィエラのとあるキャラクターに酷似している(最強技の名称も同じ)事からも推測される。更にPSP版の新規マップではリヴィエラの登場人物の名が出ており、繋がりがより明確となった。2008年9月発売の『ナイツ・イン・ザ・ナイトメア』もまた、これらの世界観に連なる新たな世界を舞台とした物語である。日本版は全年齢対象だが、北米版ではTeen(13歳以上対象)となっている。その理由は、「一部の裸」「暴力的な発言」「残酷な描写」「飲酒の表現」に因る。本作のPSP版の発売の前後にかけて、インターネットラジオ番組乙女ユニオン結成!麻衣とゆいのユグドラジオが配信された。パーソナリティはPSP版で声優を務めた中原麻衣と榊原ゆい。携帯サイトスティングステーションにて配信されている携帯アプリゲーム。公式サイトにて配布されているブログパーツのゲーム。
出典:wikipedia
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