モササウルス ("Mosasaurus") は中生代白亜紀後期の約7,900万 - 約6,500万年前に生息していた肉食海棲爬虫類の絶滅した属。有鱗目モササウルス科に属する。体長約12.5 - 18メートル。モササウルス科では最大級となる。胴体は細身の樽型、四肢は鰭になり、尾鰭のように太く幅広い尾を持つ(近年になってモササウルスの近縁種であるプラテカルプスへの研究から、モササウルス類はサメのような三日月型の大きな尾鰭を尾の先端に持っていた可能性が指摘されている)など完全に水生に適応していた。頭骨はワニを思わせる形態で、頑丈で吻は細長く伸び、後方に湾曲した多数の歯を持つ。また、先の丸い砕くのに適した歯を持つものもいた。これらの歯で獲物を捕らえ、砕き、切り刻んでいたとされる。海表面を泳ぎ、イカや魚類、アンモナイト、貝類、またウミガメや他の海生爬虫類を捕食していたと推定されている。化石には傷を負い、治癒した痕跡を持つものが少なくなく、闘争が絶えなかったことを示している。西ヨーロッパや北アメリカ大陸、日本などの白亜紀後期の地層から特に多く見つかっている。最初に世に知られることになった絶滅した巨大爬虫類である。最初に学問的注目を集めた標本は、1770年代にオランダ・マーストリヒトのチョーク採石場で発見された部分的な頭骨である。この標本は、フランス革命戦争においてオランダに攻め込んだフランス軍によって戦利品としてフランスに持ち帰られた。フランス国立自然史博物館での鑑定の結果、これは未知のすでに絶滅した大型爬虫類であることが判明し、発見地である「マース川のトカゲ」を意味する学名("M. hoffmani" )が与えられた。この個体は全長18mほどに達すると推定されており、既知のものでは最大である。日本でも北海道、大阪府、和歌山県などでモササウルスの化石が発見されている。北海道三笠市で見つかったエゾミカサリュウは、一時期が肉食恐竜のものと報道されたが、これはモササウルス類の頭骨の断片的な化石であった。
出典:wikipedia
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