利尻(りしり)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 稚内駅間を函館本線・宗谷本線経由で運行していた夜行特急列車。「利尻」は1958年10月、夜行準急列車として札幌駅 - 稚内駅間で運行を開始、1966年3月に急行列車化された。1968年10月に旭川駅 - 稚内駅間で運行されていた昼行急行列車「礼文」を「利尻」に吸収し、昼行を「利尻」1号、従来の夜行を「利尻」2号としたが、1970年10月に昼行を「礼文」に再分離し、「礼文」の名称が復活した。2000年3月に特急列車化され、「スーパー宗谷」「サロベツ」とともに、道央と道北を結ぶ役割を担っていたものの、2006年3月のダイヤ改正により臨時列車化され、同年6月から特急「はなたび利尻」として運転されるようになった。しかし、なおも利用が減少傾向にあることから、2008年4月にJR北海道が廃止を発表し、事実上2007年9月30日の運行を最後に廃止された。列車名は、稚内市の西方の日本海にある利尻島から採られている。1日1往復で、6月と9月の金曜・週末・休日および、7月 - 8月の毎日に運行されていた。札幌駅 - 稚内駅間を下りは約6時間41分、上りは約7時間55分で結んだ。稚内行の下り列車は利尻島・礼文島へのハートランドフェリーへの乗り継ぎを考慮したものであった。廃止の要因としては稚内市や利尻島・礼文島への観光客の減少と、航空便の運賃設定の低さと高速化、利便性が向上した夜行高速バス(特急はまなす号(銀嶺バス)や特急わっかない号(宗谷バス))などとの競合があった。札幌駅 - 江別駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅 - 和寒駅 - 士別駅 - 名寄駅 - 美深駅 - 音威子府駅 - 天塩中川駅 - 幌延駅 - 豊富駅 - 南稚内駅 - 稚内駅※定期列車時代の停車駅。臨時列車運行時は江別駅、美唄駅、砂川駅は通過。座席車は、キハ183系気動車を「サロベツ」「利尻」用に改造した専用車が用いられたが、まれに専用車が使用されない場合もあった。専用車で運行の場合は、指定席車である1・2号車のシートピッチは1,040mmで、自由席車の4号車と比べて100mm広くなっていた。また、キハ183系気動車お座敷改造車を「ゴロ寝カー」として、指定席車1両(増21号車)を6月 - 8月限定で連結される場合があった。ただし、特急券のでの列車名は「利尻お座敷」となり、発売区間は札幌駅 - 南稚内駅・稚内駅間限定となっていた。このお座敷車両は原則として一番札幌側に連結されていたが、上下列車で2両必要なのに対しキハ183形6000番台が2両しかないため運用の都合により中間車のキハ182形6000番台を連結する場合は札幌側から2両目に連結されていた。寝台車は14系客車を使用していた。なお、指定席・B寝台には女性専用席が設定されていた。
出典:wikipedia
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