測地系(そくちけい)は、地球上の位置を経緯度(経度・緯度)及び標高を用いる座標によって表すための系(システム)を指す。全地球的測地系とは、測地系のうちで適用範囲が全地球に及ぶことも可であるもの。相互間における経緯度値の差はかなり小さい。直交座標系としての定義二要素によって定義(通常は長半径及び扁平率)準拠楕円体の例:ジオイド面は標高の基準。全地球的測地系の範疇に属し、個々の国で採用されている測地系には、世界測地系という呼称を持つものがある。各々を混同してはならない。国際的測地成果を用いて実現した全地球的測地系を意味して、世界測地系と呼ぶ考え方もある。国外に通じるかは不明。アメリカ国防総省が、1960年に北米測地系()との差が少なくなるよう本初子午線及び全地球的測地系を策定し、「世界測地系(, WGS)」と名付けた。現行の各種の全地球的測地系はどれもこれと同様の考え方を元にしている。世界測地系1984(WGS84)は、1984年に大きく改訂された版をいう。日本では、2002年4月1日までは、日本測地系(旧日本測地系、Tokyo Datum)と呼ばれる測地系を用いてきた。ITRF94の経緯度と日本測地系のそれとでは、準拠楕円体の差異により両者の値には東京付近の地表面では400m程度のずれが存在する。東京付近では、おおむね、日本測地系の数値から、北緯に12秒加え、東経に12秒減ずると、ITRF94の数値が得られる。ただし日本測地系にもとづく基準点網は古い測量成果の三角網によって設定されているため、測地系以外の要因によるゆがみが北海道や九州では5~10m程度存在する(南西諸島、離島等はそれ以上の場合もあった)。このようなゆがみも考慮したITRF94との測地系変換方法が、国土地理院により公式に提供されている(TKY2JGD)。これらのずれやゆがみは、日本国内向けに1:25,000の地形図を発行するには問題を生じないが、海図の国際利用や、精密な位置情報にもとづくGISデータの整備の障害になりつつあった。そこで、測量法及び水路業務法の一部を改正する法律の施行により2002年4月1日から、日本測地系2000と呼ぶ測地系を用いることとなった。「世界測地系」とは、地球を次に掲げる要件を満たす扁平な回転楕円体であると想定して行う地理学的経緯度の測定に関する測量の基準をいう。
出典:wikipedia
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