『ぽっぷるメイル』は、日本ファルコムより発売されたアクションロールプレイングゲームである。賞金稼ぎの主人公メイルが、魔法使いのタットと怪獣のガウと一緒に繰り広げる、どたばた冒険アクションRPG。国産PCの主流がビジネス面のみならず、ホビー・ゲーム用途もPC-88からPC-98へ完全に移行しつつあった1990年代初頭、「まだPC-88ユーザーを見捨てるつもりはない」と宣言したファルコムは、『ダイナソア』と共にPC-88向けオリジナルタイトルとして本作の開発を発表し、1991年の年末商戦向けタイトルとして発売した。翌年のPC-98向けの移植を経て、1994年にはメガCD (MCD) ・スーパーファミコン (SFC) ・PCエンジン (PCE) の家庭用ゲーム機3機種でも発売された。特にファルコムが直接開発に携わったSFC版は実質的にほぼリメイクと言っても良い内容になっており、ストーリーやキャラクターの追加、設定やステージ構成の変更、新曲BGMの多数追加(その代わりに使用されなくなった曲も多い)など、手を加えられた箇所は多岐に及ぶ。その一方、MCD版やPCE版はライセンスとBGMの提供程度に留まっている。PC-88版のキャラクターデザインを担当したのは当時ファルコム社員であった田中久仁彦であるが、開発途中で退社したためにスタッフロールにはクレジットされておらず、手掛けたイラストもゲーム中で使用されたごく一部を除いてほとんど公表されていない。また、パッケージイラストなどの一部版権画は、OVA『イース 天空の神殿』でもファルコム作品に携わったアニメーターの西村博之が担当している。家庭用ゲーム機版の発売当時、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』とともに、ラジオドラマなどのメディアミックスも盛んに行なわれた。その一方、ファルコム作品の中では珍しく続編開発やWindowsでのリメイクが行われておらず、オンライン版が発売されていない作品でもある。はるか古代、異界から襲撃してきた3人の魔王によって世界は暗黒に包まれていた。魔王はそれぞれ「獣の王」、「死霊の王」、「闇の王」と名乗り、彼等に率いられた魔物の軍勢は人間達を圧倒していた。人々が絶望する中、智謀と勇気を併せ持ったエルフの魔法使いと人間の剣士、ドワーフの戦士が魔王に戦いを挑み、見事勝利を収める。戦いの後、彼等は名を残す事なくいずこに姿を消した。それから、幾星霜の時が流れた。エルフのおてんば賞金稼ぎメイルは今日も獲物を追いかけていた。この日も50万ゴールドの賞金首、マリオネット強盗団の首領、ナッツ・クラッカーを追い詰めたが土壇場でドジを踏んでしまい、逃げられてしまう。「あたしって才能無いのかなぁ」と落ち込み、廃業を考えた矢先、200万ゴールドもの超高額賞金首、魔導士マテリアル・ホルンの名前が。どう見てもぱっとしない老人、これなら楽勝と思ったメイルは、「最後にこいつでひと花咲かせよう」と、マテリアルを捕まえるために旅に出ることになった。基本的には同じファルコム製のアクションRPG『ザナドゥ』、『ロマンシア』などを踏襲したシステムになっており、横スクロール画面上で、メイル自身は敵への体当たりによるバトルによって進められる(ただし、ダガーなど武器によっては遠隔攻撃が可能。また後述するようにメガCD版・スーパーファミコン版ではシステムの大幅変更により、剣を振って攻撃したり上突き攻撃ができるなど、攻撃パターンが増えており、アクション性が強化されている)。ストーリーを進めることで魔導師のタット、怪獣のガウが仲間となり、プレイヤーキャラとして使用可能になる。タットは魔法を使う遠距離戦向け、ガウはジャンプの滞空時間が長く、炎を吐くことができ主に中距離戦向け、として位置づけられており、共に武器を変えることで攻撃パターンが変わる。近距離戦向けのメイルを含めて3つのキャラクターをうまく使い分けなければ、ダンジョンの攻略やボスキャラクターを倒すことができない。また、そのとき使用しているキャラクターによって、街の住民との会話が変わるようになっており、特にガウの時にはこれが顕著に見られる。オリジナルであるパソコン版以外にも、家庭用ゲーム機にも移植されており、それぞれにアレンジが加えられている。なお、PC-8801版、PC-9801版、スーパーファミコン版は現在プロジェクトEGGでプレイ可能となっている。家庭用ゲーム機版が出て以降、メディアミックス展開を行っている。なおCDはすべてキングレコード・ファルコムレーベルから発売。本編の後日談として展開した作品で、「ぽっぷるメイルパラダイス」全5作、「ぽっぷるメイル THE NEXT GENERATION」(以下NGと表記)全2作の計全7作が発売されている。キャラクターが追加されており、全編を通して登場するキャラクターとして、ブラッキーの妹で双子の姉妹、賞金稼ぎでメイルをライバル視するがガウにベタ惚れの「コーム」、魔導師でタットに一目ぼれした「カチューシャ」の2人がいるほか、「パラダイス」の3 - 5ではTBSラジオとKBS京都で放送されていた「TARAKO・ファルコムぴーヒャララ」で放送されたラジオドラマを収録、特に4と5ではパーソナリティのTARAKOがメイルの偽者「ナイル」役で出演、またアシスタントの川菜翠がパラダイス5とNG1で「ライム」役で出演している。またCDにはゲームのBGMのアレンジ版や声優による歌も収録されている。
出典:wikipedia
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