ゲルググ ("GELGOOG") は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」 (MS) の一つ。初出は、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。作中の敵側勢力「ジオン公国軍」の量産機。一年戦争末期に完成した新型機で、主人公「アムロ・レイ」が搭乗する「ガンダム」に勝るとも劣らない性能を持つ。劇中では、ライバル役の「シャア・アズナブル」が搭乗する赤い先行生産型が登場し、終盤では緑とグレーに塗装された一般量産機が登場する。メカニックデザインは大河原邦男が担当。玩具メーカーのタイアップ企画『モビルスーツバリエーション (MSV) 』や、劇場アニメやOVA、ゲーム、雑誌などのメディアミックス企画により、デザインや設定を継承した機体が数多く登場した。当記事では、これらの各派生機の解説も記述する。「ザクシリーズ」の後継機種として、一年戦争末期に開発されたジオン軍主力機。ジオン公国ではモビルアーマー(MA)や一部の水陸両用MSにしか装備されていなかった粒子ビーム兵器を、汎用機として初めて標準装備したMSである。数値上の機体性能はガンダムと同等以上と一般量産機としては破格の高性能機であり、この機体が量産されるのがあと1か月早ければ一年戦争の行く末が変わっていたかも知れないとも称された。全52話の予定で書かれていた監督の富野の当時のメモによると、当初の呼称はギャンだった。テレビシリーズ、劇場版、またその後の映像作品においては、ゲルググの開発に関する公式設定は存在せず、ゲーム『ギレンの野望』でギャンとの競作が描かれるのみ。よって以下は全てムック「ガンダムセンチュリー」やプラモデルシリーズ「MSV」や後のプラモデルの説明書などで作られた非公式設定である。テレビシリーズの劇中ではマリガンのセリフで「ゲルググの装備は終わっているが、プロトタイプなので完全とは言えない」とシャア・アズナブルの搭乗機がプロトタイプであることが語られている。高性能な機体だったゲルググが十分な実績を残せなかった理由について作中で、実戦配備は熟練パイロットの不足した戦争末期であり、多くが学徒動員の新兵によって操縦され、その真価を発揮することができなかったためと語られている。また、「熟練パイロットも愛着があり扱い慣れているザクIIやリック・ドムを好んで搭乗し続けた者も多かった」「ジオン製MSは統合整備計画の実施まで操縦系統が統一されていなかったため、機種転換時にそれが問題となった」など、後付設定を元にした推測記事は多いが、いずれもアニメの設定資料に記述はなく、また映像作品で描かれたこともない非公式なものである上に、逆にエースやエリートへ優先的に配備された、ゲルググを扱う練度の高い部隊が存在するなどの設定・描写も複数存在するなど詳細な設定は現在もはっきりしていない。25機が製造された(型式番号YMS-14 (MS-14S))。『MSV』当時は、そのうちの1機はシャア大佐に渡され、それ以外の24機はキマイラ隊に全て配備されたと設定されていたが、昨今の記述では残りの24機全てがキマイラだけでなく、少なくともアナベル・ガトーなど他のパイロットにも支給されていたという説が挙がっている。ア・バオア・クー攻略戦から戦線に投入された。なお、先行量産型ゲルググ(MS-14S)との外見上の差異の設定は無い。また「高機動バックパック」や、「ビームキャノン付きバックパック」に換装し、高機動型ゲルググ(MS-14B)やゲルググキャノン(MS-14C)として使用することも可能であった(但し、純粋なゲルググキャノンだけは頭部に補助カメラを有するため、S型、A型、B型とは差異がある)。。『MSV』のコンテンツに含まれる量産型宇宙戦用MS。元々は、『SFプラモブック(1) 機動戦士ガンダム REAL TYPE CATALOGUE』(講談社・1982)掲載の「ゲルググ用オプションバーニヤ」が初出で、その後『ホビージャパン別冊 HOW TO BUILD GUNDAM 2』(1982)に小田雅弘によるB型・C型コンビの模型作品が発表され、ドイツ空軍のノヴォトニー部隊を思わせるエリート部隊に配備されたとの設定がついたことで、B型およびC型の性格付けが明確なものとなった。ゆえにこの当時は「戦闘機型」と称されており、『MSV』としてのプラモデル商品化に際して「高機動型」と改名された。主にエース・パイロットやベテラン兵が愛用したとされ、著名な機体としてはキマイラ隊所属のジョニー・ライデン少佐機がある。宇宙戦用MSとはあるが、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』などのゲーム作品では地上でも使用可能となっていることが多い。MS-14C ゲルググキャノンは、『SFプラモブック(1) 機動戦士ガンダム REAL TYPE CATALOGUE』(講談社・1982)掲載の「ゲルググ用オプションバーニヤ」の説明文にあった「新開発のビームキャノンを装備したタイプ」を、のちのMSV設定の産みの親である小田雅弘が『ホビージャパン別冊 HOW TO BUILD GUNDAM 2』(1982)誌上でB型と共に発表したオリジナル模型作例であり、背部にアタッチメント式の「ビームキャノンパック」、頭部には額上部に「補助カメラ」を有するゲルググである。この機体は高機動型であるMS-14Bとのペアで運用されるようイメージされており、またそのイメージソースはドイツ空軍でメッサーシュミットMe262を駆った「ノボトニー部隊」であった。従ってこの時点でのゲルググキャノンのビーム・キャノンパックは支援砲撃専用のオプションパーツであり、後述のビーム・ライフル開発遅延の埋め合わせ、というものではなかった。また、このときすでに「制式採用型ギャン」と共に「ゲルググキャノン」のプラモデル商品化企画はあったとのことであり、小田雅弘本人により『MSV』として設定が固められて1983年6月にバンダイによりプラモデル商品化された。21世紀に入り発売されたプラモデル『1/100マスターグレードモデル ゲルググキャノン』の付属解説書では、『MSV』における上記既存の設定からややそれる形で新設定が創作されている。即ち、ゲルググキャノンのバックパックはもともと支援などを目的とした計画ではなく、開発が難航した携帯用ビーム・ライフルに変わる案として、水陸両用MSのメガ粒子砲デバイスを組み込んだプランとして提案されたものが基となっている、というものである。このRA-2型ビーム・キャノンの威力は高かったが、それにより出力を推力に回せなくなってしまったため、機動力が若干低下している。終戦までに生産、配備された数は15機にとどまったとされているが、それとは別に122機分のパーツが用意されていたとする資料もある。なお、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』では、左腕のバックラーシールドの代わりに3連装ミサイルランチャーを装備している。そのため、右腕にはジェットエンジン補助推進システムがそのまま残っているという、珍しい構造になっている。ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』及び『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』に登場した量産型陸戦用MS。ゲルググの大部分はソロモン、ア・バオア・クー、グラナダなど宇宙へ投入されたが、一部地上へ配備されスラスターの調整や防塵処理などを行われた物が主にG型と称される。『コロニーの落ちた地で…』に登場したヴィッシュ・ドナヒュー中尉機は、腕部のグレネードランチャーとアームガトリング、マーキング以外は通常の量産型ゲルググと同じ装備である。なお、小説版のイラストでは、ゲルググJのビーム・マシンガンを構えている。『Lost War Chronicles』に登場した本機は、背部にバックパックを装着し、大型のビーム・ライフルと小型シールドを装備している(MMP-80マシンガンも装備)。漫画版ではジオン公国軍MS特務遊撃隊(外人部隊)のケン・ビーダーシュタットが搭乗した。小説版ではジオン軍特殊部隊「屍食鬼隊(グール隊)」のクロード隊長が搭乗し、外人部隊副官のジェーン・コンティが操縦するハイゴッグに撃破された。現在確認されているのは前述の2機のみである。メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場するジオン公国軍のMS。MS-14G 陸戦型ゲルググの砂漠仕様機。MS-06D ザク・デザートタイプと同型のランドセルを装備。開発地のキャリフォルニア・ベースの生産性や部品供給能力が戦況悪化により低下したため、設計の一部変更による脚部スラスターの除去がなされ、ホバー機能がオミットされている。脚部スラスターの除去による軽量化により、脚の外見はかなり細くなっている。機動性能が向上したため、シールドは小型のものを左前腕に固定装備している。ビーム・ライフルは砂漠で使用するため、冷却システムを銃身に追加し銃身とストックが切り詰められた専用のものを装備している。本機はキャリフォルニア・ベースからの撤退により、8機の生産にとどまっている。『ΖΖ-MSV』において設定された砂漠戦用MS。「ディザートゲルググ」とも表記される。『機動戦士ガンダムUC』に登場。ゲルググのバリエーションのひとつであり、砂漠・熱帯地帯での運用を主眼に開発された。砂中に潜行することを考慮してスコープが取り付けられているのが特徴で、ゲリラ戦・隠密行動を得意とする。アフリカ戦線に極少数が投入されたが、その実働数は極めて少ないものだったという。元は『ΖΖ』のデザインコンペで提出されて没案となったMSの1つ。アニメ『機動戦士ガンダムUC』登場にあたってリファインされ、左腕のアームド・バスターが実体弾仕様の折り畳み式キャノン砲と設定された。OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するデラーズ・フリートの量産型汎用MS。デザイナーは明貴美加。M=マリーネ(ドイツ語)の名の通り、海兵隊仕様のゲルググ。小説版『0083』によれば星の屑作戦開始時点のシーマ艦隊において少なくとも30機以上が稼動状態にあったという。肩アーマーがスリムで頭部のトサカ部分が薄く大きいのが特徴。劇中ではこれを所有するシーマ艦隊が隠遁する中で補給もなくビーム・ライフルの多くを失っているらしく、他の機体と共通の90ミリマシンガンを携行する。一方で、腕への着脱が可能なスパイクシールド、下腕部に内蔵された110mm速射砲という独自の武装も装備している。110mm速射砲は連邦新鋭機であるジム・カスタムのシールドを粉砕し、装甲を貫通する威力があった。このうちスパイクシールドはザクIIのものを流用しており、盾としてだけではなく、スパイク部分で殴りつける格闘武器としても使用できる。ビーム・ナギナタではなく、片側出力式のビーム・サーベルを両腰に1本ずつ装備しているが、その形状は後のリック・ディアスやネモなどが装備しているものに酷似している。また下腕部の内蔵武装などゲルググJとの共通点が多い(詳しくはゲルググJの項参照)。防御面はほかのジオン軍MSと同等であり、劇中、ジム・カスタムのジム・ライフル(90ミリマシンガン)でたやすく撃破される。OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するMS。MS-14Fの指揮官仕様。シーマ艦隊を率いる、シーマ・ガラハウ中佐の機体。隊長機の証ブレードアンテナを備える。「マリーネ・ライター」という愛称で呼ばれていた。カラーリングは紫の胴体とカーキの四肢。専用武装として貴重な大型ビームライフルを装備し、頭部にはバルカン砲を内蔵している。防御装備としては、覗き穴つきの大型シールドを携行。大型シールドは第5話でジム・キャノンIIが発射したビームキャノンの直撃で消失し、以後は補充されない。機動性の改善としてスラスターの追加、稼働時間の確保にプロペラントタンクを一般機の倍の4基装備している。なお、Fs型は劇中登場したシーマ機以外には確認されていないため、上記の特徴がFs型全般に見られるものなのか、シーマ機用に独自に改修したものかは不明。そもそもFs型自体がシーマ機1機のみのワンオフ機体であった可能性もある。OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場した機体。デザイナーは出渕裕。もともとはテレビシリーズのデザインをリファインしたゲルググそのものだったが、プラモデル化に合わせて新型機という設定へ変更された。ゲルググを統合整備計画によって再設計した性能向上機。空間戦闘におけるアドバンテージの向上と高い整備性、機能性を得るために基本設計から見直された機体であり、一部パーツおよびコックピットなどは統合整備計画内において計画されたザクII改およびリック・ドムIIとの規格化が図られている。既存の装甲も大幅に変更され、よりシャープなデザインとなっている。このデザインは統合整備計画以前に開発されていたマリーネのものを基調としており、背部の大型スラスターおよびプロペラントタンク、全身に追加された姿勢制御用のアポジモーターの配置などからも、それがうかがえる。機動性確保を理由としてシールドは装備していないが、装甲の変更により防御力はほとんど低下していない。各システムはハード、ソフト共にザクによって得られたデータを反映した、非常に完成度の高いものが採用されている。それに加えて長射程、高出力の大型狙撃用ビーム・マシンガンを装備しており、前述の安定した射撃システムと相まってジオン軍でも屈指の射撃精度を誇り、ゆえに狙撃型とも呼ばれる。「イェーガー」とはドイツ語で「狩人」を意味し、本機が精密射撃任務にも対応し得る高い射撃精度を持つことから名付けられたものである。なお、副次的な武装として腕部ビーム・スポットガン、頭部バルカン砲がある。格闘戦用装備に関して特に記述がなく、ゲームや媒体によってビーム・サーベルを装備していたりいなかったりと設定に混乱が見られる。腕部ビーム・スポットガンについても、一部ゲームではゲルググMと同じ110mm速射砲として扱われていることがある。背部に大型スラスターユニットを追加したことで、原型機の3倍、高機動型と呼ばれたB型の2倍近い圧倒的なスラスター総推力を誇っている。原型機であるA型がMSの直立した状態で下方に噴射する形でスラスターを配置しているのに対し、この機体は背面に対して垂直にスラスターが装備されていることが特徴として挙げられる。これは重力下戦闘を考慮しておらず、空間戦闘に特化した場合にこのような配置の方が安定した機動戦闘を行えるためである。簡単にいうならば高速で直進運動をした場合、一般機は下方に噴射するために頭部を突き出す格好で進むことになるが、JG型は背後に噴射するために正面を向いた状態のまま進むことができる。それに加え、全身に24基も装備された姿勢制御用スラスターによって非常に安定した姿勢制御も可能としている。一年戦争中に開発されたゲルググ系、さらには両軍MSの中で最も高性能な機体の1つとされる。ゆえに指揮官クラスの優秀なパイロットへの配備が想定されており、背部ランドセルにはレーザー通信用のユニットとアンテナが装備され、頭部のブレードアンテナも標準装備である。なお、後述のようにブレードアンテナを装備しない例も見られる。劇中に登場したのは1機のみで、時期的に見ても生産機数は極めて少なかった模様。その高性能ゆえに一部エースパイロットにも支給されたとする説もあり、後述する書籍などでは「白狼」の異名を持つシン・マツナガが当機を搭乗機としていたと言われている。ゲーム『ガンダムネットワークオペレーション』に登場(型式番号:MS-14[EXAM])。EXAMシステムが搭載されたゲルググ。ニムバス・シュターゼンがクルスト博士の逮捕に成功し、その後ゲルググの量産が決定すると生産可能となる。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場(型式番号:MS-14U)。デザイナーは石垣純哉。シャア・アズナブル専用ゲルググを外宇宙戦用に改修した機体。ア・バオア・クー戦後、110mm速射砲を内蔵したF型右腕やB型バックパックなどほかのMS-14系統のパーツで補って使用されたが、戦闘中にバーニアの不具合がおきたためアクシズにて全面的に改修・再調整された。流線的なフォルムになっており、新たに頭部にバルカン砲が内装された。また、ジェネレーターを内蔵した試作品の大型ビーム・ライフルを装備することもあった。なお、アクシズに配備されたゲルググもまた外宇宙用に改修されており、シャア機とのパーツの共有性をがはかられていた。デザイナーの石垣によると、既存の機体とのデザインの違いはあくまでも『C.D.A.』作内での表現によるもので、映像化された場合は既存の物と同じデザインである、としている。「サイバーコミックス」にて連載された小説『TOP GUNDAM』に登場。デザイナーは小林誠。一年戦争後、地球連邦軍が鹵獲ののちに運用しているゲルググの改修機。宇宙世紀0080年代後半においても、旧式化しているものの地上攻撃用MSとして配備されている機体が存在しており、連邦軍のパイロット訓練校「TOP GUNDAM」が所属する洋上ホバー空母「グラーフ・ツェッペリン」にも数機が艦載されている。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場(型式番号:MS-14)。頭頂高は19.2m。ジオン残党軍に所属する機体で、カザック・ラーソンが搭乗する。ゲルググM系の改修機で、肩部を増加スラスターを追加したものに換装。胸部も増加装甲を追加。バックパックも独自建造したものを装備。上背部にはこの部隊特有の装備である通称「ウインチユニット」と呼ばれる有線誘導式の遠隔操作アームが2基設置されている。頭部にはワイヤーカッターを装備している。携行武装はFs型のMRB-110 ビーム・ライフルとシールド。『機動戦士ガンダムΖΖ』、および『機動戦士ガンダムUC』(アニメ版)に登場。アクシズに逃げ延びた公国軍残党(ネオ・ジオン軍)が、残存したゲルググをベースに近代的改修を施した機体。「リゲルグ」とは「リファインド・ゲルググ」の略。当初、ゲルググはアクシズの居住区拡張作業に従事していたが、ガザシリーズの登場以降は一線を退いていた。しかし、ネオ・ジオンの地球圏帰還作戦が本格化し始めた段階で、一年戦争当時の旧式MSも再び前線に駆り出されることとなった。元々リゲルグは新兵用の訓練機として開発されたが、その性能の高さからやがて実戦にも使用されるようになった。最大の特徴は、改修前よりも2倍以上に延長された巨大なショルダーアーマー「ウイングバインダー」である。同じアクシズ製MSのキュベレイのフレキシブルバインダーを参考に設計されており、内部には3基ずつのバーニアスラスターを内蔵している。プロペラントタンクの増設により、強力な推進力の発揮や一撃離脱などの高速戦闘を可能とした。装甲材質は、超硬スチール合金からチタニウム・コンポジットに変更されている。コクピットモジュールには当時普及していた全天周囲モニター・リニアシート方式の球形ポッドを採用し、インターフェイスも第2世代MSに準じた改修が行われた。なお、ノーマルのゲルググとは異なり、コクピットハッチの開閉ヒンジは上方に設けられている。生産性はガザシリーズに劣るものの、性能は同時期の新規設計機となんら遜色はなく、「ゲルググのフレームとフォルムを持った新鋭機」とも評された。アクシズ育ちのパイロットは皆必ず本機で訓練を積み、MSの操縦を学んだという(プラモデルの機体解説には「新兵訓練機」、パッケージの解説には「指揮官専用機」と書かれている)。ゲルググの全高は19.2メートルと21メートルで2通りの設定が流通しているが、リゲルグは21メートルの設定を採用している。この設定は、1979年から1981年にかけて発行された書籍に一様に掲載された設定数値である。一方、19.2メートルという設定は『ガンダムセンチュリー』およびそれの記述を一部踏襲した『ENTERTAINMENT BIBLE.1機動戦士ガンダムMS大図鑑』(バンダイ・1989年)に掲載されたもので、その場合に頭部装飾を含めた全高は19.6メートルと設定されている。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。宇宙世紀0120年代にオールズモビル(火星独立ジオン軍)が旧ジオンの機体に外見を似せて開発した機体。同軍の主力機であるRFザクと比べて機動性に優れており、同軍のMSの中では最高クラスの性能であるがコストが高いために生産数が少なく、上級指揮官かエースパイロットのみが使用している。設計母体にRFドムと共通のユニットを採用していることで武装・整備性ともに非常に高い互換性を持っている。緑のカラーリングの一般機と、エースパイロット向けにより性能を強化された赤いカラーリングの機体が存在する。またキャノン砲を搭載したタイプも存在する。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。オールズモビル軍のエース、シャルル・ロウチェスターの専用機。RFゲルググがベースとなっているが、極秘裏に接触したクロスボーン・バンガードの技術供与で完成した高性能機である。そのためか、これまでのRFゲルググとは比べ物にならない性能を持っており、旧来的な大型MSながらも小型MSにも引けを取らないほどで、戦闘力はF90に迫るものとなった。ただし、スラスターの増設などにより外観はゲルググや在来のジオン系とはかけ離れたデザインになっている。腕部にビームランチャー、腰部にビームサーベル2本を備える。特筆すべき装備としてこの時代の先端技術であったビームシールドの装備があげられる。ビームシールドは防御だけでなく攻撃にも転用可能な高い出力を誇っている。シールドユニットは通常両肩のバインダー内に収納されており通常は露出していないが、その表面にはクロスボーンの紋章が刻まれている。
出典:wikipedia
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