盛田株式会社(もりた)は、愛知県名古屋市所在の、酒類・醤油・調味料・味噌を製造する醸造会社。ジャパン・フード&リカー・アライアンス(JFLA)のグループ企業。1665年(寛文5年)に、愛知県知多郡小鈴谷村(こすがやむら、現・常滑市小鈴谷)で創業。自社ブランドとして清酒「ねのひ」、味噌醤油、調味料商標の「盛田」を展開する。ソニーの創業者・盛田昭夫の実家で、ソニー創業期に資金が苦しかった頃、増資引受という名目で資金提供を行ったことから、一時期はソニーの筆頭株主であった。現在の同社は、旧・盛田株式会社(現・盛田アセットマネジメント)から製造販売部門を分社化して2004年(平成16年)9月1日に設立した会社である。旧・盛田は香川県の大手醸造会社・マルキン忠勇の筆頭株主であったが、分割された新・盛田は同社と経営統合し、現在は持株会社のジャパン・フード&リカー・アライアンス (JFLA) の完全子会社である。資産管理会社の盛田アセットマネジメントはJFLAの当初よりの筆頭株主であったが、2015年には2%弱まで保有株式を減らしている。また、盛田の系列会社の山泉商会は、イズミック、盛田エンタプライズと社名を変更。傘下に酒類卸業のイズミックを中心としたMICSグループを形成している。盛田やマルキン忠勇を持株会社の下で統合するために、会社分割により新・マルキン忠勇(現在は盛田に吸収合併)を設立した上で、2006年(平成18年)2月1日に旧・マルキン忠勇をジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社に商号変更して、持株会社化。東京証券取引所二部上場。子会社に盛田、アルカンなどがある。2004年(平成16年)9月1日に製造販売部門を会社分割により分離した旧・盛田が商号変更した。同社は資産管理会社となり、商号を盛田ホールディングスに変更。さらに2005年(平成17年)10月1日に盛田ホールディングスから盛田アセットマネジメントに商号変更している。完全子会社に株式会社盛田トラスティーがある。盛田英夫が代表取締役を務める米国法人で、不動産投資・運用・賃貸業などを行う。2010年9月にモリタフードサービス株式会社の全株式をJFLAより取得している。現在は建物管理業の平成常盤株式会社の完全子会社であり、料理飲食事業を営む。「蔵人厨ねのひ」や「Pitねのひ」を運営している。 以前はパニーニ専門店「PANINNO GIUST」を展開していた。1955年(昭和30年)創立。盛田製品の卸売と、中国向けの酒類輸出業を営む食品商社である。盛田昭夫が調合したとされる「盛田清酒」の発売も行っている。かつてはレイケイと関係を持つ事業会社であった。またJFLAの子会社、のち持分法適用関連会社であったが影響力の低下により平成26年9月期には外れている。子会社に鈴渓(天津)国際貿易有限公司がある。MICS(ミックス)グループは、イズミックを中核企業とする企業グループ。Mは盛田エンタプライズなど、Iはイズミック、Cはココストア、Sはその他のグループ会社を表す。2001年(平成13年)から用いてきたLICK(リック)グループという名称から、2006年(平成18年)2月に変更。MICSグループの資産管理会社。盛田株式会社の販売部門が大正時代に分離独立した山泉商店が前身。1947年(昭和22年)9月に、株式会社山泉商会として再設立(第2の創業)。1991年(平成3年)6月に、株式会社イズミックに商号変更。2005年(平成17年)3月1日に、株式会社イズミックから盛田エンタプライズ株式会社に商号変更。営業部門を会社分割により新設子会社のイズミックに承継させており、盛田エンタプライズは、グループの不動産、人材派遣、事務受託の業務を行う。中部地方で最大の酒類食品卸売商社。盛田株式会社の販売部門が大正時代に分離独立した山泉商店が前身。1947年(昭和22年)9月に、株式会社山泉商会として再設立。1991年(平成3年)6月から株式会社イズミック。現法人は、2005年(平成17年)3月1日に旧株式会社イズミック(現・盛田エンタプライズ株式会社)から事業部門を新設分割する形で、設立された。1971年(昭和46年)7月に日本最初のコンビニエンスストアチェーンとして、愛知県春日井市にココストア(現在はタックメイト)藤山台店をオープンさせている。盛田グループが、ビール製造量の規制緩和をきっかけに1996年(平成8年)に創業したビール製造業者。グループとしては、1884年(明治17年)から1885年(明治18年)に第11代盛田久左衛門命棋翁が製造した三ツ星麦酒、1889年(明治22年)に盛田善平が製造した丸三麦酒以来約100年ぶりのビール事業であった。2006年(平成18年)4月1日にランドビール株式会社から盛田金しゃちビール株式会社に商号変更。2008年(平成20年)にワダカンの「金しゃちビール事業部」として経営統合された。2016年4月には会社分割され、盛田金しゃちビール(株)〔二代目〕が設立された。盛田家の分家の盛田善平が、1919年(大正8年)に創業したパンメーカー。パン製品「Pasco」(パスコ)の商標で有名。Pascoとは「Pan Shikishima Company」の意とされる。長らく「シキシマパン」の商標で営業し親しまれてきたが、2003年(平成15年)9月1日に商標を「Pasco」に統一している。盛田家分家の同族経営で、現在の社長・盛田淳夫で5代目。イズミック会長の盛田和昭が取締役相談役になっており、本家筋とも一定の関係がある。1974年(昭和49年)設立。レイケイは、漢字では鈴渓。盛田株式会社が保有する資産(主にソニー株式)を会社分割により引き継ぐ形で設立された。盛田昭夫長男の英夫が社長を務める。
かつてはソニーの大株主(1993年当時)で、ソニーの5.38%保有の筆頭株主であり、同社の配当収入などの運用益を元手に、食品卸売業・飲食店業へ進出。盛田グループはもとより、スキー場・ホテルなどのリゾートを初めとした様々な企業・プロジェクトに出資していた。ベンチャー企業としてエアラインに新規参入した北海道国際航空の筆頭株主だった時期もある。(2002年の経営破綻後に全額減資されて再建したため現在は関係がない。)
南青山五丁目に盛田昭夫の旧邸宅を建て替えた自社ビル「レイケイ南青山ビル」を構えており(竹中工務店施工)、現在も盛田英夫と関係のあるアナハイム大学やモリタフーズなどが入居している。バブル期に新潟県新井市(現・妙高市)の第三セクター「アライリゾート」に500億円を出資し、欧州型のリゾートスキー場を開発したが、客足が伸びず巨額の赤字を抱え営業終了となる。2000年(平成12年)10月に、盛田英夫社長100%出資の投資会社・モリタインベストメント(Morita INvestmenT=ミント=社。オランダ法人)が、プジョーからF1のエンジン事業を引き継いだリヒテンシュタインの企業「アジアテック」などにソニー株の売却で調達した約230億円を貸し付けたが焦げ付いた。これによってレイケイがミント社の債務処理のために、海外の銀行から融資を受ける際にソニー株を担保提供していたため株売却を余儀なくされ、2003年(平成15年)に会社の資産(元々はソニー創業者である実父と盛田家の財産)を大きく失う。この際の処理方法が社長が支配する別会社への贈与であると国税庁に認定され、65億円の追徴課税処分を受ける。当局に不動産などを差し押さえられた為、課徴金を納付した後の2005年(平成17年)6月、ガラヒ産業に商号変更のうえ解散した。同社解散後も、英夫は盛田アセットマネジメント代表取締役会長、JFLA代表取締役会長などに就いている。2010年現在、清算手続きは終了しておらず盛田アセットマネジメントの株式を保有している。鈴渓学術財団・盛田国際教育振興財団の基本財産のほとんどが盛田アセットマネジメントに貸し付けられたが、利払いが滞り未回収金が積み上がったため、新制度に適合する公益法人に移行できず解散することとなった。コンビニエンスストアチェーン店のココストア (Coco!) を運営。株式会社山泉商会による1号店のオープンは1971年(昭和46年)7月で、コンビニチェーンとしては日本初である(但し、どの社がコンビニ日本1号店であるかについてはいくつかの見解に分かれる)。1972年7月5日に株式会社ココストアが設立された。名古屋を中心に店舗展開し、酒販系コンビニエンスストアとしては日本最大級。社名のCOCOには、コンビニエンス(便利)、コンフォート(快適)、コンシューマリズム(消費者主義)、コミュニケーション(意志の交流)の意味が含まれている。2001年(平成13年)から九州コンビニエンスシステムズ(エブリワン(現ココストアウエスト)、リックサポートシステムズ(現ココストアリテール)の親会社)と、ホットスパーコンビニエンスネットワークス(現ココストアイースト)を傘下に収めている。2006年(平成18年)6月1日に、子会社化していた九州コンビニエンスシステムズを吸収合併した。2015年9月1日には、子会社のココストアウエスト、ココストアイースト及びMICSグループのコンビニ経営会社である株式会社エムアールシーを吸収合併した。2015年10月1日、ココストアの全株式が盛田エンタプライズから株式会社ファミリーマートに売却された。12月1日にはファミリーマートに吸収合併された。ココストア、エブリワンの店舗も順次ファミリーマートに転換される。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。