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タイセイヨウセミクジラ

タイセイヨウセミクジラ(大西洋背美鯨、学名:Eubalaena glacialis)は、クジラ目ヒゲクジラ亜目セミクジラ科セミクジラ属に分類されるクジラの1種である。体長13-18mで、北大西洋海域に生息する。かつては盛んに捕鯨の対象とされたが、現在は絶滅危惧種として保護されている。近縁種に、太平洋に生息する同属のセミクジラと南半球のミナミセミクジラのほか、ホッキョククジラ属のホッキョククジラがいる。英語では本種を含むセミクジラ属のクジラを「ライト・ホエール」(right whale)と呼ぶが、特に本種を指しては「黒いライト・ホエール」(Black right whale)、「北のライト・ホエール」(Northern right whale)とも通称される。「ライト・ホエール」という呼び名は泳ぎが遅く沿岸性であるうえ、脂肪が多いために死ぬと海面に浮かぶことから捕鯨に「都合がよい鯨」という意味で名付けられたものである。好奇心も強く、船が近づいても逃げなかった事も一因である。フランス語では「ビスケーの鯨」(Baleine de Biscaye)や「バスクの鯨」(Baleine des Basques)の名がある。北大西洋海域の沿岸部や沖に生息する。季節的な回遊行動を行うと見られ、夏季はデービス海峡、デンマーク海峡、ノルウェー海からマサチューセッツ州近海、ビスケー湾など、冬季はフロリダ州やメキシコ湾、ごくごく稀だがヨーロッパ側(マデイラ諸島からカナリア諸島、ポルトガルやスペイン沖、地中海や西サハラ近海)などで目撃されている。ファンディ湾やケープコッド湾はタイセイヨウセミクジラを見るチャンスのあるホエールウォッチングのスポットとして知られている。大西洋東側、ヨーロッパ側の個体群は絶滅したか、それに近い状況(数十頭)に陥っていると考えられる。体長は13~18m、ずんぐりとしている。体に対して頭部が大きく、体長の4分の1ほどにもなる。下あごは大きく口は湾曲してアーチ型を描いている。若いうちは青みがかった色をしているが徐々に全身が黒っぽくなる。あごや腹部に不定形の白斑がある。背びれや腹の溝(畝)はない。頭部などには、皮膚が硬くこぶ状になったカラシティがしばしば見られる。噴気孔は2つある。セミクジラ科の特徴として、ヒゲクジラの中でも非常に長いクジラヒゲを有する。クジラヒゲでカイアシ類やオキアミなどの動物プランクトンを濾しとって食べる濾過摂食者である。ヒゲが長大なことから、ナガスクジラ科と異なり、魚類などはあまり食べないと考えられる。単体もしくは2~3頭程度の小さな集団で回遊する。泳ぎは遅い。V字型の潮を吹くのが特徴である。海面に躍り上がるようにジャンプするブリーチを行なう。妊娠期間は12~14ヶ月で、冬に出産する。タイセイヨウセミクジラの捕鯨は9世紀ごろからバスク人によって始まった。ビスケー湾の沖合いに現れたセミクジラを高台から見張り、小舟で漕ぎ出して銛で突く沿岸捕鯨である。当時のヨーロッパでは漁獲したセミクジラからの鯨油に対する需要があった。また鯨肉は食用にもなり、特に舌は珍味とされた。鯨のひげはコルセットなどに加工された。今日でも「鯨」を意味するフランス語の単語baleineは、「ワイヤー」や「(傘などの)骨」という意味に使われている。次第に捕獲海域は大西洋へ拡大され、1560年代にはラブラドル沖海域を開発するなどバスク人の捕鯨は最盛期を迎えた。その後、オランダやイギリスなどが参入してバスク人の独占状態は崩れ、さらにアメリカなどもタイセイヨウセミクジラの捕鯨を開始した。捕鯨技術が進歩し、かつ組織的に行なわれたため、その漁獲はより大規模となった。この乱獲のため、タイセイヨウセミクジラは19世紀までに個体数が激減した。1937年に関係国の協定で世界的にタイセイヨウセミクジラの捕鯨は禁止となり、現在は保護の対象となっている。近年では航行中の船舶と衝突したり、漁具にからまったりして死傷する事故が増加している。餌場の環境悪化などもあり、依然として絶滅が危惧されている状況に変わりはない。年平均増加率はおよそ2%と低く、現在の群れの規模も350頭前後である。また、生息数の激減により起こりうる近親交配、それによる遺伝子多様性の縮小化などによる諸問題も懸念され、200年内に絶滅すると予測されている。

出典:wikipedia

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