AKB48劇場(エーケービーフォーティエイトシアター、)は、東京都千代田区外神田(秋葉原電気街)のドン・キホーテ秋葉原店8階に所在するAKB48専用のライブハウスである。「会いに行けるアイドル」というコンセプトを体現したAKB48の活動拠点である。2005年12月8日にデビュー公演が行われた。本劇場はAKB48の公演でのみ運用されているが、AKB48姉妹グループの出張公演が開催されることもある。2009年8月から2012年3月の間はSDN48と共用していた。本劇場の竣工は2005年であるが、劇場施設そのものはAKB48グループでは大阪市・難波のNMB48劇場(1999年竣工の旧baseよしもと、2011年改装開業)の方が古い。外神田4丁目交差点前の旧・ミナミ電気館秋葉原本店ビル8階に立地する。信号を挟んだ斜向かいは住友不動産秋葉原ビル。地下鉄末広町駅1番出口から南へ200m、JR・秋葉原駅電気街口からは320m程度である。この場所は通称「秋葉原」の範囲内であり、付近に従来から電子機器や家電の販売店・パソコンショップが多いほか、アニメグッズ専門店やメイド喫茶などオタク系・美少女萌え系の店も多い。「アイドルは時代の一番エネルギーのある場所から生まれる」という秋元康の考えからオタク系・萌え系で若者のエネルギーにあふれた秋葉原が候補に上がった。秋葉原で開かれるアイドルの握手会、撮影会には多くの若者が集まる。新人アイドルの熱狂的なファンを作るには最適な立地であるというのが理由である。劇場の天井には照明をはじめとして多くの機材を吊り下げる必要があり、そのためにはある程度の天井高が求められる。候補に上がった他の物件は天井高に難があった。最終的に適した天井高と小劇場としては203坪(670m)という十分な広さをもつ建物としてドン・キホーテ秋葉原店の8階が選ばれた。加えて、この建物はエスカレータ等の上部階への輸送能力が低く上部階でのドン・キホーテとして営業しても収益が得にくいフロアであり、ドン・キホーテ側としても別のスタイルの安定した収益が得られるテナントを誘致したいという目論見があり、当時ドン・キホーテ社長だった安田隆夫と秋元のトップ会談により、この場所への出店が決定された。定員は250名である。いす席は145席。いすは6人がけの長いす。残りの105席は立見となる。劇場の最後部には階段状の台(通称:お立ち台)が設置されている。この台に乗ると最後部でもステージが見やすくなる。ステージと客席は非常に接近している。最前列の客席からステージまではおよそ2メートルで、身を乗り出せばステージ上のメンバーに手が届くほどの距離である。狭い劇場であることから、最後尾の立ち席であってもコンサートホールのアリーナ特S席並みの近さである。構造はライブハウスに似る。ステージ後方には、回転式の壁が10枚ある。そのうち、上手・下手側のそれぞれ2枚が開閉可能な黒のブラインドとなっており、それ以外の6枚は裏が鏡となっている。鏡の前にはパネルをはめ込むことができる。シアターの女神公演等、鏡を使用する公演では開演前に「インターネット中継に観客が(鏡を通じて)映りこむことがある」旨の周知がなされる。中央の2枚の表には照明器具が埋め込まれている。出演メンバーは、曲目によりどんでん返しから登退場することもある。劇場内前方には、左右に大きな柱が2本ある。耐震構造の観点からこの柱は不可欠なため、撤去されずに残っている。柱によってステージが左側1/4、中央2/4、右側1/4の3つに分断されている。そのため、最前列を除くと客席のどの位置からもステージ全体を一望することができない。この柱の内側の面は観覧の支障となる柱を少しでも目立たなくするための工夫として鏡張りとなっている。この2本の柱はAKB48の公式ファンクラブだった「柱の会」と、2011年12月に発足した新たな公式ファンクラブ「二本柱の会」の名称の由来ともなっている。また、両方の柱の中央付近にピンク色のテープが横に貼られており、1周年毎に1本ずつ増やしている(活動歴を表すサービスストライプ)。2013年12月8日で8本目、2015年の同日に10本目のテープが貼られた。AKB48のファンコミュニティでは、個々のメンバーごとに「公演中に舞台をメンバーがこのように動くから、客席のこの位置にいれば(なるべく柱の邪魔をされずに)目当てのメンバーのパフォーマンスが見られる」といった情報(○○ポジションという)が共有されている。せり(迫り)とは、ステージの床がせり上がって来る機構のこと(油圧を用いる)。せりだしとも言う。ステージ上は奥行き方向に三分割、間口方向に四分割され、それぞれ独立して150mm刻みで750mmまでせり上がるようになっている。上手と下手の花道にも1基ずつ設置されており、合計14か所の床が上下する。劇場の天井には、48個のムービングライトが吊るされている。その他の照明器具を加えると、100個以上の照明器具が所狭しと吊るされている。ステージ中央の天井には、ミラーボールも設置されている。250席程度の小劇場において48個ものムービングライトは、日本国内では有数の規模である。業務用大型送風機「TYFAN」が、ステージ上手と下手の天井に設置されている。LEDによる電飾板が、ステージ上部の端から端まで横長帯状に設置されている。曲目に応じ演出で多用されている。Electro-Voice社製の大型スピーカーが設置されている。ロビーは通常の営業時間中は出入り自由であり、公演チケットを所持していない者も入ることができる。ただし混雑が予想される場合には、入場規制されることもある。ロビーに設置された液晶モニターで、メンバーのプロフィール映像を常時流している。また、壁面にプロジェクターのスクリーンが備え付けられていて、上演中の公演をリアルタイムで見ることができる。チケットの販売、メンバー宛のプレゼントやファンレターの受け付けなどを行う。劇場へ通じる通路の壁面には、メンバーの肖像写真が飾られている。2008年6月8日に発生した秋葉原通り魔事件を受け、同年7月1日以降、警察当局の指導により劇場内へ荷物の持ち込みが不可能となった。それに伴い、ロビーにコインロッカーが設置され、手荷物はコインロッカーに預けて入場することになった。コインロッカーが満杯になった時と、キャンセル待ち入場者のために、劇場出入口付近で荷物一時預かりも併せて実施している。料金は両方とも200円である。ロビーは劇場開設時から2008年末まで「48's Cafe」というカフェスペースになっていた。ソフトドリンクやソフトクリームに加え、オムライスやピラフなどの軽食が提供されていた。現在この機能は駅前の「AKB48カフェ&ショップ」が引き継いでいる。ロビーにはグッズ売場「48's Shop」があり、AKB48のCDやオリジナルグッズを販売していたが、2009年12月8日より、階下のドン・キホーテ秋葉原店5階に設置された「AKB48 SHOP」に段階的に移管され、ロビーでの販売は終了した。ロビーには数台のガチャガチャが設置され、期間を区切って販売されていた。1回300円。当初はメンバーの写真入り缶バッジやシールなどが封入されていたが、その後、当たり券またははずれ券のみが封入されたカプセルが定番となった。はずれ券1枚でメンバーの写真1枚と交換ができるほか、はずれ券100枚で3順後入場券と引き換えられる特典もあった。当たりの例として、番外編として、以下のような当たり券もあった。このガチャでは、当たり券封入の不透明性や領収書が発行されないなどの問題が指摘されてきた。ガチャの実施は公式ブログで発表されていた。販売は2009年5月、当たり券等の特典利用については同年末までにそれぞれ終了した。劇場へ通じる通路の壁面に、劇場公演を100回以上観覧した「MVP会員」のネームプレートが貼付されたMVPボードが掲示されていたが、2014年4月に撤去され、MVPボードは公式サイトの1コンテンツになった。ドン・キホーテビルの6階を除く各フロアへ入るにはエスカレーターしかないが、ビルの裏口(秋葉原UDX側)には店舗関係者向けエレベーターがあり、スタッフやメンバーがここから出入りすることがある。かつて、私服のメンバーをひと目見たいファンたちが、道路をはさんだUDX側の歩道に待ち構えていたことがあった。メンバーたちが裏口へ入って行く姿を見るために待つ行為を「入待ち」という。逆は「出待ち」。入待ちと出待ちには劇場係員が監視するために立っており、近隣へ迷惑をかけないようにメンバーの名前を呼びかけることを禁止していた。写真撮影も禁止。そのため、入待ち・出待ちのファンたちは小さめの声でメンバーへ「お疲れ様」と声をかけていた。しかし、マナーの悪い一部ファン等の行動が原因で、近隣の住民の苦情や苦言が寄せられたために、2007年8月3日以降入待ちと出待ちの行為は禁止となっている。コンサートやイベント開催時など不定期に休館する場合がある。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)および福島第一原子力発電所事故による東京電力管内の電力事情悪化により、同日から3月28日まですべての公演をキャンセルし、臨時休館した。せりやスモークを使用しないとともに照明等の電力消費を最小限にした上で、同年3月29日より公演を再開した。9月26日から照明を通常に戻し、10月3日の公演からせりの使用も再開した。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。