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窓関数

窓関数(まどかんすう、)とは、ある有限区間(台)以外で0となる関数である。ある関数や信号(データ)に窓関数が掛け合わせられると、区間外は0になり、有限区間内だけが残るので、数値解析が容易になる。窓関数は、スペクトル分析、フィルタ・デザインや、音声圧縮に応用される。窓関数を単に窓 (window) ともいい、データに窓関数を掛け合わせることを窓を掛ける (windowing) という。実装可能な有限のタップ数を持つフィルタにおいて生じる制約の範囲内で周波数分解能とダイナミックレンジのバランスの調節を行うための関数である。フーリエ変換は、区分的に formula_1 級な任意の関数 formula_2 を、三角関数(あるいは指数関数)の線形結合で表す。なお、formula_3 のフーリエ変換を formula_4 で表す。フーリエ変換では、関数 formula_2 も三角関数も、無限区間 formula_6 で定義されている。しかし、実データを数値的にフーリエ変換するなら、無限の長さは扱えないので、有限区間 formula_7 でフーリエ変換をおこない、区間外は無視することになる。これは、関数 formula_2 を区間外で0とみなすことに等しい(「区間内のデータを周期的に繰り返す」という表現をすることもあるが、DFT(離散フーリエ変換)の場合はこの2つは等価である)。つまり、関数 formula_9 と関数の積 formula_10 を求め、そのフーリエ変換 formula_11 を、formula_4 の代わりに得ていることになる。このとき掛け合わせた関数 formula_13 が窓関数である。ここで定義した窓関数 formula_13 (矩形窓という)でなくても、有限区間外が0で区間内が有界な関数ならば、窓関数として使える。そこで、さまざまな窓関数が考案されている。実際、上の矩形窓はあまり性能がよくない。それは、formula_15 にいちじるしい不連続があるからである。実際に使われる窓関数のほとんどは、両端が滑らかに小さくなり区間外の0につながる、山形の関数である。窓関数を使って求めたスペクトル formula_11 と、本来のスペクトル formula_4 は、もちろん同じではない。積のフーリエ変換はフーリエ変換の畳み込み、つまり、である。余分な formula_18 が畳み込まれることによって、フーリエ変換の結果は変化するが、この変化は望ましいものではない。一般に formula_18 は、中心が絶対値が大きく、両側に離れるにつれ小さくなるが、0になることはない(formula_13 が有限区間外で0ならば、常にそうなる)。ただし、単峰性ではなく、図のように、無数の峰を持つ。各々の峰をローブといい、中央のいちばん大きいローブをメインローブ、他をサイドローブという。このような formula_18 が畳み込まれることにより、スペクトルは、ピークがなまり(周波数分解能が下がり)、ノイズ・フロアが上がる(ダイナミック・レンジが狭まる)ことになる。窓関数には、という2つの特長が要求される。しかし、この2つはトレード・オフの関係にあり、両立させるには限界がある。そのため、ある状況では最適だった窓関数が、別の状況ではそうではないということも起こる。周波数分解能とダイナミックレンジの概念は、窓関数の使用者が何を行おうしているかに依存しており、やや主観的な傾向がある。しかしながら、周波数分解能やダイナミックレンジは、定量化可能な全リーク量と密接に関連する。リークは一般的に等価の帯域幅 formula_22 として表される。リークについてDTFTによる長方形(高さはスペクトルの最大で幅は formula_22 )への再分配を考えた場合、より多くのリークはより大きな帯域幅となる。入力信号がランダム・ノイズ成分を含んでいる(あるいは単にランダム・ノイズである)時、それぞれのDFTビンに含まれる平均電力に比例するため、この帯域幅は"雑音等価帯域幅"もしくは"等価雑音帯域幅"と呼ばれる。一定時間で平均化したパワースペクトルのグラフが一般的に水平なとして現れる現象は、この結果発生している。ノイズフロアの高さは formula_22 に比例する。よって、2つの異なる窓関数では、異なるノイズフロアが発生する。フーリエ変換に限らず、DCT(離散コサイン変換)や連続ウェーブレット変換でも、窓関数を使う。とりわけ、近年、音声圧縮などに使われるMDCT(修正離散コサイン変換)のための窓関数は、プリンセン‐ブラッドリー条件 (Princen-Bradley condition) という、他の用途では要求されない性質が必要なこともあり、独特なものが新しく登場している。なお、プリンセン‐ブラッドリー条件を満たす窓関数を、MDCT窓、プリンセン‐ブラッドリー窓などという。変わった応用では、窓関数を掛けるのではなく、畳み込むという手法がある。formula_25(畳み込みのフーリエ変換はフーリエ変換の積)なので、窓関数がデジタル・フィルタとして働くことになる。窓関数はデジタルフィルタのデザインにも用いられる。Sinc関数によって、理想的的な無限系列中のIIR(無限インパルス応答)のフィルター処理を有限系列中のFIR(有限インパルス応答)フィルター・デザインによる処理に変換する場合などがこれに該当する。これを "window method" と呼ぶ。特に断らない限り、区間を formula_26 にとり、formula_27 と正規化した式を書く。区間を formula_28 にとる資料もある。formula_29 となる場合分けは省略した。formula_30 を適宜おぎなって読んでほしい。離散化するには、formula_31 に対して、formula_32 と、formula_33 の2種類の方法があるが、特殊な用途を除き、どちらでも大差はない。また、初めから formula_34 に対する関数 formula_35 や系列 formula_36 を表す資料もあるので、注意してほしい。グラフは、formula_32 と離散化したときの、窓関数自身と、DFTで求めたパワースペクトルである。rectangular window。方形窓とも。単に有限長のデータを用意しただけのとき、暗黙のうちにこの窓関数を使っている。理論上、周波数分解能は最も良い。Gauss window。ガウシアン窓 (Gaussian window) とも。実数全体を扱えるという条件下では全くリップルを生じない窓関数ではあるが、現実のコンピュータは有限長のデータしか扱えないため、必ず非理想的な条件で使用することになる。使うときは、実用上必要なインパルス応答の長さまでで計算を打ち切る必要がある。無限にインパルス応答が続くような窓関数の場合、インパルス応答を不連続に打ち切った場合には矩形窓を掛けた事になり、通過帯域と阻止帯域にリップルが発生し、サイドローブも大きく上昇する。主に、ガボール変換 (Gabor transform)や連続ウェーブレット変換で使われる。hann window(hannは人名由来だが、慣習的に小文字で書く)。フォンハン窓 (von Hann window)、2乗余弦窓、raised cosine windowとも。が考案した。ハン窓及び後述のハミング窓は、後の研究で後述する一つの関数族「一般化ハミング窓("raised cosine" または "generalized Hamming" 窓)」に分類されたため、ハン(Han)とハミング(Hamming)両名の名前から合成された「ハニング窓(hanning window)」という呼び方でハン窓を指す場合もある。最もよく使われる窓関数の一つ。hamming window(hammingは人名だが、慣習的に小文字で書く)。ハン窓の改良版として、リチャード・ハミングが考案した。ハン窓と並び、最もよく使われる窓関数の一つ。ハン窓より周波数分解能が良く、ダイナミック・レンジが狭い。区間の両端で不連続なのが特徴。ジョン・テューキーが考案した。コサイン関数を用いて以下のように表される。ここで"x" は窓の幅である。Blackman window。が考案した。ハン窓/ハミング窓より、周波数分解能が悪く、ダイナミック・レンジが広い。この種のフィルタの中では、最もよく使われる。Kaiser window。カイザー‐ベッセル窓 (Kaiser‐Bessel window) ともいうが、後述のカイザー‐ベッセル派生窓と紛らわしい。J・F・カイザーが考案した。柔軟な特性変更ができるためデジタル信号処理において良く用いられる。実数パラメタ formula_44 を持つ( formula_45 をパラメタとすることもある)。formula_46が0であれば矩形窓そのものである。formula_46を大きくするほどD/A変換の理論上において最も理想的な特性を持つガウス窓への近似度を高めることができ、周波数分解能が悪くなる代わりにダイナミックレンジが広くなる。formula_46の調節だけで2種類の窓関数の特性の間を連続的に推移できるのが最大の特長である。周波数分解能はおおよそ formula_49 に反比例する。formula_50 では矩形窓と同じ。formula_51 ではハミニング窓に、formula_52 ではハン窓に、formula_53 ではブラックマン窓に似た形になる。ただし、formula_55 は第1種の0次の変形ベッセル関数。Bartlett window。三角窓 (triangular window) とも。教科書には必ず出てくるが、実際に使うことは少ない。exponential window。減衰積分をおこなうとき、暗黙のうちにこの窓関数を使っている。コンパクト・サポートでないので、実際に使うときは適当な区間の外を0にする。左右非対称なので、エコー検出など、時間非対称な問題に使う。ハン窓とハミング窓の一般化。実数パラメタ formula_58 を持ち、formula_59 でハン窓、formula_60 でハミング窓、formula_61 で矩形窓になる。Bartlett‐Hann window。修正バートレット‐ハン窓 (modified Bartlett‐Hann window) とも。バートレット窓とハン窓の線形混合。異なる比率のものを使うこともある。Nuttall window。Blackman‐Harris window。Blackman‐Nuttall window。flat top window。スペクトルのメインローブの頂部が平らであることから、こう呼ぶ。別の式で表される窓関数を「フラット・トップ窓」と呼ぶことがある。Parzen window。ガウス窓の区分3次関数による近似。Akaike window。Welch window。MDCT(修正離散コサイン変換)の前処理に使う。MDCTでの変数定義の慣習にしたがい、離散化には、formula_71 のデータ数を formula_72 とした式を用いることが多い。sine window。半波余弦窓 (half cycle sine window) とも。MP3など多くのフォーマットが使用。Vorbis window。Vorbisが使用。Kaiser‐Bessel derived window。KBD窓 (KBD window) とも。AC3やAACが使用。Lanczos window。ランツォシュ・フィルタとも。ランチョス窓などとも(誤りか)。Lanczosの発音については「現在のハンガリー領出身のユダヤ系ハンガリー人」も参照。整数パラメタ formula_75 を持つ。formula_76 の値によって、formula_76 次ランツォシュ窓、ランツォシュ formula_76 窓などと呼ぶ。データのデシメーション(画像縮小など)の前処理に、LPF(低域通過フィルタ)として使われる。ただし、formula_80 は正規化sinc関数。Brick-wall filters。

出典:wikipedia

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