Filesystem Hierarchy Standard(ファイル・ハイアラーキー・スターンダード、FHS、ファイルシステム階層標準)は、Linuxを含むUNIX系オペレーティングシステムでの主なディレクトリとその内容を定めたものである。大部分において、BSD系のディレクトリ階層を基にして拡張し定式化している。主要ソフトウェアおよびハードウェアベンダーからなる非営利組織Linux Foundationが保守管理しており、HP、レッドハット、IBM、デルといったベンダーが参加している。現行版は3.0で、2015年6月3日に発表された。多くのLinuxディストリビューションはFHS準拠を方針として宣言し、FHSにしたがっている。FHSが策定されたころ、UNIXやUnix系OSには既に独自の標準が存在していた。例えば、hier(7) で示されるファイルシステムのレイアウトは Version 7 Unix (1979) から存在していたし、SunOS の filesystem(7)、その後継である Solaris の filesystem(5) もある。最近のLinuxディストリビューションには仮想ファイルシステムとしての codice_1 ディレクトリがあり(sysfs、codice_2 の場合はprocfs)、それを使ってシステムに接続しているデバイスの設定変更が可能である。GoboLinux や Syllable Server といったLinuxシステムはFHSとは全く異なったファイルシステム階層を採用している。ファイルシステム階層の標準化は、Linuxのファイルおよびディレクトリ構造を再構成する試みとして1993年8月に始まった。FSSTND (Filesystem Standard) というLinux上のファイルシステム階層標準が 1994年2月14日にリリースされ、1994年10月9日と1995年3月28日に改版されている。1996年初頭、FSSTND をLinuxだけでなく他のUNIX系システムも含めた包括的なものとする作業が、BSD開発コミュニティからも参加者を迎えて行われた。結果としてUNIX系システムで広く問題となっていた様々な事柄を解決するために集中することとなった。そのような対象範囲の拡大過程でこの標準の名称が Filesystem Hierarchy Standard (略称 FHS)となった。物理的には別々のデバイスにあるとしても、全てのファイルとディレクトリはルートディレクトリ "/" の下に置かれる。一部のディレクトリは特定のサブシステム(X Window Systemなど)がインストールされないと作成されないことに注意されたい。これらのディレクトリの多くはあらゆるUnix系オペレーティングシステムに存在し、だいたい同じような使われ方をしている。しかし、ここでの説明はFHS特有のものであって、Linux以外のプラットフォームにも適用可能とは言えない。
出典:wikipedia
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