国際返信切手券(こくさいへんしんきってけん、略称: 国返(こくへん)、、)とは、万国郵便条約に基づき各国の郵便切手と引き換えできる国際的な金券(クーポン)である。国際郵便で返信を求める際受取人に金銭的負担をかけないようにするために使われる。一枚につき航空便書状一通分の切手と引き換えが出来る。返信用切手の代替となるもので、差出人が外国の受取人に返信を求める際同封して使用する。外国では内国の切手が使えず、また外国の切手は内国の郵便局では購入できないためである。これにより、為替レートにも左右されず最低限の国際郵便料金を外国の受取人に寄贈できる仕組みである。重量が多く最低額を超える返信を依頼する場合、複数枚入れることで対処される。この券を切手として使うことはできず、また同一国内で比較した場合、発売価格と引き換え可能な切手の額には若干の差がある。券面デザインは各国共通であり、表面はフランス語、裏面はドイツ語・英語・アラビア語・中国語・スペイン語・ロシア語が使われている。よく使用される事例としては、短波放送での外国無線局(放送局)に対する受信報告書(ベリカードの希望)がある。一方、通常の文通では必須でなく、想定される使用例も少ないため、切手と比べて低い知名度に留まる。万国郵便条約(以下「条約」)非加盟の国(例:中華民国)では無効。日本では、日本郵便の普通郵便局窓口で発売されており、売価は1枚150円である(旧特定郵便局・簡易郵便局の大半では取扱がなされていない)。これは、条約で普通の優先扱い(原則として航空便書状)の最低料金分の切手か、航空書簡に交換できると決められている。また、日本国内で国際返信切手券を交換すると、130円分の切手と引き替えることができる。これは定形郵便物の25g迄なら、航空扱いで日本から見て、地球の裏側に当たる「第三地域(南アメリカ大陸・アフリカ大陸)」まで送れる値段である。引き替えは130円分の切手か国際郵便はがき(70円)+60円分の切手、もしくは航空書簡(90円)+40円分の切手にすることができる。2002年1月1日発売分より、従前はなかった有効期限が設定され、デザインも青色の大型のものに変更された。またこれにより、2001年12月31日までに発売されたものには2007年8月31日までとの期限が新たに定められ既に満了したが、日本郵便の案内によると、日本国内で発売したものを日本国内で交換する場合に限り当分の間応じるとしている。2006年9月1日発売分からは、国名と国旗の下に、偽造防止のホログラムがついたデザインに変更された。なお、長さと幅に変更はない。第二次世界大戦後のアメリカ合衆国による沖縄統治では、特別返信切手券と呼称する同種の券が発行されており、沖縄において日本本土あて普通書状一通分の料金額に相当する郵便切手と引き換えることができた。いわゆる沖縄返還に伴い廃止された。
出典:wikipedia
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