狛江市(こまえし)は、東京都の多摩地域東部にある市である。東京都特別区部への通勤率は47.6%(平成22年国勢調査)。多摩川中流左岸に位置する。市域の北端は国分寺崖線および野川、南端は多摩川にほぼ一致する。このため北から南方向に緩やかに傾斜しているが、概ね平地といえる。標高は20〜30mの間にある。市域は「枝豆」の形をしており、市役所を中心とした半径約2kmの円内に収まる。区部と境界を接している隣接5市の内の一つである。東は世田谷区、北・西は調布市、南は神奈川県川崎市(多摩区)に接し、これら3つの面積の大きな自治体に取り囲まれた形になっている。多摩川の川崎側の河川敷も一部市域に含まれる。面積は6.39km²(639ha)。東京都の市では最も小さく、全国では長らく蕨市、鳩ヶ谷市に次いで3番目に小さい市であったが、2011年10月に鳩ヶ谷市が川口市と合併したことにより、全国で2番目に小さい市となった。狛江古墳群と総称される古墳群が存在する。昭和26年より同古墳群中最大級の亀塚古墳の発掘調査が開始された。亀塚古墳は帆立貝形前方後円墳、後円部径約31メートル、高さ約6メートル、前方部幅約14メートル、前方部長さ約9メートル、前方部の高さ約1.5メートル、括れ部の幅約8.2メートル、前方部の先開きの扇形の造出のような壇がある。亀塚古墳からは、「神人歌舞画像鏡」という中国製の鏡と、龍やキリンの図像が彫刻された金銅製毛彫金具などの副葬品が出土した。調査を指導した国学院大学の大場磐雄は、こうした出土品から、5世紀の高句麗系古墳とした。しかしこの学説はその後の調査により誤りであったことが明らかとなった。1987年から1988年までの間に旧第一小学校跡地(弁財天池道跡)の発掘調査によって、柄鏡形敷石住居跡などの竪穴式住居跡のほか、想定よりも古い弥生時代3世紀末の方形周溝墓と3基の古墳が検出された。一般に5世紀末以前に東国のこの地に異人が来たことは考えられず、まして古墳群を造営する可能性は皆無である。狛江古墳群の更なる研究により、豪族とそれを支える社会の存在が弥生時代以前からあったことが証明された。関東の古墳時代中期(5世紀頃)の標式遺跡和泉遺跡の所在地としても知られる。※その人口を突破した年を表す2005年に夜間人口(居住者)は78,314人であるが、市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は57,386人で昼は夜の0.733倍の人口になる。通勤者・通学者で見ると市内から市外へ出る通勤者25,926人、市外から市内へ入る通勤者は8,260人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多く、また学生でも市外から市内へ入る通学生は921人で市内から市外に出る通学生4,183人と学生でも昼は市外へ流出する。東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行160,161ページ 国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)この 昼間人口/夜間人口比率0.733は東京23区および東京都市部25市計48区市のなかでもっとも低い数字である。狛江市が東京都下の区市のなかでもオフィスや工場・学校が少なく住宅地の多いもっとも極端な住宅都市であることが推察される。人口密度は都内の市区町村の中では17〜19位(時期により変動がある)、都内の市では武蔵野市に次ぐ2位となる。全国の市町村で3位である。東京特別区は13,653人/km²である。狛江市では、全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。住居表示上の町名ではないが古くからある地名を記す。現在でも商店、施設、交差点、バス停などに名を残すものがある。郵便番号郵便局電話普及期に世田谷区内の砧電話局から架線されたという経緯がある(現在は狛江局収容)ため、市外局番は市域のほとんどが03である。03は、調布市や三鷹市の区部に接する地区(収容局が世田谷管内の場合)でもみられる。本市と調布市にまたがる多摩川住宅(西和泉)と神代団地(西野川)では、調布局の042が使われている。なお110番通報した場合、西和泉と西野川の一部を除き、桜田門の警視庁本部庁舎に繋がる。歴代市長主な事業所過去にあった事業所給水は市町村の事業であるが、多摩地域の多くの自治体は上水を供給する東京都水道局から事務委託されていた。本市もそれに倣っていたが2007年(平成19年)4月1日に事務委託を廃止して都営一元化された。市独自の水源は地下水で、現在も西野川に4ヶ所と和泉本町に2ヶ所の取水井戸を持っている。それ以外の水は東村山浄水場から来ており、その水源の割合は「多摩川:利根川=3:7」となっている。多摩川の分は羽村取水堰から取水しているものである。これらの割合は「井戸 : 都 = 1 : 9」で、和泉本町の浄水場で両者は混合され給水される。市内には多摩川水道橋や水道道路などがあるが、これらは川崎市多摩区にある長沢浄水場と田園調布エリアを結ぶ「長沢系」のもので、本市への給水には直接関与しない。しかし前述した都の「東村山系」の事故時には、この長沢系も使えるようになっている。また世田谷区喜多見の砧浄水場(敷地の一部は本市にかかる)は世田谷区南西部の給水を担っており、こちらも本市には関わらない。1969年から整備が進められ、1979年に市内全域が完備された。下水道完備の自治体としては全国で4番目である。下水処理は大田区の東京都下水道局森ヶ崎水再生センターで行っている。多摩地域の他市と多摩川衛生組合を構成している。焼却場などの処理施設は稲城市大丸の多摩川沿いにある。組合は長らく狛江市、稲城市、多摩市の3市で構成されていたが、1990年代に多摩市が脱退、府中市と国立市が加入し、現在は4市で構成されている。最終処分場には日の出町の「二ツ塚廃棄物広域処分場」を利用している。処分場の設置者は「三多摩地域廃棄物広域処分組合」(略称「処分組合」)で、多摩地域の多くの市が属している。収集業務は民間企業に委託している。多摩地域の多くの市でゴミ収集の有料化が実施されているが(2004年10月時点で26市中12市)、本市でも2005年10月1日より実施されている。消防は市町村の事務であるが、本市は多摩地域の多くの自治体と同様に東京消防庁へ業務を委託している。119番通報は立川市にある方面本部につながる。多摩川対岸の狛江市市域での水難事故などでは川崎市消防局が出動する場合がある。平成23年4月1日に分団の合併があり、現在第一、第二、第三、第五、第八、野川の6個分団となっている。各分団に1台のポンプ車が配備され、それぞれにAEDを搭載している。多摩地域では2市に1つの警察署という事例が多く見られる。当市も警視庁調布警察署が調布市と当市を管轄している。庁舎は管轄地域の中心である調布市国領町の甲州街道沿いにある。しかし、市の中心に拠点がほしいという要望から「大型交番」が設けられたことがある。交番現在、市立小学校は6校、市立中学校は4校ある。少子化のため、中学校2校の統廃合が予定されている。名称は狛江第○という番号形式だったが、統廃合後の新名称はオリジナルなものとなっている。2004年度より中学校の2学期制が実施され、小学校についても検討されている。なお2014年度より中学校は3学期制に戻ることとなった。図書館劇場・ホール体育施設国の施設都の施設その他前述にもあるとおり、外環道が市内一部地域を通る計画があるが、2015年現在市内を通る高速道路、有料道路はない。最寄りインターは、東名高速道路東名川崎インター、中央自動車道調布インター、首都高速道路4号新宿線高井戸インター、首都高速道路3号渋谷線用賀出入口となる。小田急バスと京王バスが乗り入れている。また、2008年11月24日より、小田急バスへの委託により、コミュニティバス「こまバス」の運行を開始している(小田急バス狛江営業所#狛江市コミュニティバス「こまバス」を参照)。市内は長らくイースタンモータースの事業エリアであったが、規制緩和後、事業縮小をはかるイースタンモータースが狛江地区及び大田区蒲田にあった営業所をグリーンキャブに売却、それ以後は主にグリーンキャブの事業エリアとなっている。なお、イースタンモータースが請け負っていたANA関連やフジテレビ朝迎えの仕事も、乗務員とともにグリーンキャブが「協力」する形で引き継いだ。現在狛江駅で営業するイースタンモータースの車は調布営業所所属である。前述の通り、旧・狛江村は6村が合併してできた。各村には鎮守として1ヶ所ずつ神社があり、現在もこれを受け継いでいる。秋に例大祭を行っている。"※プライバシー保護のため公表、公言しているものに限る。居住者は現在も居住しているとは限らない。"狛江市は、多摩ナンバー(多摩自動車検査登録事務所)を割り当てられている。
出典:wikipedia
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