セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番 ト短調 作品40は、1926年に完成された。ロシアを去ってからのラフマニノフが作曲した数少ない曲のひとつである。1914年には本曲のスケッチがはじめられていたが、1917年にロシアを離れて以降、ラフマニノフはほとんど創作活動を行っていなかった。しかし、ニコライ・メトネルのすすめでアメリカ各地を演奏旅行中の1924年から本曲の創作を再開し、フランス滞在中の1926年に完成した。初演後、曲が長すぎると判断したラフマニノフは第3楽章を中心に大幅な改訂を施して1928年に出版するが、それでも納得がいかず、さらに1938年に大規模な改訂を行い、その結果である最終稿(いわゆる改訂版)はラフマニノフ死後の1944年に出版された。現在演奏会でも数多く使用され、また彼自身によって録音が残されているのはこの版である。2009年現在、すべての版の楽譜が入手可能であり、それらを使用した録音も存在する。本曲はメトネルに献呈されている。メトネルは翌1927年に完成した自作のピアノ協奏曲第2番作品50を献呈することで返礼した。初演は1927年3月18日、ラフマニノフのピアノ、レオポルド・ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管弦楽団により行われた。ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、タンバリン、弦楽合奏コーダでは練習曲集『音の絵』第1集第3曲からの引用がみられる。代表的なものとして、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリのものがある(しかしミケランジェリはその録音に納得がいかず、結果としてミケランジェリの唯一のラフマニノフの録音となったといわれる)。他にウラディーミル・アシュケナージ、フィリップ・アントルモン、ミハイル・ルディ、ラフマニノフ自演のものなどがある。以上はいずれも最終版によるものである。初演版によるものにはアレクサンドル・ギンディン、第2版のそれにはウィリアム・ブラックによるものがある。
出典:wikipedia
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