『週刊こどもニュース』(しゅうかん- )は、NHK総合テレビジョンで放送された、1週間に起こったニュースを子供たちに分かりやすく伝えるニュース番組である。ニュースや社会問題をお父さん・お母さん・3人の子供の5人家族の設定の中で、子供にも理解できるような分かりやすい言葉を使って報道・解説する番組である。放送されるニュースは「世の中まとめて一週間」のコーナーで日めくり方式で要約したストレートニュースをマスコットキャラクターのナレーションで流し(NHK週刊ニュース、サンデーモーニング等週末の報道番組と同じ)、その後のコーナーで感心の高かったり質問投稿が寄せられたニュースについて「お父さん」がスタジオで家族(出演者)を交えて詳しく解説するものであった。NHKでは放送当初珍しかった色付き(主に青色)のルビ付きの装飾された字幕で、マスコットキャラクターの描画や「世の中―」で出される概要図などはウゴウゴ・ルーガに似た2DCGアニメーションを使っていた。放送前に子供役の出演者たちに分かってもらえるまで推敲をし、様々な出来事については、模型や図表・国家の金融政策を一般的な家庭の家計簿などに置き換えるなどわかりやすい解説を行う。番組の編集長でもある「お父さん」が主に解説を担当する。初代の池上彰(元NHK記者主幹)は開始以来11年間担当していたが、2005年4月からはNHK記者で解説委員の鎌田靖が4年間、2009年4月からは同じくNHK記者でNHK解説委員の岩本裕が担当した。それ以外の家族は基本的に約3年ごとに入れ替わっていた。開始当初から2007年度まで長男役は13-15歳の中学生と成年寄りに位置する年齢層を充てており、解説コーナーなどでリードする立場にいたが、2008年度からは12-13歳(小学6年-中学1年)に引き下げられた。番組の企画者は池上自身である。「今のニュースは難しく、子供が理解しづらい」と企画し上司に提案したところ、「言い出しっぺのおまえ自らやりなさい」といわれ、企画者自ら初代お父さん役に就任した。池上曰く「各民放の報道関係者も見ている番組」「平易な言葉で時事問題を取り上げるので、日本語を学ぶ外国人がよく見ている番組」であるとのこと。実際番組で使用した解説用フリップのデザインが、翌週月曜日の『ニュースステーション』(テレビ朝日系列)でそのまま模倣されたと語った(池上が講演で語ったもの)。一方、時事問題を模型などで平易に説明する手法は『ニュースステーション』が先駆者である。子供を対象としたNHKの報道・情報番組としては1970年代に放送された『こどもニュース』→『600 こちら情報部』(時間帯としては現在の平日18時台地域ニュースワイド番組枠の前半の時間帯に相当)があるが、『こどもニュース』は主に全国各地の小学生の生活に関するエピソードや年中行事などを扱ったストレートニュース形式、『こちら情報部』は子供向けのトレンドを扱う情報バラエティであり、いわゆる一般的な時事問題を扱う子供向け番組というスタイルはこの番組が初めてである。なお、民放では北陸朝日放送発の全国ネット番組である「KID'S NEWS」が1990年代から2009年まで存在していたが、こちらも情報バラエティ系統の内容であった。2010年11月にNHKは同年12月19日の放送を以って番組を終了する旨を発表した。4月起点の番組で且つ同年度に家族役キャストを一新していたため、年度途中での終了は打ち切りを示唆した内容であった。そして12月19日に通常通りの時間枠での放送を以て番組は終了。同日は例年の「世の中まとめて1年間」を簡略したもの(1年間の主要ニュースのダイジェストのみ)と、終盤に番組の歴史を阪神・淡路大震災やアメリカ同時多発テロなど時事と絡めながら辿る特集を流して終了。16年9ヶ月の歴史に幕を閉じた。このため、例年大晦日に放送される特番扱いの「世の中まとめて1年間」は放送されなかった(2010年分が最終)。NHKの定例会見で打ち切りの理由として、番組の趣旨が「子供を対象としたニュース番組」であるにもかかわらず、実際の視聴者層は50歳以上の高齢者(マーケティング用語で言うM3層・F3層)が多くを占めていたことを挙げた(このため「老人ニュース」と揶揄されることもあった)。後継番組として子供から高齢者まで幅広い層をターゲットとしたファミリー向けニュース解説番組『ニュース深読み』を2011年1月より開始させることも併せて発表した。なお、打ち切りが発表される約40日前の『ゆうどきネットワーク』の『あの時をわすれない』コーナーで、ピントくん役の古川登志夫個人を取り上げた際に、ピントくんのアフレコやスタジオでのメイキング風景などのシーンが30秒程挿入されており、これが事実上最後に公開されたメイキング風景となった。基本的に「世の中まとめて一週間」「今週の大ハテナ」「今週のキラリ」を放送し、その他のコーナーは不定期に放送する。不在な年度もある。2000年9月20日に集英社より刊行された池上の著書である。この中で池上は『週刊こどもニュース』を製作する中で起こった苦労話や裏話などを綴った。その例として以下のようなものが挙げられる。他にもスクープ君誕生の逸話や農家への訪問に関する裏話などを綴った。エリア内(主に豊田市と豊橋市周辺)在住の日系ブラジル人に対する放送での支援を強化している名古屋局では、生という性質上放送は他の地域と同じく通常のスタイルをとっているものの、放送後に専門のスタッフが特集企画のポイントを翻訳し、同局のポルトガル語ホームページで公開していた。これは、番組内容がこどもにニュースを分かりやすく説明するということから、日本語が十分にできない日系ブラジル人にも役立つと判断してのものである。2か国語放送が行われないにもかかわらず、名古屋局ポルトガル語ページの番組情報に「KODOMO News Weekly」として列挙されていた。
出典:wikipedia
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