『新・平家物語』(しんへいけものがたり)は、1972年(昭和47年)1月2日から12月24日まで放送されたNHK大河ドラマの第10作目である。吉川英治の大河小説『新・平家物語』を原作に、平家一門の栄華とその滅亡を描く一大叙事詩。大河ドラマ第10作目にふさわしい豪華なキャストとセットが話題になった。大河ドラマ10作目を記念して、過去の大河に出演した主役クラスが顔を揃え、これまでにない豪華なキャスティングが話題になった。テレビ放送20周年の節目もあって、テレビ草創期の原点に帰るべく舞台演出を意識したスタジオ収録のみで収録され、唯一のロケはドラマ冒頭の厳島神社での平家納経奉呈のシーンのみとなった。この厳島ロケは1971年(昭和46年)11月15日から3日間行われ、午前9時の満潮時に合わせて、清盛と地元の消防団員扮する平家の公達が朱の回廊を歩くシーンや舞楽を観るシーンなどを撮影した。「どこの寺で撮影した?」と問い合わせが来るほど豪華で大掛かりなセットが組まれ、特に義経と弁慶が対決した「五条大橋」は2重のアーチ型の大セットだった。清盛が使用する牛車はあまりの大きさにさすがに再現できず、屋形の中が二畳強、輪の大きさが直径1.5mの小型のものを特注したが、それでも他のセットを組むスペースがなくなったという。主役・平清盛の仲代達矢は、清盛出家のシーンに合わせて自分の頭を実際に剃り、「毎日手入れしないとおできができて」と笑っていたという(これは、後白河院役の滝沢修の髪が薄く、滝沢が実際に剃髪をして僧形になることをスタッフに伝えていたことも影響している)。この断髪式は、収録前日、中村玉緒、藤田まこと、和泉雅子らの立会いのもと行われた。また義経役の志垣太郎はこの作品が出世作となり、緒形拳が「義経より目下の医者役で凄かった」と後に述懐している。初回視聴率17.3%、最高視聴率27.2%、平均視聴率21.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。太字は総集編出演者冨田勲が担当。曲はテーマ音楽、劇中曲ともに森正指揮によるNHK交響楽団の伴奏と琵琶・琴をはじめとする和楽器の音を融合させたものとなっている。テーマ曲は「源氏物語幻想交響絵巻」(1998年初演)の終曲としても使われた。本編はサブタイトルがない。総集編は上ノ巻(99分)と下ノ巻(90分)によって構成モノクロの第46回と第52回(最終回)及び総集編が現存し、総集編がDVD販売、第46回が時代劇専門チャンネルで放送されている。また、『テレビ探偵団』に志垣太郎が出た時、総集編にはない五条大橋のシーンが放送された。当時の新聞記事などから第35話の可能性が高いと考えられる。NHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めている。
出典:wikipedia
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