シンデレラ () は、童話の一つ。また、その主人公。仏語で『サンドリヨン()』。和名は『灰かぶり姫』あるいは『灰かぶり』。グリム兄弟によるアシェンプテル () 、シャルル・ペローによるものが知られているが、より古い形態を残していると考えられている作品としてジャンバッティスタ・バジーレの『ペンタメローネ(五日物語)』に採録されたチェネレントラ (Cenerentola) が挙げられる。中国にも楊貴妃がモデルと言われる掃灰娘や、民話に基づいていると思われる唐代の小説「葉限」などの類話があるなど、古くから広い地域に伝わる民間伝承である。日本ではペロー版が有名である。児童向け作品として絵本・アニメなど様々な形で公表されている。なお、 、 、 、 などはいずれも「燃え殻」「灰」を意味し、上述の各作品名はこれらの派生形である。和訳名の『灰かぶり姫』もこれらを汲んだものである。世界中にシンデレラのバリエーションといえる話が残っている。現在知られている中でもっとも古い記録の一つに、ギリシャの歴史家ストラボンが紀元前1世紀に記録したロードピスの話がある。それは以下のような話である。細部は異なるものの、大筋としては以下のとおりである。翻訳によってはシンデレラは本来「エラ」という名前なのだが、灰で汚れた姿を継母達が「灰まみれのエラ/シンダーエラ」と馬鹿にしてからかった事から、シンデレラと呼ばれる様になり、王子と結婚したときにエラ妃となったという記述がつく場合もある。原題は、「 (サンドリヨン、または小さなガラスの靴)」。ガラスの靴を履かせ、カボチャの馬車に乗せるというモチーフを付け加えたのが、フランスの文学者シャルル・ペローであると言われている。一般によく知られるストーリーとの相違点として、舞踏会は2晩続けて開かれ、サンドリヨン(シンデレラ)も2晩続けて行っている。なお、ガラス(verre)の靴は仏語で同じ発音のリスの毛皮(vair)の靴をペローが誤認したという説が長年流布していたが(バルザックなども言及している)、近年のポール・ドラリュの研究によるとペロー以前に仏語圏外でもガラスの靴が登場するバージョンが確認されており、ペローは説話を正確に記録したとされている。もっとも、これに対する反論も出されており、いまだに結論は出されていない。アシェンプテル (, KHM21) 。グリム童話はペローの影響を強く受けているといわれるが、この物語に関してはペローのものよりも原話により近いのではないかといわれている。ペローとの違いとして主になどが挙げられる。(これらの要素は初版から7つのヴァージョンを経る間に表れたり削られたりと一定ではないので、本格的に調べるうえでは注意が必要である)ペローやグリムよりも以前の17世紀の南イタリアでバジーレによって書かれた灰かぶり猫 (, 1日目第6話) は、ペローやグリムよりも古い形と考えられ、両者と異なる部分がある。バジーレの作品の最大の特徴は最初にゼゾッラ(シンデレラ)が最初の継母を衣装箱に挟んで首を折って殺害する場面があることである。このシーンはグリム童話の1つである「ねずの木」と共通する側面を有している。日本に「シンデレラ」が紹介されたのは1886年に「郵便報知新聞」が発表した「新貞羅」や翌1887年に菅了法翻訳による「西洋古事神仙叢話」にある「シンデレラの奇縁」がある。1900年に坪内逍遥が本名の坪内雄蔵名義で高等小学校の教科書用に「おしん物語」の題名で書いた。ここではシンデレラは名前を「おしん」とされ、登場人物や小道具なども日本風にアレンジされた。1940 - 41年、プロコフィエフ作曲のバレエ音楽。シンデレラ参照。作品でなくても、これをモチーフにしたいわゆる「シンデレラストーリー」(後述)も多い。1996年(平成8年)にNHK衛星第2テレビで『シンデレラ物語』(全26話)が放映された。詳細は、シンデレラ物語を参照。1957年 CBSによって放映された、テレビによるミュージカルで、ロジャース&ハマースタインによってジュリー・アンドリュースの主演で製作された。全米で一億人以上の人が観たと言われる大ヒットとなり、数度にわたるリメイクや舞台化も行われた。代表的な歌は 『イン・マイ・オウン・リトル・コーナー』 ("In My Own Little Corner") 。日本でも何度か上演されている。1986年(昭和61年)3月-4月 シアターアプルにて上演シンデレラ:伊藤つかさ、王子:乃生佳之1995年(平成7年)8月 新宿コマ劇場にて上演シンデレラ:酒井法子、王子:石井一孝、妖精:久野綾希子1996年(平成8年)8月 新宿コマ劇場にて上演シンデレラ:麻乃佳世、王子:石井一孝、妖精:久野綾希子1997年(平成9年)8月 新宿コマ劇場にて上演シンデレラ:麻乃佳世、王子:沖田浩之、妖精:久野綾希子2002年(平成14年)8月 新宿コマ劇場にて上演シンデレラ::遠野あすか(宝塚歌劇団)、王子:樹里咲穂(宝塚歌劇団) 、妖精:鳳蘭2003年(平成15年)12月 梅田コマ劇場にて上演シンデレラ:遠野あすか(宝塚歌劇団)、王子:真飛聖(宝塚歌劇団)、妖精の女王:鳳蘭、王様:榛名由梨、女王様:初風諄、継母:瀬戸内美八、義姉:高汐巴、峰さを理 他2008(平成20年)年8月モーニング娘。が宝塚歌劇団の専科及び卒業生を共演に迎え、新宿コマ劇場にて上演。なお、モー娘。ファン及び宝塚サイドが「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」をやったことを機会に「面白かったのでまた別の話でやってみたい。」という熱烈な要望が出たことから実現した。2016(平成28年)年12月 三越ファミリー劇場公演として、三越劇場にて上演 シンデレラ:安達星来、王子:渡辺和貴、継母:神野美奈実、マリオム・魔法使い:辻麗子、小さい姉:浅見かがり、大きい姉:西川可奈子 ほか。ノンアルコールカクテルの一つ。サンドリヨン、もしくはサンドリオンという別名もある (どちらも " と表記する)。シンデレラの話を元に、惨めな境遇から、ちょっとしたことがきっかけで成功をつかんだ人(特に女性)を「シンデレラ」、出世譚を「シンデレラ・ストーリー」と呼ぶようになった。更に派生語として「シンデレラガール」「シンデレラボーイ」等がある。松任谷由実の歌『シンデレラ・エクスプレス』は、遠距離恋愛のカップルが週末を共にすごした後、最終列車(特に、東海道新幹線の東京駅21時0分発新大阪駅行の最終列車「ひかり289号」(1987年(昭和62年)当時)、2015年(平成27年)現在は21時23分発「のぞみ265号」)に乗って去る側と残る側に別れる様を、深夜24時までしかいられない華やかな舞踏会の場に例えたもの。1985年に『日立テレビシティ』(TBS)で放送されたドキュメンタリー番組(歌と同様、遠距離恋愛のカップルが「ひかり」で別れる模様を映した番組であり、後のCMの原型となる)のために制作された楽曲である。なおJR東海は発足直後からしばらくこれをキャンペーンで使用したが、本来同列車は旧型の0系車両が使われるところ、日曜夜の同列車だけはそのCM通り当時新型の100系車両を使うなど、用意周到な配慮がなされていた。シンデレラ・エクスプレス (CM)も参照。シンデレラコンプレックスは、米国の女流作家コレット・ダウリングが1981年に提唱した概念で、この童話を元に名付けられた。詳しくは該当項目を参照。シンデレラボーイは、魔法使いの力でシンデレラが舞踏会に出て、王子の目にとまってお妃に迎えられたことになぞらえ、主に男性の無名のスポーツ選手で、チャンスをつかんで急にスターダムにのし上がった選手を指す言葉。無名のボクサーから一転、ロサンゼルスで王者を破り、世界フェザー級王者になった西城正三のニックネームになった。
出典:wikipedia
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