ガンダムアストレイ(GUNDAM ASTRAY)は『機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ』に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。「アストレイ」は英語で「王道ではない」などを意味する。メカニックデザインは阿久津潤一(ビークラフト)が担当し、いくつかの派生機や装備はその他の多人数が分業でデザインしている。オーブ連合首長国の国営企業であるモルゲンレーテ社が、大西洋連邦とのG兵器の共同開発の際用いられた大西洋連邦のMS開発技術を無断使用して完成させた機体。型式番号は "Main Battle Figure" を略したもので「主力戦闘人型機器」を意味する。また、後に開発される制式量産機「M1アストレイ」の原型機という意味から「プロトアストレイ」ないし「P0(ピーゼロ)シリーズ」などとも通称されている。C.E.70年当時、戦争が激化する中で自国防衛戦力の強化の必要性を感じたオーブはMSの開発に着手したが、自国のみでのMS開発は難航を極めていた。既に鹵獲していたジンを解析し、それをコピーする事は可能であったが、オーブにおける制式MSはその性能を凌駕するものでなくてはならかった。モルゲンレーテ社ではエリカ・シモンズのもと独力で連合が開発するMSと遜色のないシステム構造を導入できるレベルに達したが、武装・装甲材・特殊技術には連合側に一日の長があった。一方、大西洋連邦はナチュラル用OSの実用化に苦戦していたため、その打開策として共同開発のオファーをオーブのモルゲンレーテ社に持ちかけた。この際、本事業を請け負っていたオーブ五大氏族の一つサハク家は、オーブが最先端を行くパワーパック技術を提供し、それをきっかけとしてストライカーパックの設計、そしてヘリオポリスにおけるモビルスーツ製造の請負まで確約させる。さらにその開発製造過程の技術を盗用することを独断で決定した。これは明らかに大西洋連邦との契約に違反したものだが、結果的にモルゲンレーテ社はG兵器からMS本体の開発データを取り込むことに成功した。そのため、基本性能と装備品などはG兵器との類似点が多い。機体の基本構造も連合側のMSに合わせた作りとなっており、そのためOSもいくつかの改変を行いつつ連合側と共通のものを導入した。ただし、アストレイシリーズのOS開発を担当したヘリオポリスのカトウ教授の手をもってしても成果は上がらず、量産型であるM1アストレイのOS完成にはキラ・ヤマト等の助力を仰ぐ結果となっている。開発は特に開発当時のオーブのビーム兵器の小型化技術は程度の知れたものであり、ビームライフルやビームサーベルなどの開発に関しては大西洋連邦の技術に大きく依存している。なお、両陣営ともこれらの強力な携行兵器を敵MSに使用させない対策として、両掌のエネルギー供給用プラグに接続した時点で機種照合が行われるため、アストレイ(G兵器)以外には扱わせまいとするプロテクト面の強化も新しい概念だったが、アストレイでは更なる工夫を凝らし、このエネルギーをあえて外部に放電させてソフトキル目的に使うという応用法も取り入れられた。ほかにもアストレイ独自の点は多数存在する。ブラックボックスであった フェイズシフト装甲の解析に失敗したため、装甲材及び構造材にはオーブ独自のマテリアルである発泡金属が採用され、かつバイタルエリア以外は被装甲箇所を大幅に減らすことで機体を軽量化。ゆえに胴部背面、肩部後面、前腕部腹面、大腿部側面後面、脛部全周が無装甲となりフレームが剥き出し(正確には爆発物の破片などの飛散物の混入防止や防塵、空力特性改善などのためにフレームに合わせて整形された軽素材による極薄のカウルがかぶせてあるが当然、耐弾性などの装甲としての効果はない)になっている。当然ながら耐弾性能は低いが、重量はG兵器の中で最も軽いデュエルと比較して10トン以上の差を生み、運動性能向上に大きく貢献する要素となった。軽量軽装甲、耐弾性能の劣勢は運動性能の優勢を以て之を補う、というこの基本設計思想は、以後オーブ軍主力MSに受け継がれていく。ボディの基本フレームもG兵器とは異なるもので、限りなく人間に近い動きが可能な柔軟性を持っており、八極拳や剣術など、広い意味での「武術」を動作として再現できるほどであった。このフレームは本体の軽量さとあいまって、極めて高い運動性能を発揮する。加えて、足の底面一帯(黒色部)はゴム(ラバー)素材で出来ているとされ、人間が運動靴に求めてきた機能を巨大ロボットに取り入れたかのような意匠も見られる。また、背中には多関節アームによって必要に応じて腰部背面の尻尾状(テール)パーツまでスライドする可動式バックパックや、交換可能な頭部ユニットなど、機体の各所にはオプション装備のためのハードポイントやギミックが多数備えられており、その点はG兵器の1機であるストライクの開発コンセプトに近いものがある。オプションパーツも多数設計されていたが実際に製作されることはなく、最終的には1機のコンピュータ内にデータとして限定的で残されることとなった。テールパーツはバックパック及びライフルのマウントスペース兼電力ケーブル結合部であり、備えられたプラグを介してバッテリーを充電する。アストレイの開発はヘリオポリス内の秘密工場で極秘裏に進められ、最終的に基本フレームの色が異なる「ゴールドフレーム」「レッドフレーム」「ブルーフレーム」の3機がロールアウトされ、それぞれ別々の道を辿ることになる。また予備パーツ状態でさらに2機のアストレイが存在しており、1機はその後ほぼそのまま(AIとセンサーを改修)組み上げられて「グリーンフレーム」に、もう1機はライブラリアンによる大幅な改修を経て「ミラージュフレーム」として完成している。その後、プロトアストレイの開発データは望むと望まないとに係らずオーブ国外に流出し、「レイスタ」、「シビリアンアストレイ」などの民生用MS開発へと繋がっていった。また、マーシャン製のMSにも部分的に技術が利用された。また流出したデータにより、ライブラリアンはレッドフレームを再建造(「レプリカ」)、アクタイオン社は独自改修した「ノワール」と「ターンレッド」を建造している。目次へ移動目次へ移動目次へ移動オーブでスペシャル機を表す金色のフレームを持ち、本国からの処分命令を無視しロンド・ギナ・サハクが自らの野心のために持ち去った機体。最大の特徴は両腕の掌に増設された連合MSと共通の武器接続プラグを有する点で、デュエルを初めとするG兵器などの専用ウェポンを特別な手段なしで使用できるのが他のアストレイと異なる。当初はアストレイ全機を運び出そうとしたがヘリオポリス襲撃が始まってしまい、ギナは先行して本機に乗り込み脱出路を切り開くためゲイボルグを持ち出して使用するも、整備不充分であったため右腕がバーストを起こしてしまう。機体への悪影響を防ぐため右腕は強制排除され、これを拾ったことでロウ・ギュールはレッドフレームとブルーフレームの発見に至った。この右腕は後述するようにレッドフレームの修復へ使用されることとなる。なお、元々は脱出時にナチュラル用OSのデータとオプション装備のデータも本機にコピーされ持ち出されるはずだったが、データ量の多さからコピーしきれず、レッドフレームとブルーフレームに写されることとなった。コーディネイターであるギナの反射神経に相応しい機体とすべくOSの最適化を自力で済ませて持ち出された。損失したままだった右腕部と新たに破壊されてしまった頭部位に、オーブ近海で極秘裏に回収したGAT-X207 ブリッツの右腕を攻盾システム「トリケロス」ごと用い、新造型のモノアイ付き頭部を加えて改修した状態。「天」は「アマツ」と読む。右肩アーマーの上部には赤いラインが施され、右腕のマニピュレーターの指先は鋭角化されている。ブリッツの能力を取り込むことに成功したため、全身はミラージュコロイドを定着・使用するため黒色の装甲となり、右腕のみPS装甲を展開させられるようになった。ギガフロートでの戦闘では右腕だけを消した状態で斬りかかってきたガーベラ・ストレートを掴み、突然空間で静止したかのような錯覚を与えるなどしてレッドフレームを翻弄した。まだ調整状態であり、ギガフロート攻防戦から第三次ビクトリア攻防戦までの期間に右肩部の微細改修や、後述の「トリケロス改」への換装が行われた。天の完成型。本体の形状は未完成状態から大きな変化はないものの、背中に装備された「マガノイクタチ」によりイメージが大きく変わり、より禍々しさを増している。ちなみに「マガノイクタチ」はパーツ状態で軌道衛星「アメノミハシラ」に運び込まれ、そこで本体に組み込まれた。未完成状態との差異は背部ユニットと左肩部の安定翼、およびネックガード。『SEED ASTRAY special edition』に登場。モルゲンレーテ社が当初予定していた天の完成型。(型式番号:MBF-01)ブリッツの腕から解析されたPS装甲とミラージュコロイドシステムを応用して、全て新規製造のオリジナルパーツで開発される予定だった。しかしギナが出撃を急いだ為、ブリッツの腕を移植して使用することになり、実際に造られることはなかった。両腕がブリッツに近いものとなり、脚部も追加装甲がアンクルガードのみとなっている他は、後の天ミナと同型になっている。また、太股前面の装甲デザインがPGのディテールとなっている。レッドフレーム及びブルーフレームセカンドLとの戦いにおいて損傷したゴールドフレーム天を、オーブ管轄の宇宙ステーション「アメノミハシラ」にて改造した機体。改修された機体は、前出の改造前の天と区別する意味もあり、搭乗者であるロンド・ミナ・サハクの名からそう呼称される。天からの主な改修点は、脚部の強化および武装追加である。脚部はフレーム機構が露出している前面をGAT-X207 ブリッツに近い形状の追加装甲で覆い、ハイヒール状の新型足首ユニットに交換されている。これは当初の修復時には天と同様のものが用いられていたが、稼働試験中に偶然遭遇したZGMF-X11A リジェネレイトとの衝突時に脚部を破壊された為である。なお外形上では判別できないが、内部構造も相応に手が加えられており、トータルでは約30%程度のスペック向上が見込まれている。大気圏内を飛行することも可能で、C.E.73年代の最新鋭機とも充分に渡り合えるポテンシャルを秘めており、劇中でもトップクラスの機動力を持つといえるデルタアストレイを一蹴している(これは当然パイロットであるミナの高い技量によるものとも言えるのであるが)。また、「天空の宣言」後、ザフト脱走兵が潜伏していた町にザフト正規軍がバビを用いて攻撃をしていた際に突如舞い降り、バビを一蹴し町を守った。また、武装類にはミナの「『天空の宣言』に賛同する者たちを守る」という目的が反映されており、敵機体にほとんどダメージを与えることなく行動不能に陥らせることができるマガノイクタチも含め、相手に必要以上のダメージを与えず敵パイロットの命を奪わずに済むような配慮がされている。目次へ移動ヘリオポリス崩壊に際し、ジャンク屋のロウ・ギュールにより発見され彼の愛機となる。フレームの色の赤はオーブでナチュラル用の機体を表す色で、ナチュラルが操縦することを前提に開発された検証機である。アニメ『SEED』本篇の第1期オープニングにゲスト出演している。作中では先んじてナチュラル単独の操縦機となったが、ロウは擬似人格コンピュータの「8」をシステムに繋げてサポートを受けている。ベースOSにも積極的に手を加えており、蘊・奥老人から伝授された剣術や、八極拳らしきデータなど、様々な情報を上書きしている。先行3機のアストレイの中でも原型を留めている方だが、右腕はゴールドフレームとの初戦以降ヘリオポリスで回収していたP01の物を移植した状態となっている。そのため、プロモーションビデオでバクゥ偵察型の頭部が使用できたのはこの腕のお陰である。オプションに関しては150ガーベラやパワーローダーなど奇抜さで他のアストレイの追従を許さず、それらはほとんどロウが自作したもの。主武装であるガーベラ・ストレート以外の武装は必要に応じ装備される。『FRAME ASTRAYS』では全身に包帯を巻いた姿で登場したが、愛機と共に善くも悪くも有名人だったロウ自身と、中立の立場であるジャンク屋という素性を隠すためのもの。単に「目立ちたかったから」という理由でライゴウとジスト専用シグーに奇襲を仕掛けるが、偽装が剥がれると急いで退散した。このデザインは『電撃ホビーマガジン』誌上にて発表された「ASTRAYS アジア圏模型コンテスト韓国大会」の1位作品が基になっている。『VS ASTRAY』ではレッドフレームの通常の外観のまま「パワーシリンダー」を組み込んでおり、フレームの出力と耐久性を向上させている(これはライブラリアン再生産機のレッドフレームも同様)。『ASTRAY R』に登場。ザフトの水中用MSグーンの外装甲を改修した即席の潜水装備。レッドフレームの上半身をすっぽりとグーンの外装甲で覆うことによって耐水圧能力を向上しているが、反面機動力は大幅に低下している。通常のパックパックの状態については、設定画稿では不明で、スライドさせた状態とはずした状態の2種類の解釈が存在している。ガーベラ・ストレートは腰に装備することが出来ないために右背面に設置し、使用時は増設した作業用マニピュレーターを利用する。緊急時には装甲を離脱させることで機動力を取り戻すことができるが、水中戦は想定していないため装甲離脱後にコクピットが浸水した。背面の推進器は装甲離脱後も装備したままとなっている。『DESTINY ASTRAY R』においては、脱着を可能としたバージョンアップ版が登場している。オーブでレッドフレームの修理と、その際依頼されたアークエンジェルの修理を行った際に譲り受けたM1アストレイのバックパックを、レッドフレーム用に独自改良した装備。本体側のバックパックは機能通り下方へスライドされ、空いた背中のスペースにエールストライカーのようにドッキングしている。なお、ビームサーベルも機能通り下方へ移動させているだけなので使用に問題は無いが、「フライト・ユニット装備時は使えない」と間違われやすい。加えて、資料によってはM1Aアストレイの物を使用しているとの記述もあるが、これも間違いである。試験運用時はM1のバックパックを取り付けただけであったが、後に吸気インテークや燃料タンク兼用ウイングが追加されており、大気圏内での滞空時間や航続距離を飛躍的に延ばす事に成功した。ユニットは本体と分離し単体飛行することもできる(ただし8のサポートが必須となる)。なお、劇中での描写は皆無だが、元々M1のバックパックは大気圏内外問わず使用出来る装備であったこともあり、関連ゲーム『GGENERATION』シリーズ等の作中では宇宙空間のステージでも問題なく機能している。ガーベラ・ストレートVol.2を使うために作られた装備。ロウがZGMF-X09A ジャスティスとミーティアのドッキングを目撃し、それをアイディアとして製作した。レッドフレームの数倍のサイズがあり、胴体部に合体したレッドフレームが実際にガーベラ・ストレートを構え、その動きをパワーローダーにトレースさせて運用する。普段は上半身と下半身の2つに分けてリ・ホームに格納されている。また、それぞれのパーツは、レッドフレーム以外にワークスジンやバクゥ改などのMSとドッキングしてコアとして制御する事により、作業用重機としても運用可能。人型のMS本体が胴体部にドッキングするその姿は同名の作業用機械に近い風貌を持つ。パワーはあるものの、そのあまりの巨体ゆえに機動性は劣悪で、通常の戦闘に使えるようなものではなかったようである。リジェネレイトとの戦闘で一部を破壊された。レッドフレームの両腕部にジャン・キャリーが開発した強化型駆動システム「パワーシリンダー」を組み込んだ状態。両腕のほか、人間の背骨や背筋に相当するフレーム類が併せて強化され、これによりパワーローダーを使わずにガーベラ・ストレートVol.2を扱えるようになった。見た目はまさにボディビルダーさながらの筋肉質である。使用時には各部が展開する。この機体は通常のMSとは比較にならない程のパワーを持ち、ガーベラ・ストレートVol.2を振る以外にも、単純な打撃攻撃(パンチ)だけで相当なダメージを与えることができ、PS装甲持ちの機体であろうとも内部メカは無事では済まない。ロウはジャンク屋としての勘で弱点を見抜き、自称「赤い一撃(レッド・フレイム)」でリジェネレイトの内部機能を破壊、行動不能にして連合の勢力圏内へ吹き飛ばした(同質の技としてバリー・ホーの使う「拳神」がある)。本来のガーベラ・ストレート(Vol.2では無い)も装備しており、左腕の付け根のスリットから伸びるアームに鞘ごとマウントされており、使用時には腰の辺りに引き出して抜刀する。尚、右腕側のスリットは蓋の嵌め殺しになっており、アームは無い。後に、パワーシリンダーが小型化によってノーマルの腕に組み込まれたため、このパワードレッドのパーツはリ・ホーム内に仕舞われていたが、『DESTINY ASTRAY R』では、ロウによってそれまでの3倍の高出力に改良をほどこされた姿で登場。この改良型をロウは「スーパーパワードレッド」とも呼ぶが、外見的な違いは無い。『DESTINY ASTRAY R』に登場。フライトユニット装備のレッドフレームに、ロウが開発したマルチツールであるカレトヴルッフを3つと、カレトヴルッフとの連動を前提としたドライグヘッドを装着した形態。フライトユニットに専用アームを介する形でカレトヴルッフを装着しており、カレトヴルッフが翼を模した見た目となる。この形態ではコロイド粒子を使用した機体の姿勢制御によって、通常のフライトユニット装備より安定した機体制御が可能となっている。この名称はカレトヴルッフの名称の源流であるウェールズの伝承にある赤い竜から取られている。なお、デザイン当初において、この形態はカレトヴルッフ1基とドライグヘッドによるものだったが、製作スタッフの「翼状にしたいので、両側2基にしよう」→「両側2基にすると、1基手にすると片翼になる」との過程から、3基装備となった。ロウが火星に渡った際、レッドフレームを強化換装した機体。マーズ・ジャケットはMJと略称される。通常時は、デュエルのアサルトシュラウドに似た重装甲アーマーを全身に装備し、頭部のアンテナが下にスライドする事でモノアイが現れ、外見はザフトのニューミレニアムシリーズの機体に似た状態となる。この重装甲アーマー装着時には単独での大気圏突入も可能である。非常時には、全身の装甲を強制排除する事で、本来の高い機動性と戦闘力を持った機体となる。専用ビームライフルの上部は、両刃型のビームナギナタとしての機能を持つ。背部にある2翼のウイングは、日本刀型実体剣を1本ずつ装備しており、他にも高出力のビーム砲やバーニアとしての機能もある。また、腕にはハイペリオンの技術を使用したビームシールド発生装置を装備している。もちろん、ガーベラ・ストレートも帯刀可能。ロウたちが火星から帰還する際にリ・ホームに同乗していた火星居住者ディアゴ・ローウェル(『DESTINY ASTRAY』当初は常時パイロットスーツを着ていたため正体不明だった)がユニウスセブン落下時に勝手に“借り”て地球に降下し、そのまま地上で使われることとなる。最終的にレッドフレーム本体はロウに返還され、MJパーツはジャンク屋組合製のシビリアンアストレイJGカスタムに付け替えて、ディアゴに譲られた(マーズジャケット参照)。『VS ASTRAY』に登場。ネブラブリッツとの戦闘で破損したレッドフレームに、ライブラリアンとの交戦で大破していたターンデルタのパーツを組み込み、ガーベラ・ストレート、タイガー・ピアス、タクティカルアームズIILの3振りの剣を装備した姿。ロウが持つ技術の集大成といえるMSであり、多くのコズミック・イラのMS技術がふんだんに盛り込まれている。ただし、ドラグーン・システムなど本機の基本スペック、およびロウの能力では稼動させることすら出来ないような装備も盛り込まれており、ロウ自身の技術を「詰め込めるだけ詰め込む」ことが優先されている節がある。走攻守に機能するタクティカルアームズIILの存在により、マウント場所確保のためバックパックは撤去され、サーベルを含めライフルとシールドも非携帯となった。ライブラリアンによって再生産されたプロトアストレイ。シビリアンアストレイ等を用いた改造機ではなく、データから作成されたレッドフレームの完全なコピーで、パワーシリンダーなどの改造も含めロウのレッドフレームと同性能・外観で、型式番号も「MBF-P02」のままである。ただしオリジナルの左肩に存在するジャンク屋組合のマークは描かれていない。他のライブラリアン製のGと異なり、ストライカーシステム対応化は行われていない。カーボンヒューマンとして復活した蘊・奥が搭乗しており、タイガー・ピアス(ウン・ノウ専用ジンが装備していた物ではなく、復活した蘊・奥が改めてガーベラ・ストレートと同じ様に打ち鍛えた物らしい)を装備している。ロウの前にゲイルストライクと共に現れ(このときロウの機体も強化パーツを装備していなかったため、両機ともノーマル状態)、攻撃を仕掛ける。同性能の機体同士で互角の戦いを繰り広げるが、整備の差で敗北。ゲイルストライクへ特攻を図るが、意図に気づいたND-HEにバッテリーを切り離されたため、自爆は阻止された。その後、機体はND-HEが、タイガー・ピアスはロウが回収している。時系列的に前の『DESTINY ASTRAY B』にも登場し、ダンテ・ゴルディジャーニのアストレイノワールと交戦している。目次へ移動中立コロニー・ヘリオポリス崩壊の裏側で起こっていたアストレイ処分騒動において、叢雲劾がロウ・ギュールより譲り受け、以降長きに渡り愛機となった試作3号機。フレームの色の青はオーブで局地戦仕様を意味する色であり、「オプション装備のスペック検証機」として開発された。自国のオーブ、盗用した連合だけにとどまらず、ザフトすらも含めた膨大な量のオプション・データが移植済みだったため、傭兵である劾に絶大な恩恵をもたらしてゆくこととなった。それらを装備したブルーフレームは、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B』の副題「オペレーション(TACTICS):○○」に含まれる一文から通称されることが多く、「ある目的を達成するための能力に特化させた状態」と同義でもある。そして、ブルーフレームの大きな個性となったのが「頭部ユニットの交換機能」を最大限に活用した点であり、簡単なジョイントさえ作ってしまえばどんな装備でも付けられる規格とを組み合わせることで、他のプロトアストレイシリーズ以上に外見を頻繁に変化させ、まさしく臨機応変を体現した機体となった。主にザフト製の実弾火器で固められたオプションセット。長時間にわたって多くの敵と戦うための装備で、電力消費の激しいビームライフルは持たない。弱点は重武装ゆえの重さだが、撃ち尽くしたものから破棄することでカバーする。地球連合に雇われての任務(アルテミスの用心棒、連合の地上部隊)などで選択された。小説版では、似た重装備のジンを見た風花にからかわれたイライジャが「劾だってよく使う」と言い返すも、「劾の場合は条件が合う時だけ」と一蹴されていた。ミラージュコロイドを見破るために用いられたオプションで、本機初の頭部交換ユニット。強化された各センサーと、得た情報を解析する専用コンピュータの2段構えからなる。在来MSとは比較にならない性能である反面、エネルギーの消費がすさまじく、OSにも大きな負荷をかけるため長時間は使用できない。武装はイーゲルシュテルンを除いて本体標準装備そのまま。暴走状態の高速実験艦を捕捉するために用いられた大型ブースター。ただし理論では可能でもパイロットには多大な負担がかかり、コーディネイターである劾ですら長時間の加速で気を失うほどだった。高速移動艇等の高性能エンジンを組み合わせてこの任務のためだけに製作された。武装はイーゲルシュテルンとサーベルのみ。ブルーフレームの水中戦オプションで、水中用センサーの頭部ユニット、背中の強力な水中ジェット、四肢に装備されたスケイル・アーマーなどで構成される。このシステムは、アーマー表面に並べられた無数の鱗(Scale)を模した機器を振動させて推力とする技術で、在来のザフト水中用MSとは設計思想が全く異なるものであり、通常ありえなかった「スライド移動」をも可能にした。また、振動のパターン次第ではフォノンメーザー砲を防御することも可能だが、ダメージは残るので緊急時のみの使用法である。なお、潜水用ではないため比較的浅い深度での運用に限られる。武装はアーマーシュナイダーと下記魚雷銃の2つだが、「ASTRAY B 『オペレーション11(TACTICS 13):フライト・ユニット』」ではビームライフルで戦っていた。デザインは町田能彦(スタジオオルフェ)が担当。『天空の皇女』では、改修型のセカンドリバイ用に新技術を導入して再開発される。『SEED ASTRAY special edition』にて公開された装備で、非常に狭いフィールドで超接近戦をするためのものとされる。別称 潜入ミッション用近接戦装備。コンプリートセンサーは後年発のリファインデザイン型で、1本だけ持つアーマーシュナイダーは後述の「セカンドリバイ」型。ハンドガンは後述の「フルアーマー・フェイズシフト」の物と明記されており(65頁。ちなみに画稿では左腕に装備)、改装経歴が前後した組み合わせになっている。したがって公式の物語内では未確認だが、かなり近い状態の姿が後述の「セカンドG」にて確認されている。目次へ移動初めに、物語上の順番としては「セカンドL」の状態の方が早い登場(完成)となったため、その経緯は後述の「セカンドL」項を参照のこと。したがって、通常ブルーフレーム セカンドとは「セカンドG」を指し、両肩・胴体・脚部などを改良したセカンド仕様の本体に、あとから再生産されたノーマル型の頭部とバックパックを装着した姿のこと。機体名に含まれている「G」は劾の頭文字としてセカンドLと区別するためのものである。武装はアストレイ標準装備と下記の戦闘ナイフ。折り畳み式の砲身を持つ大型ビームライフルを備えた長距離射撃用オプション。バックパックから右腰へビーム砲が、左肩へ狙撃用望遠センサーが位置取る。ビームは若干の曲射も可能。ドレッドノートの頭部を守る戦闘で装備されたがハイペリオンとは相性が悪く、動きの速さに対応するために外し、囮として爆破された。先述のノーマルブルーフレームにおける同名装備に最も近い姿で、戸田泰成「ASTRAY R 第4巻 『last unit:パワードレッド』」に登場していたもの。ハンドガンは右手に持ち、アーマーシュナイダーは当然ながらセカンドとしての物を2本(隠し4本)装備する。劇中ではミラージュコロイドで姿を隠すジェネシスαを探し出し、内部にメンバーを潜入させるためのミッションで選択していた。ソキウスとの決闘でバックパックを含む背面に甚大なダメージを負い、勝利の証拠品として頭部を持ち去られてしまったブルーフレームに、劾から伝えられていたプランを基にエリカ・シモンズとロウ・ギュールの手によってオーブで強化改修を施した機体。そのロウの頭文字をとって「L」が名前に組み込まれている。本体の両肩には劾が設計した「フィンスラスター」というバーニア兼用ユニットを導入。これは並のバックパックに匹敵する出力を有し、強制的な姿勢変更や緊急回避などに使用され、底部面積が小さくなるように改良された脚部とあわせて近接格闘戦における運動性を飛躍的に高めている。次に、ストライクルージュ用で少しだけ余っていたPS装甲素材を使って「二重装甲」が組み込まれた。わずかな量をコクピット周辺に絞って活用し、省電力で済むよう外部装甲の圧力センサーがダメージを感知したら通電するというアイデアで、奇しくも同時期に連合が開発したトランスフェイズ装甲と同じものであった。最後に、自分のレッドフレーム用に考えていた「専用頭部ユニット」と「タクティカルアームズ」が提供され全プランが固まった。背中から腰部の尻尾状パーツあたりには単純なフレームジョイントが付いており、それを介して本体とタクティカルアームズがドッキングしている。2本設置されている物は追加のバッテリーパック。そのためアストレイ標準装備は(一部を除いて)常用しなくなったが、戸田泰成『ASTRAY R』第4巻では、ハンドガンを持つ姿、ビームライフルを持つ姿がそれぞれ見られた(167、182頁)。つまり「セカンドLという名のオプションセット」ともいえるため、セカンド本来の姿は前項「セカンドG」の形態である。なお、Lの状態では頭と背中に装着するタイプのオプションは併用できないが、ミーティア(核動力仕様)とのドッキングは可能だった。またDESTINY ASTRAY Bの時点でモルゲンレーテの整備でバッテリー系が高性能のパワーパックに交換され、それ以前より稼働時間が30%延長している。戦艦を前提にして搭載される陽電子破城砲をMS用にスケールダウンしたオプションセット。砲身は縦分割され両腰に1つずつ装着される。リアアーマーにはエネルギー供給用の核エンジン(核発電機)を設置したため、追加バッテリーパックは外されている。威力は艦載型よりはさすがに劣るが、従来のMS用火器とは比べものにならない破壊力を持つ。実際に発射するには核エンジンを起動しなければならないが、ニュートロンジャマーの問題があるので単体では使用できない。しかし、衛星を護る巨大モビルアーマー「ペルグランデ」が有するNジャマーキャンセラーを逆利用し、文字通り密接するまで接近することでエンジンを起動させるという戦術で達成した。また、核駆動MSであるドレッドノートイータとの共闘で使用した事もあった。目次へ移動『FRAME ASTRAYS』に登場。東アジア圏のジャングル戦に向けて、仲間のリード・ウェラーを通じて調達したパーツを投じ、アメノミハシラ内のファクトリーにてロウが改修を担当した姿。電波状態の悪さを考慮し、長大させたV字アンテナで通信・情報収集能力を強化させた新造型の頭部(さらにオプションとして作中未使用のもう一種類の頭部が存在する)、背部に大型の可動式スラスターユニットを装備し機動力を増強。このユニットは最大で頭部後方に水平展開する。尻部には2挺のライフルをテール状にマウント、手持ちのアーマーシュナイダーはその銃尻に格納する仕様へと微調整。両肩は「フィンスラスター」ではない単純な増加装甲に差し替え。両腕には大型ソードとアンカーランチャーをマウント。アンカーはソードの切っ先と反対方向にあり、使用時は前腕ジョイントを軸にユニットを旋回させる。見た目にも驚く大きさのニーアーマーはビーム砲を内蔵するほか、展開し、先端からはサーベルが発生する。これはインフィニットジャスティスが装備するものによく似ている。アキレス腱部にも折り畳み式のナイフが追加されているため、密林のなかで腕が振れない状況を想定した「足技」用の武器である。なお、セカンドLと同じく「サードというオプションパーツ」ともいえるため、任意でセカンドGに戻せる。実戦投入は任務開始後しばらくしてからで、劾はそれまでの繋ぎとしてハイペリオンGに搭乗していた。目次へ移動『VS ASTRAY』に登場。サードの実戦データを元に、セカンドLを再改修した姿。機体全体の見直しと武装の改良により、さらに高い汎用性を得ている。目次へ移動『DESTINY ASTRAY B』に登場。ダンテ・ゴルディジャーニ駆るアストレイノワールとの決戦用に特化した姿。セカンド仕様を基本としてきた従来の強化形態と異なり、一旦すべてのパーツを初期のノーマル仕様に戻した上で改修を行っている。ノーマル仕様のパーツはソキウスたちとの戦いで破損・喪失したため、アメノミハシラ内のファクトリーで再生産されたパーツを組み込んでいる。背部にはアストレイノワールと同じくストライカーパック規格のコネクターが増設され、エールストライカーを改良したヴィーヴルストライカーを標準装備する。アストレイノワールのソードピストルに対抗すべく、頭部両側、両肩、両腰、ヴィーヴルストライカー上部に格闘用の実体剣を配置。刀身の強度こそソードピストルにおよばないが、機体からの量子通信で遠隔操作されるドラグーン・システムの機能が付加されている。ダンテ戦の後は、両腕にカートリッジ式の2連装銃であると同時にドラグーン・プラットホームとしても機能するブレイドガンが追加装備される。目次へ移動下記のフルアーマー・フェイズシフトを装備した状態のみが公開されている仕様。「フォース」の名称は『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS Vol.1』10頁で確認できる。機体はほぼ「セカンドG」(肩は通常型で、バックパック&サーベルは未装備)で、右眉間部に短い1本アンテナを備える頭部(他にも、ノーマル型頭部の姿や、巨大な丸型センサーが顔半分をしめる頭部のイラストも)となっている。その初出時は本体の全身のほとんどが無色の線画だったため(足首は小型化したハイヒール仕様)、模型作例ではノーマルのブルーフレームに沿った塗色だったが、後年に描き起こされたフルカラー設定画でセカンド仕様の配色(プレートアーマーが白、胸中央にサーペントテールのロゴ入り)となり、足首もセカンドと同形状となっている。フェイズシフトを展開できるアーマーオプションで、太陽にある謎の砲台の破壊ミッションで使用された。熱を遮断する融除材ジェルの供給システムも内蔵しており、単独での大気圏突入も可能。全身を覆うような形状は一見鈍重そうなイメージを与えるが、後方へ展開することで高い推力を発揮するスラスターユニットとして機能する。武装はアーマー上部に備えられた「レーザー砲」2門と、本体側の「大きなバルカン」1門、「ハンドガン」2挺、「ナイフ」2本(×4本)など。「スケイル・システム」と同位置に備えるナイフのデザインは、既存アーマーシュナイダーのどれとも異なる物で、グリップが茶色、鍔が灰色という単純なシースナイフ・タイプのようである。一方、セカンドG(L)における脚部の隠しナイフは、ほぼそのままで装備されている。登場した年代については、後年に公開された時系列表によれば『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』終了後の、「大きな戦争は終結した」ころとされる。目次へ移動『FRAME ASTRAYS』に登場。全5機製造されたP0シリーズの内、パーツ状態まで製造されヘリオポリス崩壊により行方不明となっていた2機の内の1機。アメノミハシラ内でロウ・ギュールにより組み立てられた。当初、故郷であるアジアのとある村の窮状を知ったバリー・ホーが、アメノミハシラのロンド・ミナ・サハクのもとへ相談に訪れた際に、本機を譲り受けている。その後、バリーを師事して東アジア共和国第13密林保護区に潜伏している反政府ゲリラの青年トロヤ・ノワレに譲渡された。P04は、パイロットのトロヤがまだ心身共に未熟である事もあってか、他のP0シリーズの様に大幅な事後改装はされておらず、形状、基本性能共に他4機の新造時状態とほぼ同一。特に、機体本体のエクステリアは全く同型である。ただし、組上げ・修復の際に、ロウにより、ヘリオポリスで開発が進められていたナチュラル用OSの発展型、及び擬似人格搭載教育型コンピュータをベースとしたストライクルージュの操縦支援AIの発展型である戦闘支援AIが組込まれ、それと連動したセンサーの強化が行われている(このため機体各部のセンサー類は新造時のアストレイより優れている)。これは、センサーとの連動により、「戦闘状況を分析し、完全な回避行動を可能とする」能力があるとされている(ただし、「FRAME ASTRAYS」作中ではフェイント攻撃に対処できない場面も見受けられた)。緑色のフレームは、先行3機のようにオーブによって用途別に色が振り分けられたわけではなく、ジャングルでの使用が決まったのちに塗装されたもの。目次へ移動『VS ASTRAY』に登場。「ライブラリアン」が運用する第5のアストレイ。型式番号の「LM」は「ライブラリアン・ミラージュ」の略。確認されているライブラリアンの所属MSの中では、唯一のオリジナル機からの改造機である。長らく行方が掴めなくなっていたが、ライブラリアンがパーツを発見し、組み上げている。パイロットは、かつて自分を殺した劾への憎悪をそのままに、カーボンヒューマンとして再生されたロンド・ギナ・サハクが務める。ブルーフレームセカンドリバイの情報を入手したライブラリアンにより格闘戦に特化した改造が施され、ブルーフレームサードのように全身にブレードが装備(両腕で1対、両脚で3枚1組のを1対)されている。また、コマンダーモード(通常形態)からグラディエーターモード(格闘形態)への変形機能も追加されており、頭部が180度回転し後頭部の第2の顔が出現、全身のブレードが展開され、変形後はまるで全身に刃物を装備した鬼のような姿となる。装甲と外部フレームは、ヴァリアブルフェイズシフト素材に変更され、頭部には新たに3基のアンテナが装備されている。このアンテナは、額に1本、後頭部に2本のブレードアンテナが配されており、前方の1基は、主に指揮官機としての通信機能の為に使用。後方の2基はグラディエーターモードにおいて近接戦でのセンサーが強化され、自機の周辺に散布したミラージュコロイドの動きを把握することで、散布したエリア内の物体の動きを感知するミラージュコロイドセンサーアンテナとなっているが、遠距離の情報収集能力がオミットされるという欠点もある。また、特殊ミラージュコロイドの搭載によって外観そのものを偽装することが可能で、アメノミハシラにヘイルバスターと共に攻撃を仕掛けた際は、ノーマル状態のゴールドフレームに擬態していた。この能力から、「ミラージュ(幻影)」の名称の由来ともなっている。手持ち武器として、アストレイ標準装備も用意されているがビームライフルと対ビームシールドはグラディエーターモード時には使用出来ない為、使用する機会が少なく装備されないことも多い。多数の斬撃武器を装備する為、ビームサーベルも投擲武器として使用がメインとなる。また、レッドフレームの様に日本刀型の実体剣「アメノハバキリ」が新たに装備されている。ちなみに、本機は他のライブラリアン製の改良型Gとは異なり、ストライカーパックのコネクタはないため、ストライカーパックの装備はできない。代わりに、P0アストレイシリーズ汎用の、腰部までスライドする小型バックパックと空いたスペースに現れるハードポイントによるバックパック換装機構は残されている。セカンドイシューに改造後は、この形態を「ファーストイシュー」と区別している。ミラージュフレームを再改造し、超至近距離の格闘戦のみに特化された姿。基本装備は共通だが、BソードとAソードはC(コンパクト)ソードとして小型化されており、全て3枚1組となっている。変形機能は駆動機構を生かしたより本格的なものとなり、人型のタイラントモード(通常モード)から、バクゥやガイアのデータを使用した四足獣形態のブルートモード(MAモード)へと変形する。改造前同様、遠距離での決め手となる武器はないが、反応速度が劇的に向上されたことで、相手の砲撃を全て回避することが可能となり、砲撃MSによる支援の必要はなくなった。ただし、その性能を十分に生かすにはパイロットの肉体にも改造処置が必要となる。その反応速度により、相手の周りを高速移動しつつ攻撃を加え、反撃の隙を与えない様は「ブルート・フォース・アタック」と呼ばれる。「セカンドイシュー」の原意は「書籍の第2版」。ファーストイシューのミラージュコロイドセンサーアンテナ、Bソード、Aソードをセカンドイシューへ組み込んだ機体。セカンドイシューのブルートモードの様な形態には変形しているが、ファーストイシューのグラディエーターモードの様に変形するかは明らかになっていない。その性能は「人間では操縦できない」と言われるほどまで異常な状態になっており、その性能を生かすにはパイロットは人間である事を捨てなければならない程にまで改造する必要がある。なお、1/100プラモデルではセカンドイシューに同シリーズのミラージュフレームのパーツを組み合わせて再現する事が可能になっており、ファーストイシューのグラディエーターモードやセカンドイシューのブルートモードに当たる形態への変形は可能となっている。目次へ移動『DESTINY ASTRAY B』に登場。地球連合軍のカスタムMS開発計画「アクタイオン・プロジェクト」の番外編として極秘製造された、プロトアストレイの改修機。ただしプロジェクト機というのは建前であり、実際は劾と深い因縁を持つ傭兵ダンテ・ゴルディジャーニが私的に調達した機体である。頭部ブレードアンテナが4本に増設され、背部にはストライカーパック規格のオプションコネクターが追加されている。機体名の「ノワール(フランス語の黒)」が示すとおり、機体のカラーリングはダンテのイメージカラーである黒を基調としているが、他のアストレイと違いフレームと装甲の両方が黒となっており、またストライカーパックとしてノワールストライカーを装備したことが、機体名の由来ともされ、本来のアストレイシリーズとは外れた異端の機体であることを示している。ダンテが乗り捨てたアストレイノワールを「一族」が回収し、ダンテの部下である戦闘用コーディネイター、エルザ・ヴァイスがパイロットを引き継ぎ、より機動性を高めた調整が施された。左肩に施されたダンテのパーソナルマークには、エルザのイニシャルである「E」が上書きされている。破壊されたノワールストライカーに代わって、新たにデスティニーRシルエットが装備されている。名称の末尾に加えられた「D」は「デスティニー」の略である。目次へ移動『DESTINY ASTRAY R』に登場。アクタイオン・インダストリー社の技術者ヴァレリオ・ヴァレリ(通称ダブルブイ)が、ロウへの対抗心からアクタイオン・プロジェクトで製造されたアストレイ系機体の予備パーツを持ち入り製作した機体。レッドフレームの赤と白を反転(ターン)させたようなカラーリングから「ターンレッド」と命名された。外観は基本的にオリジナルと同じだが、頭部のみは大型のブレードアンテナとチンガードを追加した独自の形状を持つ。武装面ではブルーフレームセカンドLを模倣しており、原型機の2倍の戦力というダブルブイの共通コンセプトにのっとり、専用設計のバックパックに2基のタクティカルアームズと4基のバッテリーパックを備えている。ダブルブイの搭乗機ではあるが、操縦は彼が8に開発させたAI「80」がすべて担当している。直衛機として、左右対称型の無人機ハイペリオンGRとハイペリオンGLを従え、デスティニーインパルスRの「バディ・システム」を模倣した「トリオ・システム」によって高度な連携を行う。目次へ移動『天空の皇女』に登場。「民衆の君主」の異名を持つ財界人フェアネス・ツヴァイクレが、オーブ製のアストレイをベースに自ら再設計した機体。世界をより良くする為に政治家を目指しているフェアネスが、あえて「王道ではない」アストレイに王(Lord)への道(Rord)を歩むという意味を込めて、ロード(Lord)アストレイと命名した通常装甲の繋ぎ目に配置したフェイズシフト装甲や、ヴォワチュール・リュミエールの搭載を想定した大容量のバックパック換装機構、高出力のS22型パワーシリンダーといった新機構を採用し、さらには駆動OSもフェアネスが独自に作成しているという、ロウをもうならせる趣味が込められた逸品。初登場時点では未完成状態で、搭載された新機構も十全に機能していないが、フェネアスはアメノミハシラを襲撃してきた3機のジンハイマニューバ2型を単機で撃破する戦果を挙げる。
出典:wikipedia
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