大分合同新聞（おおいたごうどうしんぶん）は、有限会社大分合同新聞社が編集・発行する大分県の地方紙である。1942年（昭和17年）に豊州新報と大分新聞とが合併し、同年4月3日に創刊された。合同新聞という名称は、これら二紙が合同したことに由来する。大分合同新聞社の創立年とされる1886年（明治19年）は、豊州新報の創刊年である。なお、大分新聞は1889年（明治22年）創刊。定期購読は朝刊・夕刊のセットのみで、1面の題字下には「大分合同新聞は朝夕刊連続紙。朝刊・夕刊の単独発売はありません」と表記されている。統合版がない代わりに、夕刊を配達できない地域では「1回配達」と称して朝刊に併せて前日の夕刊を一緒に配達する。発行部数は約20万5000部。地元に密着した新聞を目指しており、地域面は大分県内の各市町村別に分かれ、例えば、別府新聞のように「市町村名+新聞」という題字が付されている。大分合同新聞の夕刊に連載されているミニ事件簿は、ごく小さな事件や警察官・記者の身の回りの出来事など、通常は記事とならない程度の事柄を取り上げたコラムである。1978年（昭和53年）年11月1日から30年以上にわたって続いており、当初は1日5 - 6本の記事が掲載されそのうち1本にイラストが添えられていた。現在は原則1日1本となっており、インターネットでも掲載されている。さだまさしのラジオ番組「さだまさしのセイ!ヤング」及び「(有) さだまさし大世界社」（ともに文化放送）で取り上げられていたため、従来から全国的にも一定の知名度があった。近年ではインターネットで話題になり、インターネットに掲載された記事へのアクセスは2011年4月以降、以前に比べて2倍以上に急増した。2012年（平成24年）11月1日には、「ミニ事件簿」の特設ウェブサイト「ミニ事件簿ワンダーランド」が開設された。大分県では、周防灘沿岸では山口県、広島県、豊後水道沿岸では愛媛県、南部の一部では宮崎県、高知県、中津市や日田市付近では福岡県、竹田市付近では熊本県のテレビ放送が受信できることから、テレビ番組欄には以下の通り多数の放送局が掲載されている。発行元である大分合同新聞社は、発足当時は有限会社組織であった。これは、全国の新聞社の中でも希有な事例である。2006年（平成18年）5月1日の会社法施行により、有限会社が株式会社に統合されて消滅したため、当社は同日より特例有限会社に移行したが、社名には「有限会社」が残っている。グループ企業として、地域情報誌「月刊シティ情報おおいた」を発行するおおいたインフォメーションハウス株式会社、インターネット・サービス・プロバイダを運営するデジタルバンク株式会社などを有している。大分合同新聞社の幹部社員が、娘の教員採用試験について大分市教育委員会の部長に口利きを依頼していたことが、2008年（平成20年）7月22日に明らかになった。大分合同新聞社では、大分県での教員採用試験及び昇進に関する贈収賄事件が問題となっている中で、事件を追及すべき立場にある同社の社員が請託を行ったこと重く受け止めるとし、同日付で当該社員を降格処分にした。大分合同新聞社賞は大分県在住・在学・在勤者、並びに大分県に拠点を置く企業や団体などを対象として、産業・経済・地域振興・科学・文化の活動に取り組み、業績を上げた人物・団体を表彰する福祉優秀校・大分合同新聞賞は、関連法人の大分合同福祉事業団との共同主催によって行われるもので、大分県内の小・中・高校・大学を対象に、高齢者・障碍者の福祉や地域貢献活動などのボランティアに率先的に取り組む学校を表彰する大分合同新聞スポーツ賞は、大分県出身・在住・在勤・在学者のスポーツ選手・チームを対象としたもので、国際規模、あるいは全国大会で活躍し、好成績を残した選手・チームを表彰する

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