ピピンアットマーク (Pippin atmark、Pippin @. ) とは、バンダイ・デジタル・エンタテイメントがアップルコンピュータと共同開発したMacintosh互換のマルチメディア機。日本では1996年3月下旬発売。標準でモデムを搭載し、ダイヤルアップ接続でインターネットに接続できるマルチメディア機。Mac OS (7.5.x) と互換性を持つpippinOSとCD-ROMドライブを搭載し、ピピンアットマーク用ゲームの他にMacintosh用ゲームも遊べるが、ハードディスクは有さず、代わりにフラッシュメモリを記憶装置として搭載していた。1996年3月から、日本およびアメリカ合衆国にて販売された。当初は電話注文か、加盟店での販売のみであったが、1996年6月15日からはモデムを別売りにした廉価版が、各種周辺機器と同時に一般店舗で販売された。北米では「pippin@WORLD」(ピピンアットワールド)という名称で販売されており、本体とコントローラーの色がダークグレーとなっているほか、パッケージも非常に簡素なものとなっている。。1998年3月13日付で事業担当子会社(BDE:バンダイ・デジタル・エンタテインメント)を解散し、予定していた次世代機も出ないまま事実上撤退した。最終的に全世界で4万2千台を出荷したという。世界一売れなかったゲーム機である失敗の主な原因として、インターネット接続によるマルチメディア機能の将来像や具体的なユーザー利益が全く提示できなかったこと、アップルの無理解、599ドル(約7万2000円)と高過ぎること、ろくなゲームソフトが出なかったこと等が挙げられる。1990年代前半の開発当時としては先進的なオンラインコミュニティーやボイスチャット機能の開発も行われていたが、日本国内ではダイヤルQ2によるツーショットダイヤルが社会問題化しており「(子供向けの製品が主力の)バンダイの製品がアダルト系サービスに利用されかねない」と危惧した当時の社長・山科誠の判断により開発中止となっている。バンダイによるユーザーサポートは2002年12月31日まで続けられていた。カラオケ店では現在でも稼働中の店がある。マルチメディアアーキテクチャ、Pippinに準じた設計になっている。
出典:wikipedia
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