初等幾何学における直交(ちょっこう、)は「垂直に交わる」こと、すなわちユークリッド空間内の交わる二つの直線や平面のなす角が直角であることを意味する。このことは、直線と曲線または曲線同士、あるいは平面と曲面または曲面同士、もしくは曲線と曲面などの場合にも、交点において曲線の接線(または法線)あるいは曲面の接平面(または法線)などを考えることにより拡張できる。すなわち接線同士(または法線同士)の直交を以って二つの曲線の直交を定義するのである。注意すべきこととして、これら対象の直交性をベクトルによって定めるならば、(ベクトルは平行移動不変であるから)直交するそれらの対象は必ずしも「交わらない」。また非標準的な内積に関する直交性を考えるならば、直交するふたつのベクトルは必ずしも直角を成さない。解析学や線型代数学に属する各分野を含め、直交性の概念は数学において広範に一般化して用いられる。術語 は「直立」を意味する と「角度」を意味する に由来する。古代ギリシア語の ὀρθογώνιον および古典ラテン語の "orthogonium" はもともとは矩形を意味する語であり、のちに直角三角形を意味する語ともなったが、12世紀にポスト古典ラテン語の "orthogonalis" は直角および直角に関連する概念を指すものとなっていた。曲線や曲面の法ベクトルなど、特定の場合において「直交するもの」の意味で法 ("normal") が用いられることがある。例えば、-軸は曲線 の原点における法線である。しかし、除法における除数(あるいは合同関係による剰余代数系を与える同値関係)の意味で「法 (modulo)」が用いられたり、長さが 1 の意味で "normal"(正規)が用いられたりする(例えばorthonormal (orthogonal + normal))のと混同してはならない。特に後者は(法線や法ベクトルが使われるのと)同じ文脈においてしばしば用いられるので注意すべきである。内積空間 における二つのベクトル が直交するとは、それらの内積 が零となるときに言い、 と書く。内積空間 の二つの部分線型空間 が互いに直交するとは、 の各ベクトルが の任意のベクトルに直交するときに言う。 において に直交する最大の部分線型空間 を、 における の直交補空間 という。ベクトルの集合がどの二つも互いに直交する ("pairwise orthogonal") とは、それらベクトルの任意の対が互いに直交するときに言い、どの二つも互いに直交するようなベクトルの集合はしばしば直交系 ("orthogonal set
出典:wikipedia
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