ハー・マジェスティー(Her Majesty) は、1969年9月26日(金)に発売されたビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のB面11曲目(最後)に収録されている楽曲。ポール・マッカートニーが作詞作曲。発売当時の初回盤では曲名クレジットがなかったので隠しトラック扱いされることがある。「公式発表曲」の中では最も短い楽曲(23秒)。ポールのアコースティック・ギター弾き語り。当時、交通事故の治療中だったジョン・レノンおよびジョージ・ハリスン、リンゴ・スターはこの曲の録音に参加していない。アルバム制作当初は、B面(現在はそのままCD化のため後半部)のメドレー形式の途中、「ミーン・ミスター・マスタード」と「ポリシーン・パン」の間に位置していた。この曲の冒頭の「ジャーン」という音は「ミーン・ミスター・マスタード」の最後の一音である(「ポリシーン・パン」の最初の一音は、編集されメドレーに組み込まれる前のこの曲にあった最後のギター・コードと同じである。)。その後ポール・マッカートニーが削除すると決めておいたが上司が「ビートルズが録音したものは何でも残しておくこと」と指示しておいたのでエンジニアがマスターテープの最後の部分に(20秒ほど曲間を空けて)取り敢えずくっつけておいた。これが後々の作業でもそのまま残ることになり、そのままの形で発売された(途中でビートルズのメンバーがそれを聴いて気に入ったので削除しなかったと述べているスタッフもいる)。冒頭のコードのあと、ギターとボーカルは完全に右側にミックスされており、左側からは何も鳴っていない。それがだんだんと左寄りになり、曲の終わりには完全に左側に寄るというミックスになっている。曲名「Her Majesty」は「女王陛下」などと言う意味。国王に直に申し上げる場合は「your majesty」と言うが、女王が居ない場所で「女王陛下」と言う場合は「her majesty」と言う。この曲では「Her Majesty=愛(いと)しの女王陛下」という意味合いである。「女王陛下を口説きたい」という歌詞(「女王陛下は素晴らしい娘。でも話すべき言葉を余り持っていない。女王陛下は素晴らしい娘。でも気まぐれだ。「本当に好きだよ」って言いたいがワインを嫌と言うほど飲まないと言えそうもない。でもいつかきっと僕のものにしてみせる。いつか僕のものに」)だからか発売された時は曲名や歌詞も歌詞カードに掲載されなかったがCD化を機に曲名・歌詞が掲載されるようになる。『アビイ・ロード』発売当時にHer Majestyは「女王陛下(イギリス王室)を冒涜している」「ビートルズ流のジョークだ」と世間が騒いだのでビートルズは急いで「敬意を表するため」としてレコードをバッキンガム宮殿に持参し献上したが、王室は特に返答・返礼はしなかったと言われる。2002年6月のエリザベス女王戴冠50周年コンサートにおいて、この曲をポールが初めてライブ演奏した。
出典:wikipedia
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