『ヘンリー八世の六人の妻』(ヘンリーはっせいのろくにんのつま、The Six Wives of Henry VIII)は、リック・ウェイクマン 作・編曲・制作の1作目のソロアルバムである。LP両面で6曲という構成になっている。このソロアルバムは、リックがA&Mレコードとの契約を残したままイエスに加入してしまったため制作を余儀なくされたものであった。なお、1曲目は当初“Handle With Care”というタイトルで、本来は「こわれもの」のソロ作品として収録される予定だった曲にいくつかのパートを追加したもの(イエスのメンバーと演奏している部分とそうでない部分がある)。リックがソロ・アルバムのテーマとして「ヘンリー八世の六人の妻」を採用したきっかけは、彼がツアーの移動中に多くの書籍を飛行機の中に持ち込む習慣があり、その中の一つにナンシー・モリソン(Nancy Morrison)著の「ヘンリー八世の私生活」("The Private Life of Henry VIII")という本があって、6人の妻のひとりひとりを題材にした楽曲を作ろうとひらめいたからである。イエスのクリス・スクワイア(ベース)、スティーヴ・ハウ(ギター)、アラン・ホワイト(ドラム)、ストローブスのデイヴ・カズンズ(エレクトリック・バンジョー)、デイヴ・ランバート(ギター)、元イエスのビル・ブルーフォード(ドラム)、他にバリー・デ・スーザ(ドラム)、チャス・クロンク(ベース)、デイブ・ウィンター(ベース)、レス・ハードル(ベース)、マイク・イガン(ギター)、パーカッションはレイ・クーパー、フランク・リコッティ、ヴォーカルにはライザ・ストライク、ローラ・リー、バリー・セント・ジョン、シルヴィア・マックニル、ジュディー・パウエルが参加している。これだけのミュージシャンがレコーディング・セッションに参加することも稀である。なぜ、少人数のミュージシャンで制作しないで、曲によってギタリストやドラマーを替えているかについて、ウェイクマン本人は、「シャッフルのリズムを上手く叩くドラマーもいれば、タイトなリズムが上手いドラマーもいる。それぞれの曲に適任のミュージシャンを使うべきだったからだ。すべて同じミュージシャンで録音するような方法は誤りだ。」と述べている。また、ウェイクマンはこのアルバムの中でクラリネットも吹いている。彼が音大生の時に第2楽器として専攻していたのがクラリネットだったという経緯がある。2009年5月1日、2日、ヘンリー8世の戴冠500年を記念して、ヘンリー8世とのゆかりが深いハンプトン・コート宮殿において、ウェイクマンがオーケストラ、合唱団と共に「ヘンリー八世の六人の妻」全曲を演奏するイベントが行なわれた。同年、その模様を撮影したライヴDVD "The Six Wives of Henry VIII - Live at Hampton Court Palace" が発売されている。
出典:wikipedia
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