おたく狩り(おたくがり)とは、アニメのDVDやキャラクターグッズ、テレビゲームなどを好む層(いわゆるおたく)に対して、有形ないし無形の力(暴力)を行使することであり、以下の3つの意味が存在する。強盗・恐喝行為と警察官の職務質問のいずれも、おたくの若年男性が集まる秋葉原(東京都)や大須(名古屋市)、日本橋(でんでんタウン、大阪市)などの都市部で行われることが多い。どちらの事象についても、「おたく」という存在が「狩り」をする上で恰好の「獲物」であるということ、および、社会的風潮によって「狩り」の対象にすることへの罪悪感が欠如していることが背景にあるとも指摘されている。また3.の意味合いについては、世間を騒がせた猟奇的な事件を、被疑者のおたく的趣味と関連付けて報道する事象を指すこともあるが、特にそれは「おたくバッシング」と呼ばれる。類義語として、やおい・ボーイズラブを好む女性オタク(いわゆる腐女子)を対象としたナンパやストーキング・暴行などの迷惑行為を腐女子狩りと呼ぶことがある。また、特にコミックマーケットの参加者を対象とした強盗・恐喝行為はコミケ狩りと呼ばれる。おたくを対象とした強盗・恐喝行為のこと。金銭を持って買い物にやってくるおたくを対象とするので、「確実に金を取れる」「おたくは暴力に弱い」と思われていることから、加害者側としてはノーリスク・ハイリターンと考えられており、おやじ狩りに代わって横行するようになった。また、前述のように加害者側はホームレス狩り同様の「汚くて臭いおたくを退治する」という意識・理由付けで正当化して襲撃しているので、違法行為を犯しているという意識が欠如し、逮捕されても全く反省しない者もいるという。他、おたくが多数訪れるエリアに出店している店舗自身が、来店者に対し恐喝的手段で品物を買わせた事例もある。このような行為に対抗するために護身用として刃物を持ち歩く場合があるが、これは銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)に違反するおそれがあり、秋葉原周辺での銃刀法違反の急増も報道されている。警視庁の生活環境課と地域指導課は、ウェブサイト「刃物の話」にて、イラストを使ったやや子供向けの説明を行っている。ここで警視庁は、例示した電気街に新作のゲームソフトを買いに行く相談をしている少年たちの会話の中で、強盗行為としての「オタク狩り」に言及している。さらに少年たちの会話は続き、「(たとえ護身用であれ)正当な理由もなしにカッターナイフを持ち歩くのは、銃刀法や軽犯罪法に違反するため、警察による取締りの対象になる」と解説されている。この点は、次節に示す意味合いでのおたく狩りとも関係している。警察官が、おたく風の若者のみに集中的に職務質問を行い、微罪によって任意出頭を求め、場合によっては逮捕ないし連行する事象を含めることもある。週刊SPA!(2005年2月1号の記事)においては、秋葉原などにおいて警察官が検挙率や点数(ノルマ)を稼ぐため、無抵抗で弱そうなオタクを選んで職務質問を行い、カッターナイフなどの所持を理由に「任意出頭」させる事例を「オタク狩り」と呼んでいる。任意とはいうものの、警察官には「質問を継続するため」にある程度の行為が許されており、無理に職務質問を拒否してその場を去ろうものなら転び公妨などで公務執行妨害の現行犯として逮捕するケースすらあり得るため、実質的にはほぼ強制となっている。そして職務質問を受ければ、ほとんどの場合何らかの口実を作られて任意出頭を求められることになる。カッターナイフやその他の鋭利な工具(ドライバー、ペンチなど)の所持については軽犯罪法1条2項に抵触する場合があるが、刑事訴訟法1項の規定により、原則としてそれを理由に逮捕することはできない。また、開梱や運送などの作業で必要があって所持する場合も「正当な理由」に該当するため、逮捕することはできない。また、(護身用であれども)催涙スプレー、スタンガンなどを所持するのも同じく「任意出頭」させられる原因となるため、有用な護身術が制限される問題もある。中には、本富士警察署のように「オタク狩り」行為を目的として、「管轄外の地域」へ出向いてまで巡回を行う警察署も存在する(本富士署員達は万世橋警察署の管轄である外神田で巡回を行っていた事実が確認されている)。不当逮捕問題に取り組んでいる救援連絡センターの渡辺幸之助の見解によると、こうした傾向は竹花豊が東京都副知事に就任した2003年頃、竹花の意向によって職務質問による検挙のノルマが増えたことに関係しているとのことである。こうした事情が、前述したような「間違った正義感」と結びついて、警官による「おたく狩り」が発生したのではないかと指摘されている。なお、このような職務質問については、書類送検されたが不起訴となった当人から2010年3月に提訴された結果、2013年5月、当人に異常な行動が見られない限り違法との判例が東京地方裁判所から示された。秋葉原通り魔事件や東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件のように、おたくの関係する事件(被疑者がおたく風である場合が多いが、単にマンガ好きであるに過ぎない場合や、被害者の場合も含めて)が発生すると、その都度マスメディア(主にキー局・全国紙・週刊誌など大手の全国メディア)によるおたく狩り的な報道が行われる(反面、ローカル局の番組や地方紙では取り上げられる機会が少ない)。それらの報道により、おたくのネガティブなイメージのみが全国に報道されることになる。週刊SPA!や保坂展人はこうした風潮を「おたくバッシング」と評した。
出典:wikipedia
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