クロイワトカゲモドキ（"Goniurosaurus kuroiwae"）は、トカゲモドキ科トカゲモドキ属に分類されるトカゲ。別名リュウキュウトカゲモドキ。日本（沖縄島、瀬底島、古宇利島）固有亜種日本（阿嘉島、伊江島＜絶滅？＞、渡嘉敷島、渡名喜島）固有亜種日本（徳之島）固有亜種日本（伊平屋島）固有亜種日本（久米島）固有亜種全長15-18センチメートル。頭胴長6.5-8.5センチメートル。体色は黒や暗褐色で、黄色やピンク色などの縦縞や横縞が入る。尾に3-5本の白い横縞が入るが、再生尾では全体的に不規則な白色斑が入る。背面に斑点が点在する、正中線上に縦縞が入るのみなどと変異が大きい。腹面の鱗は瓦状。虹彩は赤褐色や赤紫色。胴体にピンク色の横縞が3-5本と、正中線上に断続的な縦縞が入る。縦縞と横縞の間には不規則に斑点が入る。腹面の鱗は瓦状。虹彩は暗赤褐色や赤紫色。背面に橙色やピンク色の横縞が4本（頸部に1本、胴体に3本）入るが、縦縞は入らない。腹面の鱗は厚みのある粒状や碁石状。虹彩は赤褐色や暗赤紫色。体形は太い。胴体にピンク色の横縞が3-5本入るが、縦縞は入らない。腹面の鱗は瓦状。虹彩は暗赤褐色や赤紫色。胴体に黄色や黄白色の横縞が4本入るが、縦縞は入らない。横縞の間には不規則に斑点が入る。腹面の鱗は瓦状。虹彩は黄色や黄褐色。指趾の基部に大型鱗がない。亜種間では亜種クメトカゲモドキが最も初期に分化したと考えられている。山地の常緑広葉樹林やその周辺にある石灰洞などに生息する。地表棲。夜行性で、昼間は倒木の下や洞窟で休む。食性は動物食で、昆虫、クモ、多足類、ミミズなどを食べる。繁殖形態は卵生。基亜種は5-8月に1回に2個の卵を年に2-3回に分けて産む。生息地では有毒種と信じられ、アシハブやジーハブといった方言で呼称される。開発による生息地の破壊、人為的に移入された動物（ノイヌ、ノネコ、ジャワマングース、ニホンイタチ、サキシマハブ、ウシガエルなど）による捕食などにより生息数は激減している。ペット用に密猟されていると考えられ、1990年代にアメリカ人の密漁者が摘発された例がある。1978年に種として沖縄県の天然記念物、2003年に亜種オビトカゲモドキが鹿児島県の天然記念物に指定されている。2015年にクロイワトカゲモドキと亜種4種が種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている。

出典:wikipedia