プリンセス・オブ・ウェールズ (Princess of Wales、ウェールズ公妃、ウェールズ大公妃、ウェールズ大侯妃)とは、イギリスのプリンス・オブ・ウェールズ(ウェールズ公)の妃に自動的に与えられる儀礼称号(courtesy title)である。2005年以降チャールズの妻カミラがこの称号を持っているが、カミラは呼び名(style)としてプリンセス・オブ・ウェールズの称号を用いず、コーンウォール公爵夫人(スコットランドにおいてはロスシー公爵夫人)の称号を用いることにした。歴代のウェールズ公妃を年代昇順に並べると、次のようになる(括弧内は称号を持っていた期間)。ウェールズ公妃は、夫の国王即位、夫の死、夫との離婚などによって、ウェールズ公妃の称号を自動的に失う。歴代のウェールズ公妃のうち、夫のウェールズ公が国王に即位した者は、ジョージ2世妃キャロライン、ジョージ4世妃キャロライン、アレクサンドラ、メアリーの4人である。彼女たちは夫の即位と同時に王妃(Queen consort)になった。カミラも、夫チャールズが国王に即位すると、多くの法学者の解釈によれば自動的に王妃になる。しかし、彼女は王妃の称号を名乗ることを辞退し、王配("Princess consort")の称号を名乗ることを希望している。ジョーン、オーガスタは、夫との死別によりウェールズ公妃でなくなり、ウェールズ公太妃("Dowager Princess of Wales")となった。アンは、夫エドワードとの死別によってウェールズ公太妃となった後、グロスター公リチャードと結婚し、夫がリチャード3世として王位に就いたため王妃となった。キャサリンは、夫アーサーと死別によってウェールズ公太妃となった後、義弟のヘンリー8世と結婚したため、ヘンリー8世の妻として王妃となった。そしてヘンリー8世との婚姻が無効と宣言されると、再びウェールズ公太妃となった。ダイアナは、夫チャールズとの離婚により、自動的にウェールズ公妃の称号を失った。また、殿下(HRH:Her Royal Highness)の敬称をつけられる資格を失った。離婚後、ダイアナは"Diana, Princess of Wales"と名乗った。これは、貴族と離婚した女性が「自分自身の個人名+離婚前の称号に基づく呼称」を離婚後の呼称として用いることを許されている慣例に従った、原則的措置にすぎない。将来国王になることが予定されているウィリアムの母親としてふさわしい呼称を与えるべく、何らかの配慮があったと考える人も少なくないが、この呼称方法は特別に創設されたものではない。また、ダイアナが離婚後もウェールズ公妃の称号を保持したという解釈は誤りである。この誤解は本国イギリスにおいても広く見られる。
出典:wikipedia
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