『ゴジラvsメカゴジラ』(ゴジラたいメカゴジラ、または、ゴジラ ブイエス メカゴジラ)は1993年(平成5年)12月11日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第20作である。観客動員数は380万人。配給収入は18億7000万円。キャッチコピーは「この戦いで、すべてが終わる。」「世紀末覇王誕生 誰もがこの戦いを待っていた。」。翌1994年がシリーズ第1作の『ゴジラ』公開から40年目に当たることから、「ゴジラ生誕40周年記念作品」と銘打たれた。当初はハリウッド版ゴジラの制作決定を受けてこれで平成ゴジラシリーズを一旦終了させる予定だったが、ハリウッド版の制作が遅れたため、急遽翌年もシリーズ続行が決まった。本作は日本映画としては初めて実験的にドルビーデジタル5.1chサラウンドフォーマットが使用され、封切時には有楽町の日劇東宝、大阪の梅田東宝劇場において、5.1ch仕様のフィルムが上映された。後のビデオソフト等では全国上映用のドルビーステレオ仕様の音声がデフォルトとなっているが、BGM、効果音等が部分的に異なっている。特撮監督の川北紘一は「ミニチュアでの実写はCGにはない味がある」「恐竜映画ではなく、最高の怪獣映画を目指す」と発言するなど、同年に公開された『ジュラシック・パーク』との差別化を意識していた。冒頭や出撃シーンでのドックのメカゴジラは、セットを普通に組むとスタジオの天井が足りず、セットを横倒しにして組み、カメラも横にして撮影している。冒頭やメンテナンスでのメカゴジラに放電がされているが、これは合成ではなく、実際にメンテナンスアームのセットとメカゴジラのスーツ双方に電極を付け、高圧電流を流した本物の放電である。クライマックスの舞台となる幕張は、約千平方メートルのミニチュアセットが造られた。建物の破壊シーンに特に力を入れて演出しており、火薬の使用量はシリーズ最高となった。1993年当時の幕張は開発途中で空き地が多く、川北は「思う存分バトルシーンの演出が出来た」と述べている。1992年、立て続けに受けたゴジラ被害に対応すべく、国連はG対策センター(U.N.G.C.C: United Nations Godziila Countermeasure Center)、および対ゴジラ部隊Gフォース(G-FORCE)を筑波に設置した。G対策センターは対ゴジラ戦闘マシンの開発計画として、まず1号機ガルーダを試作。しかしガルーダは攻撃力に問題があり、新たに2号機の開発に取り掛かる。まず、海底からメカキングギドラを引き揚げ、23世紀のテクノロジーを解析。そして、そこから得られた技術を元に究極の対ゴジラ兵器メカゴジラが完成した。ベーリング海のアドノア島で翼竜の化石が見つかり、国立生命科学研究所の古生物学者である大前裕史を中心とした調査隊が出向いたところ、そこには翼竜の巣があり、孵化した後の卵の殻と孵化していない卵があった。調査隊は卵をヘリコプターの中に持ち込み分析していたが、巨大な翼竜・ラドンが姿を現す。逃げ惑う調査員たちに追い討ちをかけるかのごとく今度は海からゴジラが姿を現し、ラドンと戦い始める。そしてゴジラがラドンを下した隙に調査員たちは卵と共にヘリコプターに乗り島を脱出、持ち帰った卵を京都の国立生命科学研究所に持ち込む。無類の翼竜好きのGフォース隊員・青木一馬は、卵のことを知って国立生命科学研究所を訪ねるが、そこで卵を観察していた研究員・五条梓に追い返されてしまう。だがその際に悪戯心から研究室にあった植物の化石をG対策センターに持ち帰る。さらにその場に居合わせた三枝未希がその植物から奇妙な波動を感じとる。精神開発センターでその植物を調べた結果、音楽がテレパシーで発信されていることが判明。さらに、その再現された音楽が国立生命科学研究所で再生されると同時に、卵が突如孵化を始める。そして卵からは翼竜ではなく、ゴジラザウルスの幼獣であるベビーゴジラが生まれる。この卵はゴジラザウルスのものであり、翼竜の巣に托卵されていたのである。その直後、同族であるベビーゴジラを探すために、ゴジラが四日市市に上陸する。Gフォースはメカゴジラの出撃命令を下し、メカゴジラはゴジラに向いて飛び立っていく。そして鈴鹿山中で両者は激突。メカゴジラの猛攻によりゴジラは圧倒されあと一歩のところまで追い詰められるが、突如メカゴジラの機関室にトラブルが発生し機能停止に陥ったことで形勢が逆転。メカゴジラや自衛隊の防衛線を突破したゴジラはそのままベビーのいる京都に進撃し国立生命科学研究所を襲うが、地下の細胞保存室に移されていたベビーゴジラを感知することは出来ず、諦めて大阪湾へ去る。ゴジラがベビーゴジラを求めていることを察したGフォースは、梓たちの反対を押し切り、ベビーを囮にしてゴジラをおびき出す作戦に出る。そしてベビーは梓の付き添いのもと、空輸コンテナで運ばれるが、時を同じくしてあの植物が発していた音楽を精神開発センターの子供たちがエスパー・コーラスとして歌ったことで復活したファイヤーラドンが飛来し、ベビーゴジラと梓の入ったコンテナを奪取して千葉の幕張へ降り立つ。駆け付けたガルーダや修復が完了したメカゴジラによりラドンは撃退されるが、そこに同族であるベビーゴジラを保護するためにゴジラが出現。再び両者は幕張の地で激闘を開始する。※ここでは『東宝SF特撮映画シリーズVOL.8 ゴジラVSメカゴジラ』で「主な登場人物」として掲載されている人物のみを挙げる。講談社ボンボンKCにて刊行、ストーリー構成:安井尚志、作画:川石てつやまた、小学館てんとう虫コミックススペシャルから刊行された、坂井孝行による漫画版も存在している。小学館版ではメカゴジラ、ガルーダのデザインや設定が映画と違う、三枝美希が登場せず、『ゴジラvsビオランテ』の登場人物である黒木特佐が活躍するなど、独自のストーリーが描かれている。
出典:wikipedia
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