ニワシドリ科 (ニワシドリか、学名 ) は、鳥類スズメ目の科である。ニワシドリ、あるいはコヤツクリ、アズマヤドリと呼ばれる。オセアニア区のオーストラリアとニューギニアに生息する。全長20–40cm。概して地味な羽色だが、一部の種の雄は派手な色の羽や飾り羽を持つ。森林ないし疎林に住み、果実・種子など植食を主食とするが、昆虫なども食べる。ネコドリ属以外は、雌だけで造巣・抱卵・育雛をする。雄は繁殖期が近づくと、直径1–3mほどの区域から落ち葉や枯れ枝などを除いて、ニワシドリの名の由来となった「コート (、庭)」にし、さらにその中に大きな小屋型の構造物「バワー (、あずまや)」を作る。なおこれは巣ではなく、巣はこれとは別に雌が単独で作る。バワーにはさまざまな種類があるが、大きく「メイポール ()」(「スピア ()」を含む)と「アベニュー ()」とに分かれる。ニワシドリ科は伝統的に、メイポールビルダー、アベニュービルダー、バワーを作らないものの3つに分けられてきた。チャイロニワシドリなどは、若木の周りに、水平にした小枝を積み上げた「メイポール」を作る。メイポールの高さは最大2.5メートルに達する。メイポールの周囲はコケが円型に敷かれ、その周囲には小枝などさまざまな装飾品が積まれる。マダラニワシドリ、アオアズマヤドリなどは、乾燥した草の茎を多数立てて壁状にし、一対の壁で挟まれた「アベニュー」(道)を作る。アベニューの入り口には、小石、骨、貝殻、ガラス片など(どのようなものが好まれるかは種によって異なる)が散らばって置かれる。バワーを訪れた雌は、草に囲まれたアベニューの中に入る。雄はアベニューの外で、激しいディスプレイをする。草の壁はまばらなので、雌は壁を透かして雄のディスプレイを見ることができる。科間の系統関係は Ericson "et al." (2002); Chesser & Have (2007)、ニワシドリ科の内部系統は Kusmierski "et al." (1997)による。[M] はメイポールビルダー、[A] はアベニュービルダー。アベニュービルダーは単系統だが、メイポールビルダーは単系統ではなく、バワーを作らないパプアニワシドリを内包している。パプアニワシドリは二次的にメイポールを作らなくなった可能性がある。ニワシドリ科全体はキノボリ科と姉妹群で、合わせてニワシドリ上科を形成する。ニワシドリ上科は、スズメ亜目の中でコトドリ上科の次に分岐した系統である。Sibley分類では、ニワシドリ上科はコトドリ上科に含められていたが、系統的には分離される。国際鳥類学会議 (IOC) の分類では8属20種からなる。
出典:wikipedia
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