コトドリ上科（コトドリじょうか、学名 ）はスズメ目の上科である。定義は複数あるが、ここでは単系統である狭義のコトドリ上科を扱う。（直訳: コトドリ亜目）や （直訳: コトドリ小目）とも呼ぶ。2つの単型科コトドリ科とクサムラドリ科、すなわち、コトドリ属とクサムラドリ属の2属4種からなる。全種がオーストラリア固有種である。Ericson "et al." (2002); Chesser & Have (2007)より。コトドリ上科はスズメ亜目の中で最初に分岐した系統である。 (1876) はコトドリ属とクサムラドリ属の2属を、鳴禽類（現在のスズメ亜目）の中の に分類し、その他の鳴禽類 に対比させた。コトドリ亜目 としてスズメ亜目 に対比させることもあった。Sibley & Ahlquist (1985; 1990) は、この2属をコトドリ科とした。ただし、その広義のコトドリ科の位置づけは正しくなく、ニワシドリ科・キノボリ科と共にスズメ亜目カラス小目コトドリ上科とした。2002年以降のDNAシーケンス系統により、Sibley & Ahlquist のコトドリ上科は基底的な側系統であり、かつての と が姉妹群だと判明した。このため、コトドリ上科とニワシドリ上科 の2つの単系統上科に分離する説や、鳴禽類（スズメ亜目）を と （直訳: 真鳴禽類）に分ける説などが出ている。

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