トレード ()とは、団体プロスポーツ競技のチームが互いに所属選手を交換すること、あるいは所属選手と金銭などを交換することをいう。プロ野球では、フリーエージェント、自由契約後、ポスティングシステムなどの移籍以外をトレードと呼ぶ。レベル的に近い選手同士を入れ替える交換トレードが多いが、移籍元球団に金銭を支払って選手を迎え入れる金銭トレード、交換選手に金銭も加えて損得のバランスを取るトレードもある。日本プロ野球では何の代償もなしに選手を譲渡する無償トレードと呼ばれるものもある。また、3球団を巻き込んだトレードは「三角トレード」と呼ばれる。通常は選手の意思に関係なく球団間の合意でトレードが決定されるが、本人の希望による場合も稀にある。かつてのアメリカのトレードには奇妙な代償も存在したとされる。例えば、サイ・ヤングが若手時代にトレードされた時の移籍金「スーツ1着」、レフティ・グローブがトレードされた時の「獲得した球団の負担で放出した球団の本拠地に外野フェンスを作る」、など。最近では2008年にアメリカ独立リーグのジョン・オドムが「バット10本」とトレードされた事例がある。なお、移籍後の成績については、同一リーグに移籍した場合は前所属チームでの成績から引き続いて通算するが、異なるリーグに移籍した場合は、0からの再スタートとなる(いずれの場合も、最終的なシーズン記録としては、所属した球団別に残される)。日本プロ野球では、トレードは基本的に球団側の意向により行われる。以下の留意規定がある。MLBでは、通常7月31日(アメリカ東部標準時16:00)がメジャー契約(40人枠内)選手をウェイバー公示無しでトレードできる期限日時となる。8月以降のレギュラーシーズン期間もトレードは可能だが、その際40人枠内の選手を放出する場合は事前にウェイバーを通過させておく必要がある。なお、40人枠外(マイナー契約)の選手は前述の期限にかかわらずトレードが可能である。9月1日以降はアクティブ・ロースターが25人から最大40人に拡大され(『セプテンバー・コールアップ』と呼ばれる)、より多くの選手を公式戦に出場させられるようになるが、8月31日の時点で当該チームの40人枠に登録されていないとポストシーズンには出場できない。ポストシーズン進出の可能性があるチームは戦力をさらに充実させるため、期限ギリギリまで下位に沈むチームから主力級選手の引き抜きを行い、下位のチームは見返りに若手選手や金銭などを獲得している。このため、特に7月31日直前には大物選手の駆け込みトレードが頻繁に成立する。この駆け込み大型トレードは『フラッグシップ・ディール』と呼ばれる。また、下位のチームが主力選手を多数放出することを『ファイヤーセール』と呼ぶ。この駆け込みトレードは双方にメリット、デメリットがある。ポストシーズンを目指すチームにとっては手早く即戦力選手を獲得できるメリットがある。一方で、このようなトレードで移籍する主力選手は契約年俸が高額であったり、近々にFAとなる選手が多く、また交換要員に要求されるのは若手有望選手(プロスペクト)であることが多いため、即戦力選手を短期間保有するために将来性豊かな選手を失うというリスクを孕んでいる。下位のチームは、FAとなり保有権を失う前にその主力選手をトレード要員として活用し、見返りを得ようと動く。選手にかかる人件費を減らした上に安価な若手選手や金銭を獲得できるメリットがある。しかし獲得した若手選手が期待通り活躍する選手にまで成長するかは未知数である。トレードは基本的に球団の意思により行われるが、メジャーリーグ在籍10年以上、且つ現所属球団在籍5年以上の選手にはトレード拒否権が与えられ、権利保有選手が拒否権を破棄しない限りトレードで放出することはできない。選手と球団の契約時に盛り込むことも可能である。またMLBでは、一部ドラフト指名権のトレードも認められている。bjリーグ、NBAなどのプロバスケットボールでは、選手の契約期間中に他球団に選手契約(仮保有権)を譲渡する場合をトレードと呼ぶ。選手契約の譲渡後、当該選手と前所属球団との権利・義務は、トレード先の球団に移転される。交換及び金銭トレードの他に、優先交渉権、ドラフト指名権などを引き換えに行うトレードもある。bjリーグでは、トレード期間を設定し球団の意思により行われる。期間はドラフト会議直前より指定された期限(レギュラーシーズン60%消化時点)まで。NBAではシーズン中のトレード期限をレギュラーシーズン第16週の木曜日(通常2月)の東部時間午後3時に設定している(トレード・デッドライン)。トレード・デッドライン後のトレードは禁止されている。これ以降の選手補強は、フリーエージェント選手、バイアウト、ウェイブを経てFAとなった選手、Dリーグなど、NBA以外の選手との契約になる。また、オフシーズンにFAから契約をした選手は3ヶ月経過後か、あるいは12月15日まではトレードすることはできない。オフシーズンに現在所属している選手がFAになり、移籍の可能性が大きい場合などでは、チームはただの選手放出にならないように、サイン・アンド・トレードと言う契約履行形態を経て、トレードを行う事ができ、この場合では、トレードにより他の選手、将来のドラフト指名権、金銭を得ることができる。NFLの場合、金銭トレードは禁止されており、基本的に選手あるいはドラフト指名権との交換トレードとなる。一般にはドラフト指名権とのトレードが多く、NFLドラフトの場でも行われている。また、無償トレードも行われることがある。トレード期間は3月上旬から10月中旬までとなっている。プロサッカーにおいても選手の移籍の一形態としてトレードが行われる。交換する選手の価値に差がある場合、それを埋めるために追加で移籍金が支払われる場合がある。
出典:wikipedia
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