円山川(まるやまがわ)は、兵庫県北東部を流れる一級水系の本流。朝来川(あさごがわ)とも呼ばれる。2012年(平成24年)7月3日、「円山川下流域・周辺水田」がラムサール条約に登録された。兵庫県中部、旧播磨国の境界近く、朝来市生野町円山(標高641.1m)に源を発して北流。途中養父市、豊岡市を流れ、豊岡市北部で日本海に注ぐ。長さは68Kmで兵庫県で5番目、流域面積は1300㎢で兵庫県で2番目下流域の豊岡盆地は旧但馬国では最大の平地で、穀倉地帯となっている。豊岡盆地の下流部は非常に流れが緩やかで(1万分の1程度の勾配)、河口から17kmの出石川合流付近まで海水が浸入する。そのため、この付近までは鏡のような水面が続き、河原が見られるのはそれより上流となる。18kmには丸石河原がある。豊岡市内では堤防内の高水域がほぼ民有地で占められており、牧草地や畑となっている。また、多くの高水域において柳の木(コリヤナギ)が植えられており、柳行李(やなぎごうり)作りの原料となっている。河口から5.5kmほどの中州である簸磯島(ひのそじま)が治水事業で面積の半分、体積の三分の二が掘削され、全島が湿地もしくは半湿地状態ととなった。これは、事前調査でシッチコモリグモ・ヤナギヌカボ・タコノアシ・ミクリなどの重要な動植物が発見されたのを受けて、全島削除が半島削除に変更されたため。円山川に生息している生物の種類は多く、近畿地方にある11の一級河川の中でも最も生物相の豊かな河川であるといっても過言ではない。コハクチョウ・マガン・オオタカ・ノスリ・ハヤブサ・コミミズク・ノゴマ・コムクドリなど2005年にコウノトリが放鳥され、円山川全域が狩猟禁止となった。それ以前は、島根県の中海・宍道湖で越冬するコハクチョウ・マガンが通過して行くだけであった。冬に田んぼに水を張る冬季湛田でコハクチョウが越冬するようになり、続いてマガンも越冬するようになった。ヤナギ林・ヨシ原は、鳥類標識調査により渡り鳥の重要な中継地であることが知られており、ツバメの塒としても有名。簸磯島ではシラウオの産卵が確認されている。ノコギリクワガタ・ヒラタクワガタ・コクワガタオオフタホシマグソコガネ・カドマルエンマコガネ・ダイコクコガネコアオハナムグリオオヒラタシデムシ・ヤコンオサムシ・セアカオサムシカワチゴミムシアイヌハンミョウ・コニワハンミョウ・ハンミョウ・エリザハンミョウ・マメハンミョウタマムシマイマイカブリヤナギハムシ・ヤナギルリハムシ・クルミハムシ・バライロツツハムシ・クロボシツツハムシ・コガタルリハムシ・ヨモギハムシ・アオバネサルハムシ・スキバジンガサハムシショウカイボンテントウムシ・ナナホシテントウ・ヒメカメノコテントウ・カメノコテントウ・カメノコテントウ・ハラグロオオテントウ・マクガタテントウミツバチ・ニッポンヒゲナガハナバチ・クロアナバチ・アシナガバチキアゲハ・ヒメウラナミジャノメ・ベニシジミ・モンシロチョウ・スジグロチョウ・キチョウ・モンキチョウ・キタテハ・コムラサキ・ゴマダラチョウトノサマバッタ・クルマバッタモドキ・マダラバッタ・コバネイナゴオオカワトンボ・ハグロトンボ・アオハダトンボ・オナガサナエ・キイロヤマトンボ・ホンサナエ・ヤゴヤサナエ・チョウトンボ・コフキトンボ・ネアカヨシヤンマ・アオヤンマ・マルタンヤンマ・ヤブヤンマ・ヒヌマイトトンボ汽水域の菊屋島には近畿地方、日本海側では最大規模のヨシ原がある。護岸には多くのシオクグが生育している。京都府ではすでに絶滅しているので、近畿地方の日本海側では唯一の生育地となっている。簸磯島ではヒメシロアサザやウスゲチョウジタテが発見されている。隣接する戸島湿地にはコウキヤガラ・ミズアオイ・ヒメシロアサザの群落が見られる。河口から7kmから9kmにかけては、ヤナギ林を含む大規模なヨシ原が見られる。丸石河原には、カワラナデシコ・カワラヨモギ・カワラハコ・カワラマツバなどが見られる。洪水の後などにはカワラハハコが大群落を作ることがある。カワラサイコは、標本が採集されているが、現在は生育が確認されていない。外来種のシナダレスズメガヤやアレチハナガサなどの比率が高くなってきている。"括弧内は流域の自治体"豊岡河川国道事務所では、「ぷるるん」と名づけられた円山川の精霊のキャラクターを子供向けの河川PR事業に利用している。
出典:wikipedia
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