乾坤院(けんこんいん)は、愛知県知多郡東浦町にある曹洞宗の寺院で寺格は中本山別格地。山号は、宇宙山(うちゅうざん)。室町時代中期の文明7年(1475年)、緒川城初代城主水野貞守によって水野家の菩提寺として建立された。徳川家康の生母である伝通院が4代水野忠政の娘であり、同寺でも供養されている事から、江戸時代には尾張徳川家の庇護を受けた。乾坤とは八卦で言う所の西北と南西の方位を表し、緒川城から見て西方(乾と坤の間)に造られた事からその名が付けられたと伝えられている。また、乾坤が「天と地」をも意味することから、山号を「宇宙山」としたと由来される。貞守は親交のあった逆翁宗順を乾坤院の開山に迎えたが、逆翁は自らの師であり漢学者としても知られた川僧慧済を"勧請開山"として自らは二世となった。川僧は開山の2か月後に没し、実際には乾坤院に来ることはなかった。明応年間、出陣時の必勝祈願のために、伏見から緒川城内へと勧請された稲荷神で、現在は乾坤院のすぐ隣に位置している。なお、知多民話「狐の嫁入り」の発祥の元となったとも伝わる。2016年(平成28年)3月4日、14時50分ごろ本堂から出火。木造の本堂と座禅堂を全焼し、玄関棟と山門、堅雄堂の一部を焼いた。人的被害はなかったものの、町文化財5点のうち3点において、被害を受けた。なお、当寺院が保有する愛知県指定有形文化財については名古屋市博物館に預けてあったため、被害を免れている。
出典:wikipedia
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