ゾイド(ZOIDS)は、タカラトミー(旧トミー)から販売されている玩具シリーズである。動物をモチーフとする架空の兵器の組み立て玩具を中心とし、テレビアニメなどのメディアミックス展開も行われている。「ZOIDS」という名称は英語の「ZOIC ANDROIDS(動物のアンドロイド)」に由来する造語である。1982年、トミー(現タカラトミー)が生産し、アメリカ現地法人であるトミーコーポレーションが「ZOIDS」として発売したことからシリーズは始まる。元々、トミーには「ちっちゃな仲間たち」と呼ばれるマイクロゼンマイを用いた玩具シリーズが存在し、これを男児向けの新商品として開発するところからスタートした。これが欧米市場で好評だったため、日本でも「メカボニカ」とタイトルを変えて売り出された。しかし、メカボニカの人気は振るわなかったため、1983年にタイトルを欧米と同様の「メカ生体ゾイド」に改めた。この時、初の電動モーター搭載キットであるビガザウロが発売された。その後、飯島敬らの手によってゾイド星におけるヘリック共和国とゼネバス帝国の戦いといったストーリーが作られ、世界観の形成も進んだ。1984年には、シリーズの中でも象徴的なゴジュラスや帝国側ゾイドも発売され、展開が本格化。小学館の学年別学習雑誌に掲載されたジオラマ(ゾイドバトルストーリー)や、特撮を使ったCMなどで人気を集めた。1987年には従来の1/72スケールに加え、横山宏がデザインした1/24スケールの24ゾイドが登場した。1989年にはガイロス帝国(暗黒軍)の登場で新展開が始まり、ゾイドのデザインはヒーロー色の強いものになっていった。しかし、ミニ四駆などの人気に押され、1990年のデス・キャットを最後にゾイドシリーズは一度終了した。1991年から1993年までは、世界観につながりのある人型電動歩行キット「装甲巨神Zナイト(ズィー・ナイト)」シリーズが展開されていた。アメリカでは1984年から1986年ごろまで「ROBO STRUX」の商品名で販売されていた。同時期のヨーロッパでは「ZOIDS」として販売されていたが、それぞれのシリーズで異なる成型色や設定が使われていた。日本のゾイドシリーズが休止中の間も、1993年からヨーロッパでメッキを多用した「ZOIDS2」、アメリカでも1994年に「TECHNO ZOIDS」といったシリーズが展開された。アメリカや西ドイツよりもイギリスで人気が高かった。1990年代後半、インターネットの普及に伴い、Web上で旧来のゾイドファンに向けたコンテンツの提供が開始。1997年から公式ウェブサイトが設立され、イベントでのゾイドの限定販売が行われるようになった。1998年3月の東京ゲームショウにて少量再生産されたダークホーンが販売された。この時の売れ残りはその後、改造コンテストの景品用として小売店に配布された。1998年10月には韓国からZOIDS2をトミー側が買い戻し、東京ゲームショウにおいて数量限定の販売が行われた。会場内では16画面によるデモムービーも放映、またその最後に「1999年何かが起こる」と発表された。こうした下準備を経て、1999年8月、ゾイドは9年ぶりに復活し新シリーズ「機獣新世紀ゾイド」として再スタート。RBOZ(共和国軍巨大ゾイド対象)、RPZ(共和国軍大型ゾイド対象)、RHI(ハイパワーユニット搭載の共和国軍中型ゾイド対象)RMZ(共和国軍小型・中型ゾイド対象)の4つの共和国軍ゾイドの型式番号をRZひとつに統一し、帝国側もEPZ(帝国軍巨大、大型ゾイド対象)、EHI(ハイパワーユニット搭載の帝国軍中型ゾイド対象)、EMZ(帝国軍小型・中型ゾイド対象)、DHI(暗黒軍中型ゾイド対象)の4つの帝国軍ゾイドの型式番号をEZひとつに統一した。9月からは毎日放送によるテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』が放映された。当初は旧シリーズの色換え品だったが、ジェノザウラー、ブレードライガーなどの新作キットも登場。2001年には2作目となるアニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』も放送された。2002年からはゾイドブロックスシリーズなども登場。アニメシリーズ放映10周年となる2009年にはそれを記念して主人公のバンが乗ったシールドライガーとアニメの登場人物であるシュバルツ少佐の愛機であるアイアンコングSS(シュバルツスペシャル)などが発売された。2004年からはテレビ東京によるテレビアニメが再開。『ゾイドフューザーズ』、翌2005年には完全な新作の『ゾイドジェネシス』を軸にした商品展開が行われ、バイオゾイドなどの新たな製品に加え、ギルドラゴン、カノンフォートなどの復刻ゾイドも発売された。2006年4月からブロックスを更に発展させた新シリーズ「ネオブロックス」を展開し、他にも新動力機構を備えたゾイドエヴォドライブをゴジュラスとレッドホーンの2種類をリリース。さらにタカラトミー初のオンラインゲームでもある「ゾイドオンラインウォーズ」の運営を開始。2007年にトミーはタカラと合併。その一方、ゾイドは前年開始したネオブロックス、ゾイドオンラインウォーズがともに終了するなど展開は停滞する。しかしそれに先んじる2006年、他社からの展開としては過去類を見ない大型商品として、コトブキヤとのコラボレート企画である高年齢ファン層向けの1/72スケールプラモデルシリーズ、ゾイド ハイエンドマスターモデルシリーズ(以下HMMシリーズ)の展開が開始。賛否両論ありながらも、以降ラインナップを増やし続ける。またHMMを皮切りに、海洋堂のリボルテックシリーズややまとの完成品フィギュアの発売、さらに2012年にはタカラトミーの子会社であるトミーテックブランドより1/144スケールのプラモデルシリーズ、モデラーズスピリットシリーズ(以下MSS)の展開が開始されるなど、他社からの参入が相次ぐ。タカラトミー自身も、イベントや通販限定品が多くを占めるようになった。2008年に入り月刊ゾイドグラフィックスによる旧キットの復刻、そして電撃ホビーマガジン創刊10周年企画及びゾイド誕生25周年記念企画であるゾイドリバースセンチュリーシリーズなど本格的なシリーズ展開が復活したが、商品展開は2009年3月に発売されたガルタイガーGCで商品展開と生産を終了。2009年7月のおもちゃショーでの暗黒軍仕様ディメトロドンの会場限定販売されている。2013年3月からはゾイド30周年を記念して『ZOIDS concept art』の世界観を基軸にした新シリーズが開始され、ゾイドオリジナルと銘打ったキットシリーズが翌年2014年3月までリリースされた。2015年には旧タカラ主導であったトランスフォーマー マスターピースとのコラボレーションとして「ZOIDSマスターピース シールドライガー」と「セイバータイガー」が 発表、2016年3月発売予定である。1/72キットなどの製品は、組み立てに接着剤が不要なスナップフィット方式を採用している。ゴムキャップで固定されるパーツもあり、組み立てた後でも簡単に分解することができる。こうした仕様は、安全性が重視される欧米市場を意識したものだった。また、小型ゾイドはゼンマイ、大型のものにはモーターが内蔵されており、歩行などの動作を行う。デザインはモチーフとなった動物の意匠を活かしており、陣営によって差別化が図られている。デザインの募集も行われ、バリゲーターのようにデザインコンテストの受賞作が製品化されたこともある。ゾイドの主力となるシリーズ。大きく分けると電動モーター駆動によるキットとゼンマイ駆動のキットに二別される。さらに電動モーター駆動キットは大型キットと中型キットに分けられ(さらに超大型キットに分ける場合もある)、ゼンマイ駆動キットも中型と小型に分けられる。また、グラビティーゾイドの一部や、SSゾイド、TFゾイドのように歩行ギミックを持たないゾイドも存在する。このシリーズは国外でも販売され、「ZOIDS 2」や米国ハズブロ社、シンガポール等でも展開された。これら国外版ゾイドには日本国内では流通していないオリジナルカラーや新規金型のキットも存在する。これ以外に、1985年頃に製作されたプロモーションアニメが存在する。2001東京おもちゃショーにて公開された。特に注記の無い限りトミー(現タカラトミー)発売(カッコ内は制作発注先)
出典:wikipedia
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