アルタイル()は、わし座α星、わし座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。七夕の彦星(ひこぼし、牽牛星とも)としてよく知られている。こと座のベガ、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角を形成している。シリウスに似ているが、アルタイルは非常に若い恒星(おそらくは数億歳)であるため、水素の核融合反応によって生じたヘリウムが中心核を形成し、35億歳前後で赤色巨星へと変化して最終的に白色矮星になると考えられている。アルタイルは非常に高速で自転(毎秒240キロ、8.9時間で一周)しているため、楕円となっている。そのため赤道の直径は極の直径より14パーセント膨らんでいる。周期約1.5時間のたて座δ型変光星であるという論文が2005年に発表されている。1983年、森本雅樹、平林久によりスタンフォード大学のアンテナからメッセージが送られた。これは日本人による初のMETI (Messaging to Extra-Terrestrial Intelligence) = Active SETI(能動的な地球外知的生命体探査)である。ハッブル宇宙望遠鏡を使用した調査では、アルタイルの周囲に観測可能な大きさの木星型惑星は確認されていない。アルタイルは3個の伴星を持つ4重星であり、主星はWDS 19508+0852Aと名づけられている。3つの伴星はそれぞれ WDS 19508+0852B、WDS 19508+0852C、WDS 19508+0852D と呼ばれており、このうち少なくともB星は物理的にはA星と遠く離れている。固有名のアルタイルは、アラビア語で「飛翔する鷲」の意味である「 "an-nasr aṭ-ṭā’ir" (アン=ナスル・ッ=ターイル)」が短縮されたもので、実際のアラビア語でもアルタイルをلنسر الطائرと呼ぶ。和名類聚抄には「比古保之(ひこぼし)」の名と共に「以奴加比保之(いぬかいぼし)」の名前が伝えられている。これは、β星、γ星を両脇に従えた様子を、犬を引き連れている姿に見立てたものと考えられている。福岡市で「いんかいぼし」、枕崎市で「いんこどん」、宇土市で「いぬひきどん」「いぬひきほしサン」など、九州地方の各地で同様の呼び名が残っていた。
出典:wikipedia
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