葛上郡（かつじょうぐん）は、奈良県（大和国）にあった郡。1880年（明治13年）に行政区画として発足した当時の郡域は、御所市の大部分（東辻・北十三・柳原・出屋敷・今城の各全域及び小林の一部を除く）にあたる。葛城の上郡の意で、近世までは「かつらぎのかみのこおり」と呼ばれた。2代綏靖天皇の葛城高丘宮（『紀』）が御所市森脇に、5代孝昭天皇の掖上池心宮（『紀』）が御所市池之内、6代孝安天皇の秋津島宮が御所市室にあったとされる。『和名類聚抄』に記される郡内の郷。『延喜式』神名帳に記される郡内の式内社。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。○は村内に寺社除地が存在。（1町64村）

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