オーストラリア・ドル(英語: Australian Dollar)は、オーストラリア連邦で用いられる通貨の名称である。通貨コードはAUDであり、A$、豪ドルなどと称する。なお、オーストラリア領土以外では、ポリネシアのナウル・ツバル・キリバスでも用いられている。紙幣には 5, 10, 20, 50, 100ドル、硬貨には 5, 10, 20, 50セント及び1, 2ドルの単位のものが流通している。過去には1ドル、2ドルの紙幣が流通していたが現在では硬貨に変わっている。また、1セントおよびエリマキトカゲで有名になった2セントの硬貨も流通していたが現在は利用されておらず、一律に切り上げもしくは切り下げで扱われる。この国の硬貨には、特産の動物が描かれている。また、収集型金貨として、「ナゲット金貨」「コアラ金貨」などが発行されている。近年、高い公定歩合を好んで、日本をはじめとする海外からの多大な資本流入がみられる。現在のオーストラリア・ドルの銀行券(オーストラリア準備銀行(RBA)が発行する)は植物性繊維紙でなく薄いプラスチック(ポリマー)シートに印刷されたポリマー紙幣であり、日本銀行券でいう透かしに相当する部分には透明のフィルムが使われている。手で破る事はできない丈夫なもので、製造コストはかかるが、耐用年数は植物性繊維紙の3~5倍といわれている。RBAとオーストラリア連邦科学産業研究機構()の技術による非繊維・無孔の二軸配列ポリプロピレン・ポリマー銀行券は、各国に広がっているがオーストラリアへの委託生産または技術供与によるものとなっている。(他の技術にはデュポンのポリエチレンポリマー繊維紙幣があり、コスタリカおよびハイチで採用されている。)1966年にそれまでのオーストラリア・ポンドからオーストラリア・ドルに置き換えられるまでは、オーストラリアの貨幣は英国通貨を中心としたポンド通貨圏に属しレートも基本的に英国に連動していた。それに先立つ1965年、当時の首相ロバート・メンジーズは、通貨の名称(通貨単位)を「"The Royal" (ロイヤル)」にしたいと望んでいた。この他、様々な名称案が上がっていたが、ロバート・メンジーズの影響により"The Royal"に落ち着き、オーストラリア準備銀行の下で印刷される準備に入った。しかしこの名称は不評を買い、後にドルと名付けられることとなった。1966年2月14日、それまでの1ポンドにつき2ドルのレートで、オーストラリア・ドルが世間へと紹介された。10シリングは、1ドル相当とされた。しかし実際には、導入当初のレートは英国通貨に連動し、8シリング=1ドルに固定されていた。1967年に英国がアメリカ・ドルに対して英国ポンドの切り下げを行った際、オーストラリアはオーストラリア・ドルを英国ポンドに連動させる政策をとらず、ポンド通貨圏から離脱することとなった。すべての硬貨の表にエリザベス2世の肖像がある。5セント~50セント硬貨は銅75%にニッケル25%、1ドル硬貨と2ドル硬貨は銅92%にアルミニウム6%とニッケル2%の割合で製造するが、それ以外のバリエーションの硬貨も発行されているので一概には言えない。1セント、2セント硬貨が存在し流通していたが、貨幣価値が低いため、1セント、2セント硬貨は1992年に廃止された。前述のとおり、すべてポリマー紙幣である。1ドル、2ドル紙幣が存在し流通していたが、貨幣価値が低いため、1ドル紙幣は1984年に、2ドル紙幣は1988年に廃止された。ニューヨーク連邦準備銀行のForeign Exchange Rates Historical Searchを元にしている。
出典:wikipedia
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