FIFAコンフェデレーションズカップ()は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、各大陸の王者によって争われるナショナルチームによるサッカーの国際大会である。各大陸の代表は、それぞれの大陸連盟が主催する大陸選手権大会で決まる。日本国内では「コンフェデ」や「コンフェデ杯」などと略される。1992年に、当時アジアカップのタイトルを保持していたサウジアラビアと、他の大陸王者とを戦わせるという目的で始められた。参加したのは開催国でアジア王者のサウジアラビア、南米王者のアルゼンチン、北中米カリブ海王者のアメリカ合衆国、アフリカ王者のコートジボワールだった。このころはFIFAが主催する大会ではなく、サウジアラビアが開催国として大会を運営しており、大会名もキング・ファハド・カップという名前だった。1995年に第2回大会が行われ、このとき1992年のアジアカップ(上記第1回大会の直後に行われた)を制した日本と、欧州からデンマークが参加する。1997年に第3回大会が行われ、このときオセアニア王者のオーストラリアも参加し、全ての大陸王者が参加する大会になった。また、大会の管轄がFIFAに移り、大会名称も現在のFIFAコンフェデレーションズカップに変わった。1999年に第4回大会が行われ、開催地がメキシコとなり、初めてサウジアラビア以外の国で開催された。2001年には、翌年のFIFAワールドカップ・日韓大会のプレ公式大会として、第5回大会が日本と韓国で共同開催された。なお、これ以前のワールドカップのプレ大会は、開催国が独自にプレ親善大会(例:FIFAワールドカップ・フランス大会前年の1997年に開催された。4カ国対抗の国際親善大会だった)を行っていた。2003年は前回優勝国であるフランスで開催された。しかし、ほぼ中1日間隔という強行日程が問題に(後述)。2005年はFIFAワールドカップ・ドイツ大会のプレ公式大会として、ドイツで開催された。この大会でFIFAワールドカップのプレ公式大会として正式に定義され、以降翌年行われるワールドカップ本大会の開催国で開催されている。キング・ファハド・カップがコンフェデレーションズカップとしてFIFAに管轄が移ってから、本大会は2年に1度、世界の勢力図を測るためのもう1つの世界一決定戦として一旦は位置付けられた。しかし、決勝まで進出するチームはわずか10日から12日の中で5試合を行い、試合間隔は基本的に中1日という、A代表によって争われる国際大会としては異例の過密日程(23歳以下の代表によって行われる五輪のサッカー競技もアトランタ五輪までは基本的に中1日で進められたが、シドニー五輪からは開会式前から競技を始めることで中2日の試合間隔を確保した)や、当時は国際Aマッチデーが定められておらず(定められたのは2003年から)、大会の開催期間が欧州のリーグ戦日程と重なるということもあり、出場国のモチベーションが高くなく、一流選手が出場を見送ることも常態化するなど、およそ価値の高い大会とは見られていなかった。2003年の第6回フランス大会では、この超過密日程の影響が最悪の形で現れる。6月26日(現地時間)に行われた準決勝カメルーン対コロンビア戦の試合中に、カメルーン代表のマルク・ヴィヴィアン・フォエが試合中にピッチ上で倒れ、そのまま亡くなる事件が発生。その後の3位決定戦、決勝戦では試合前に黙祷がささげられ、選手全員が喪章をつけて試合に臨むという追悼ムードに包まれたままの大会閉幕になった。この一件により、サッカーにおける過密日程どころか大会の廃止までもが議論の焦点となった。そこでFIFAは、第8回南アフリカ大会からは大会の間隔を従来の2年に1度から4年に1度に変え、開催地を翌年開かれるFIFAワールドカップ・本大会の開催国とした。この決定によって、コンフェデレーションズカップは「FIFAワールドカップのプレ公式大会」としてサッカー界のカレンダーに明確に再定義されることとなった。また、試合間隔も2005年の第7回ドイツ大会からは中2日に改められた。大会の価値を少しでも高めようと、FIFAは比較的高い賞金を支払っており、2009年の第8回南アフリカ大会の賞金総額は1760万ドル(約17億6000万円)で、優勝賞金は375万ドル(約3億7125万円)、2位は325万ドル(約3億2175万円)、3位275万ドル(約2億7225万円)、4位225万ドル(約2億2275万円)、残りの4チームにも140万ドル(約1億3860万円)が支払われた。第9回ブラジル大会では賞金として、優勝が410万ドル(約3億8000万円)、2位は360万ドル(約3億3000万円)、3位300万ドル(約2億7820万円)、4位250万ドル(約2億3180万円)、残りの4チームには140万ドル(約1億6000万円)、賞金総額2000万ドル(約18億6000万円)を支払う。決勝トーナメント進出国の賞金を上げ、賞金総額は南アフリカ大会よりも14%アップした。基本的に上記6大会の優勝国に、開催国と招待国を加えた8ヶ国で行われる。招待国は直近のFIFAワールドカップ優勝国や上位進出国、前回大会の優勝国、上記6大会の上位進出国など様々である。6大会の優勝国、開催国、招待国などが重複した場合は複数の国が招待される。1997年大会以降は、出場チームは8チームとなっており、以下の方式で実施される。それ以前の大会については各大会記事を参照。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。